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公開番号2025110461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004309
出願日2024-01-16
発明の名称無線通信装置
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人個人,個人
主分類G06K 7/10 20060101AFI20250722BHJP(計算;計数)
要約【課題】電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグの搬送中にその表示部の表示状態を適切に更新可能な構成を提供する。
【解決手段】制御部21は、RFIDタグ10を付した通い箱2の搬送状態を検知可能な通過センサ41の検知結果に応じて、搬送路1に沿って設置されるアンテナ31を利用してRFIDタグ10の表示部11の表示状態を更新するためのタグ情報更新処理を行う。制御部21にてなされるRSSI推移情報取得処理により、搬送中のRFIDタグ10からアンテナ31を介して受信された電波信号の受信信号強度(RSSI)の時間変化がRSSI推移情報として事前に取得可能であり、制御部21は、表示更新処理の開始タイミングを、RSSI推移情報の取得結果(ピーク値を基準に設定される所定の閾値)に応じて制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグを無線通信対象として当該RFIDタグが有する表示部の表示状態を更新可能な無線通信装置であって、
前記RFIDタグを付した物品が搬送される搬送路に沿って設置されるアンテナと、
前記物品の搬送状態を検知可能な検知部と、
前記検知部の検知結果に応じて前記アンテナを利用して前記表示部の表示状態を更新するためのタグ情報更新処理を行う制御部と、
搬送中の前記RFIDタグから前記アンテナを介して受信された電波信号の受信信号強度に関する受信電波情報を事前に取得可能な受信電波情報取得部と、
を備え、
前記タグ情報更新処理には、表示イメージデータを前記RFIDタグに送信する表示イメージデータ送信処理と、前記表示イメージデータを受信した前記RFIDタグに対して表示更新のための電力を電波によって供給する表示更新処理とが含まれ、
前記制御部は、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記受信電波情報取得部の取得結果に応じて制御することを特徴とする無線通信装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記受信電波情報取得部は、前記アンテナに対して前記搬送路の上流側に設置される上流側アンテナを利用して前記受信電波情報を事前に取得することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記表示更新処理に要する表示更新時間が記憶される記憶部を備え、
前記制御部は、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記受信電波情報取得部により取得された前記受信信号強度がピークとなる時間から前記表示更新時間分前にするように制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項4】
電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグを無線通信対象として当該RFIDタグが有する表示部の表示状態を更新可能な無線通信装置であって、
前記RFIDタグを付した物品が搬送される搬送路に沿って並べて設置される複数のアンテナと、
前記物品の搬送状態を検知可能な検知部と、
前記検知部の検知結果に応じて利用する前記複数のアンテナを順に切り替えて前記表示部の表示状態を更新するためのタグ情報更新処理を行う制御部と、
を備え、
前記タグ情報更新処理には、表示イメージデータを前記RFIDタグに送信する表示イメージデータ送信処理と、前記表示イメージデータを受信した前記RFIDタグに対して表示更新のための電力を電波によって供給する表示更新処理とが含まれ、
前記制御部は、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記複数のアンテナのうち前記表示イメージデータ送信処理の完了時に利用したアンテナの下流側に設置される下流側アンテナを利用するように制御することを特徴とする無線通信装置。
【請求項5】
前記表示更新処理に要する表示更新時間が記憶される記憶部を備え、
前記制御部は、前記複数のアンテナのうち前記表示イメージデータ送信処理が完了した際に利用しているアンテナの残りの動作時間が前記表示更新時間以上であると、直ちに前記表示更新処理を開始し、前記残りの動作時間が前記表示更新時間未満であると、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記下流側アンテナを利用するように制御することを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記複数のアンテナのうち最も下流に設置される最下流側アンテナは、前記表示更新処理に利用するアンテナであって、搬送中の前記RFIDタグからの受信信号強度が他のアンテナよりも高くなることを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグの表示部の表示状態を更新可能な無線通信装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電波による電力供給を受けて動作するバッテリレスのRFIDタグ(パッシブタグ)には、不揮発性の表示部を備えるタグ(以下、表示部付きRFIDタグともいう)があり、その表示部の表示状態をRFIDリーダライタ等からの電波による電力供給によって制御することができる。
