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公開番号2025109633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003634
出願日2024-01-12
発明の名称樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 7/12 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】フッ素原子を含有する表面処理層における低摩擦特性の持続性に優れる樹脂成形体を提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る樹脂成形体は、樹脂組成物の架橋体からなる基体を備え、上記基体の表面の少なくとも一部が表面処理層であり、上記樹脂組成物における主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンであり、上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、上記基体の上記表面処理層以外の領域における炭素原子数に対するフッ素原子数比よりも大きく、上記表面処理層の平均厚さが500nm以上2000nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂組成物の架橋体からなる基体を備え、
上記基体の表面の少なくとも一部が表面処理層であり、
上記樹脂組成物における主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンであり、
上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、上記基体の上記表面処理層以外の領域における炭素原子数に対するフッ素原子数比よりも大きく、
上記表面処理層の平均厚さが500nm以上2000nm以下である樹脂成形体。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
上記樹脂組成物の主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体またはポリビニリデンフロライドである請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項3】
上記樹脂組成物の主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体であり、
上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、1.0を超える請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項4】
樹脂組成物の架橋体からなり、表面の少なくとも一部が表面処理層である基体を備える樹脂成形体の製造方法であって、
樹脂組成物を成形する工程と、
上記成形する工程後の樹脂組成物を電子線照射により架橋する工程と、
上記架橋する工程後の樹脂組成物の表面の少なくとも一部にフッ素含有ガスを接触させる工程と
を備え、
上記樹脂組成物における主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンであり、
上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、上記基体の上記表面処理層以外の領域における炭素原子数に対するフッ素原子数比よりも大きく、
上記フッ素含有ガスを接触させる工程によって形成される表面処理層の平均厚さが500nm以上2000nm以下である樹脂成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック成形品の表面にフッ素ガスを接触させることによって表面を改質し、撥水性、密着性を向上する表面処理方法が検討されている。このような従来技術としては、例えばフッ素ガスを用いた表面処理装置および方法が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-182861号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様に係る樹脂成形体は、樹脂組成物の架橋体からなる基体を備え、上記基体の表面の少なくとも一部が表面処理層であり、上記樹脂組成物における主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンであり、上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、上記基体の上記表面処理層以外の領域における炭素原子数に対するフッ素原子数比よりも大きく、上記表面処理層の平均厚さが500nm以上2000nm以下である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、本開示の一実施形態に係る樹脂成形体を示す模式的斜視図である。
図2は、本開示の他の実施形態に係る樹脂成形体を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[本開示が解決しようとする課題]
従来のフッ素ガスによる表面処理が行われたプラスチック成形品の表面処理層は長期間定着させることは容易ではなく、特に摩擦すると剥がれやすいという課題がある。
【0007】
本開示は、フッ素原子を含有する表面処理層における低摩擦特性の持続性に優れる樹脂成形体を提供することを目的とする。
【0008】
[本開示の効果]
本開示によれば、フッ素原子を含有する表面処理層における低摩擦特性の持続性に優れる樹脂成形体を提供できる。
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
本開示の樹脂成形体は、
(1)樹脂組成物の架橋体からなる基体を備え、上記基体の表面の少なくとも一部が表面処理層であり、上記樹脂組成物における主成分が、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフロライド、ポリエチレンまたはポリプロピレンであり、上記表面処理層における炭素原子数に対するフッ素原子数比が、上記基体の上記表面処理層以外の領域における炭素原子数に対するフッ素原子数比よりも大きく、上記表面処理層の平均厚さが500nm以上2000nm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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