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公開番号2025112466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006694
出願日2024-01-19
発明の名称型枠の作製方法
出願人東亜建設工業株式会社,株式会社Polyuse
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人,清流国際弁理士法人
主分類E02D 5/02 20060101AFI20250725BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】構造体に対して付設されるコンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠を効率的に作製できる型枠の作製方法を提供する。
【解決手段】コンクリート構造物20を付設する構造体10の対象箇所の表面の形状データD1を取得し、その取得した形状データD1に基づいて、コンクリート構造物20の構築に使用するコンクリート打設用の型枠1の少なくとも対象箇所の表面に沿った対向部2を3次元プリンター33によって作製する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
構造体に対して付設されるコンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠の作製方法において、
前記構造体の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて前記型枠の少なくとも前記対象箇所の表面に沿った対向部を3次元プリンターによって作製することを特徴とする型枠の作製方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記形状データとして、3次元スキャナによって取得した検知データまたは撮影装置によって取得した画像データの少なくとも一方を用いる請求項1に記載の型枠の作製方法。
【請求項3】
前記3次元プリンターによって作製する部分に、金属製の補強部材を埋設する請求項1または2に記載の型枠の作製方法。
【請求項4】
前記型枠が、前記構造体に対する前記型枠の設置に使用する支持フレームの接合具を有し、前記接合具の少なくとも一部を前記3次元プリンターによって作製した固化前の部分に埋設し、この部分を固化させることで、この部分と埋設した前記接合具の少なくとも一部とを一体化させる請求項1または2に記載の型枠の作製方法。
【請求項5】
前記型枠の一部分を構成する板状体に対して、前記3次元プリンターによって作製する前記対向部を含む固化前の部分を付着させて、この部分を固化させることで、この部分と前記板状体とを一体化させる請求項1または2に記載の型枠の作製方法。
【請求項6】
前記3次元プリンターによって作製した前記対向部を含む前記型枠の一部分を構成する固化後の分割体と、前記分割体とは別に作製した前記型枠のその他の部分を構成する板状体とを接合させる請求項1または2に記載の型枠の作製方法。
【請求項7】
前記構造体が、複数の矢板が継手部を介して連結された矢板壁であり、前記対象箇所が隣り合う前記矢板の前記継手部どうしの連結部分とその隣り合う前記矢板の本体部の表面の一部を含む請求項1または2に記載の型枠の作製方法。
【請求項8】
前記矢板壁の一方側の表面の形状データを取得し、その一方側の表面の形状データと、
予め把握している前記矢板の前記継手部および前記本体部の形状データとに基づいて、前記矢板壁の他方側に位置する前記対象箇所の表面の形状データを算出して取得する請求項7に記載の型枠の作製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設用の型枠の作製方法に関し、さらに詳しくは、構造体に対して付設されるコンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠を効率的に作製できる型枠の作製方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
構造体に対して付設されるコンクリート構造物を構築する施工では、構造体の表面とコンクリート構造物を形成する型枠との間に隙間ができないように、構造体の表面の形状に合わせて型枠を設置する必要がある。具体的には、例えば、構造体が水底地盤に立設されている矢板壁であり、その矢板壁の上部にコンクリート構造物として上部工を構築する施工では、矢板壁の上下方向の中途に底型枠(底板)を設置するが、その底型枠は矢板壁の表面の形状に合わせて設置する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
水底地盤に対して矢板を打設する作業では、予め計画した打設目標位置に対してすべての矢板をずれることなく打設することは難しく、矢板に設けられている継手部どうしの連結構造にはある程度の遊び(遊間)が設けられている。そのため、隣り合う矢板の継手部どうしの連結部分とその連結部分に連続するそれぞれの矢板の本体部の表面の形状は一定の形状ではなく、隣り合う矢板どうしの相対的な位置関係に応じてばらつきがある。
【0004】
従来は、底型枠として規格化されている一定の形状の底板を使用し、施工現場で作業者が、隣り合う矢板の継手部どうしの連結部分とその連結部分に連続するそれぞれの矢板の本体部の表面の形状に合うように、底板の加工や位置調整を繰り返し行いながら、矢板壁に対して底板を設置していた。しかしながら、この方法では、施工現場での型枠の設置作業に多くの労力と時間を要するため作業効率が低く、作業者にも職人的な高い技量と長年の実務経験が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-97860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、構造体に対して付設されるコンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠を効率的に作製できる型枠の作製方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の型枠の作製方法は、構造体に対して付設されるコンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠の作製方法において、前記構造体の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて前記型枠の少なくとも前記対象箇所の表面に沿った対向部を3次元プリンターによって作製することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンクリート構造物を付設する構造体の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて、コンクリート構造物の構築に使用するコンクリート打設用の型枠の少なくとも構造体の対象箇所の表面に沿った対向部を3次元プリンターによって作製することで、構造体の対象箇所にフィットする型枠を、作業者の技量によらず簡易に効率的に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の型枠の作製方法において、構造体(矢板壁)の形状データを取得している状況を平面視で例示する説明図である。
構造体の形状データを取得している状況を断面視で例示する説明図である。
取得した構造体の形状データと、その形状データに基づいて作成した底型枠の3次元モデルデータを、演算装置のモニタに表示した状態を例示する説明図である。
3次元プリンターにより底型枠を作製している状況を平面視で例示する説明図である。
支持フレームが付設された底型枠を平面視で例示する説明図である。
図5のA矢視図である。
図5のB矢視図である。
構造体に対して、支持フレームが付設された底型枠を1組設置した状態を平面視で例示する説明図である。
図8のC-C断面矢視図である。
図8のD矢視図である。
構造体に対して、支持フレームが付設された底型枠を複数組設置して、さらに、構造体の外側に側型枠を設置した状態を平面視で例示する説明図である。
図11の状態から、底型枠と側型枠と構造体とで囲まれた空間にコンクリートを充填してコンクリート構造物を構築した状態を平面視で例示する説明図である。
図12のE-E断面矢視図である。
支持フレームを構成する縦フレームと、横フレームおよび架橋フレームとを分離した状態で、縦フレームが付設された底型枠を構造体の側方に配置した状態を平面視で例示する説明図である。
3次元プリンターにより補強部材を埋設させた底型枠を作製している状況を平面視で例示する説明図である。
3次元プリンターにより板状体に対して造形材料を付着させることで底型枠を作製している状況を平面視で例示する説明図である。
3次元プリンターによって作製した分割体と、分割体とは別に作製した板状体とを接合して底型枠を作製している状況を平面視で例示する説明図である。
本発明の型枠の作製方法で作製した別の実施形態の底型枠を構造体の側方で吊り上げている状態を平面視で例示する説明図である。
構造体である杭に対して、本発明の型枠の作製方法で作製したさらに別の実施形態の底型枠を設置した状態を平面視で例示する説明図である。
構造体である壁体に対して、本発明の型枠の作製方法で作製した側型枠を設置した状態を断面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の型枠の作製方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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