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公開番号
2025108255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024002067
出願日
2024-01-10
発明の名称
受光素子
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
主分類
H10F
30/225 20250101AFI20250715BHJP()
要約
【課題】ノイズを低減することが可能な受光素子を提供する。
【解決手段】第1の導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の上に積層された光吸収層と、前記光吸収層の上に積層され、第2の導電型を有する第2半導体層と、前記第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、前記第2半導体層に電気的に接続された第2電極と、第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた遮光膜と、を具備し、前記光吸収層と重なる位置に受光領域が形成され、前記第1絶縁膜は前記受光領域の周囲を覆い、前記遮光膜は、前記受光領域の周囲を覆い、前記第1絶縁膜の光に対する透過率よりも低い透過率を有する受光素子。
【選択図】 図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の上に積層された光吸収層と、
前記光吸収層の上に積層され、第2の導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、
前記第2半導体層に電気的に接続された第2電極と、
第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に設けられた遮光膜と、を具備し、
前記光吸収層と重なる位置に受光領域が形成され、
前記第1絶縁膜は前記受光領域の周囲を覆い、
前記遮光膜は、前記受光領域の周囲を覆い、前記第1絶縁膜の光に対する透過率よりも低い透過率を有する受光素子。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記遮光膜は金属で形成され、前記第1電極および前記第2電極と電気的に接続されていない請求項1に記載の受光素子。
【請求項3】
前記遮光膜は金を含む請求項2に記載の受光素子。
【請求項4】
前記第2電極および前記第1絶縁膜の上に設けられた第2絶縁膜を具備し、
前記遮光膜は前記第2絶縁膜の上に設けられている請求項1または請求項2に記載の受光素子。
【請求項5】
前記受光素子は第1メサを有し、
前記第1メサは前記第2半導体層を含み、前記光吸収層の上に位置し、
前記受光領域は前記第1メサの上面に形成され、
前記遮光膜は前記第1メサの上面のうち前記受光領域の外の部分および前記第1メサの側面を覆う請求項1または請求項2に記載の受光素子。
【請求項6】
窓層を具備し、
前記第1メサは前記第2半導体層と前記窓層とを含み、
前記第1メサのうち前記受光領域に重なる位置において、前記第2半導体層は設けられておらず、前記窓層が設けられ、
前記第1メサのうち前記受光領域の外において、前記窓層と前記第2半導体層とが積層されている請求項5に記載の受光素子。
【請求項7】
前記第1メサの前記側面は、前記第1半導体層、前記光吸収層および前記第2半導体層が積層される方向から傾斜している請求項5に記載の受光素子。
【請求項8】
前記受光素子は第2メサを有し、
前記第2メサは前記光吸収層を含み、
前記第1メサは前記第2メサの上に位置し、
前記第2メサの側面は前記第1メサの側面よりも外に位置し、
前記遮光膜は前記第2メサの上面および側面を覆う請求項5に記載の受光素子。
【請求項9】
前記受光素子はアバランシェフォトダイオードである請求項1または請求項2に記載の受光素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は受光素子に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
受光素子は複数の半導体層と、電極とを含む。複数の半導体層は光吸収層を含む(例えば特許文献1から特許文献3)。光を入射するための受光領域を設ける。電極に逆バイアス電圧を印加することで、受光領域の光吸収層に空乏層が広がる。光の吸収により発生したキャリア(電子と正孔)は、空乏層内の電界によってドリフトし、光電流として出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-161778号公報
特開平2-240974号公報
特開平5-013798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、光が受光領域の外から入射した場合でも、キャリアが発生する。受光領域外で発生するキャリアに起因して、ノイズが発生する。そこで、ノイズを低減することが可能な受光素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る受光素子は、第1の導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の上に積層された光吸収層と、前記光吸収層の上に積層され、第2の導電型を有する第2半導体層と、前記第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、前記第2半導体層に電気的に接続された第2電極と、第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた遮光膜と、を具備し、前記光吸収層と重なる位置に受光領域が形成され、前記第1絶縁膜は前記受光領域の周囲を覆い、前記遮光膜は、前記受光領域の周囲を覆い、前記第1絶縁膜の光に対する透過率よりも低い透過率を有するものである。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ノイズを低減することが可能な受光素子を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は第1実施形態に係る受光素子を例示する平面図である。
図2Aは受光素子を例示する断面図である。
図2Bはメサ付近の拡大図である。
図3は受光素子の使用例を示す模式図である。
図4は第2実施形態に係る受光素子を例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0009】
本開示の一形態は、(1)第1の導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の上に積層された光吸収層と、前記光吸収層の上に積層され、第2の導電型を有する第2半導体層と、前記第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、前記第2半導体層に電気的に接続された第2電極と、第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた遮光膜と、を具備し、前記光吸収層と重なる位置に受光領域が形成され、前記第1絶縁膜は前記受光領域の周囲を覆い、前記遮光膜は、前記受光領域の周囲を覆い、前記第1絶縁膜の光に対する透過率よりも低い透過率を有する受光素子である。受光領域の外に入射する光は、遮光膜によって遮られ、光吸収層まで届きにくい。このためノイズを低減することができる。
(2)上記(1)において、前記遮光膜は金属で形成され、前記第1電極および前記第2電極と電気的に接続されていなくてもよい。金属の遮光膜により効果的に光を遮ることができ、ノイズを低減することができる。遮光膜が第1電極および第2電極と電気的に接続されないため、電界分布への遮光膜の影響が抑制される。
(3)上記(1)または(2)において、前記遮光膜は金を含んでもよい。遮光膜により効果的に光を遮ることができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第2電極および前記第1絶縁膜の上に設けられた第2絶縁膜を具備し、前記遮光膜は前記第2絶縁膜の上に設けられてもよい。第2絶縁膜により、遮光膜は第2電極とは絶縁される。電界分布への遮光膜の影響が抑制される。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記受光素子は第1メサを有し、前記第1メサは前記第2半導体層を含み、前記光吸収層の上に位置し、前記受光領域は前記第1メサの上面に形成され、前記遮光膜は前記第1メサの上面のうち前記受光領域の外の部分および前記第1メサの側面を覆ってもよい。受光領域の外に入射する光は、遮光膜によって遮られる。ノイズを低減することができる。
(6)上記(5)において、窓層を具備し、前記第1メサは前記第2半導体層と前記窓層とを含み、前記第1メサのうち前記受光領域に重なる位置において、前記第2半導体層は設けられておらず、前記窓層が設けられ、前記第1メサのうち前記受光領域の外において、前記窓層と前記第2半導体層とが積層されてもよい。受光領域に入射する光は、窓層を透過し、光吸収層に吸収される。受光領域に入射した光を検知することができる。
(7)上記(5)または(6)において、前記第1メサの前記側面は、前記第1半導体層、前記光吸収層および前記第2半導体層が積層される方向から傾斜してもよい。遮光膜が第1メサの側面を覆うため、光を遮ることができる。
(8)上記(5)から(7)のいずれかにおいて、前記受光素子は第2メサを有し、前記第2メサは前記光吸収層を含み、前記第1メサは前記第2メサの上に位置し、前記第2メサの側面は前記第1メサの側面よりも外に位置し、前記遮光膜は前記第2メサの上面および側面を覆ってもよい。光を遮ることができる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記受光素子はアバランシェフォトダイオードでもよい。ノイズを低減し、アバランシェフォトダイオードの感度を高めることができる。
【0010】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る受光素子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)
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