【0003】
製造現場や物流現場等においては、流動数を少しでも多くするため、物品の滞留時間をなくすことが望まれており、各部品を収容した状態で搬送される収容箱に付された表示部付きRFIDタグについても、その搬送中に電波による電力供給によって表示部の表示状態を変更することが望まれている。
【0004】
搬送中のRFIDタグに対して給電エリア(通信エリア)を確保するための技術として、例えば、下記特許文献1に開示される非接触IDタグ書き込み装置が知られている。この非接触IDタグ書き込み装置では、非接触IDタグの搬送方向に沿って複数のアンテナが配置され、1つのアンテナでは複数の非接触IDタグがアンテナの交信範囲を通過する間、そのうちの1つに対して書き込みを行い、複数のアンテナの各々が、互いに異なる非接触IDタグに対して書き込みを行うことで、全ての非接触IDタグに対して書き込みを行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-259054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、表示部付きRFIDタグの表示状態を更新する際、RFIDリーダライタ等の無線通信装置は、表示部付きRFIDタグに対して、表示イメージデータの送信処理やその表示イメージデータにあわせて表示状態を更新するための表示更新処理などを行う。この表示更新処理中での表示部付きRFIDタグは、表示イメージデータの受信時などの他の処理よりも多くの電力を必要とする。このため、少なくとも上記表示更新処理中では、その表示部付きRFIDタグに対して無線通信装置によって継続して電波による電力供給を行う必要がある。
【0007】
しかしながら、搬送中の表示部付きRFIDタグの表示状態を更新する場合、上記表示更新処理中に電波による電力供給可能なエリア外に移動してしまうと、そのタイミング等によっては電力不足のために表示更新処理が失敗してしまう可能性がある。そもそも、電波は視認できないため、ユーザは、搬送中のどのタイミングが表示更新処理の開始に最適なタイミングであるか容易に判断することができないという問題がある。特に、RFIDタグの種別や搬送速度等によって表示更新処理の開始に適したタイミングが異なるため、上記問題が顕著になる。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグの搬送中にその表示部の表示状態を適切に更新可能な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一形態は、
電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグ(10)を無線通信対象として当該RFIDタグが有する表示部(11)の表示状態を更新可能な無線通信装置(20)であって、
前記RFIDタグを付した物品(2)が搬送される搬送路(1)に沿って設置されるアンテナ(31)と、
前記物品の搬送状態を検知可能な検知部(41)と、
前記検知部の検知結果に応じて前記アンテナを利用して前記表示部の表示状態を更新するためのタグ情報更新処理を行う制御部(21)と、
搬送中の前記RFIDタグから前記アンテナを介して受信された電波信号の受信信号強度に関する受信電波情報を事前に取得可能な受信電波情報取得部(21,31,32)と、
を備え、
前記タグ情報更新処理には、表示イメージデータを前記RFIDタグに送信する表示イメージデータ送信処理と、前記表示イメージデータを受信した前記RFIDタグに対して表示更新のための電力を電波によって供給する表示更新処理とが含まれ、
前記制御部は、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記受信電波情報取得部の取得結果に応じて制御することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の一形態は、
電波による電力供給を受けて動作するRFIDタグ(10)を無線通信対象として当該RFIDタグが有する表示部(11)の表示状態を更新可能な無線通信装置(20)であって、
前記RFIDタグを付した物品(2)が搬送される搬送路(1)に沿って並べて設置される複数のアンテナ(33,34,35,33a,34a,30a)と、
前記物品の搬送状態を検知可能な検知部(41)と、
前記検知部の検知結果に応じて利用する前記複数のアンテナを順に切り替えて前記表示部の表示状態を更新するためのタグ情報更新処理を行う制御部(21)と、
を備え、
前記タグ情報更新処理には、表示イメージデータを前記RFIDタグに送信する表示イメージデータ送信処理と、前記表示イメージデータを受信した前記RFIDタグに対して表示更新のための電力を電波によって供給する表示更新処理とが含まれ、
前記制御部は、前記表示更新処理の開始タイミングを、前記複数のアンテナのうち前記表示イメージデータ送信処理の完了時に利用したアンテナの下流側に設置される下流側アンテナ(35,34,30a)を利用するように制御することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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