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公開番号2025109348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003170
出願日2024-01-12
発明の名称バッテリーケース用ロアトレイ
出願人株式会社FTS
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 10/653 20140101AFI20250717BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】冷却効率の低下を抑制する。
【解決手段】バッテリーケース用ロアトレイ20は、底壁部22の外周縁から周壁部23を立ち上げた形態の単一部材からなり、底壁部22の上面にバッテリーセル12が配置されるトレイ本体21と、底壁部22の下面に取り付けられ、底壁部22との間に冷媒を流動させるための冷媒流路42を構成する冷却部材31とを備え、冷却部材31は、底壁部22よりも熱伝導率の低い合成樹脂製の部材である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
底壁部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底壁部の上面にバッテリーセルが配置されるトレイ本体と、
前記底壁部の下面に取り付けられ、前記底壁部との間に冷媒を流動させるための冷媒流路を構成する冷却部材とを備え、
前記冷却部材は、前記底壁部よりも熱伝導率の低い合成樹脂製の部材であるバッテリーケース用ロアトレイ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記底壁部の下面と、前記冷却部材の外周縁に沿ったフランジ状接合部との間が、液状シール材によって気密状に又は液密状に接合されている請求項1に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項3】
前記冷却部材には、上方へ突出する複数の突部が形成され、
前記底壁部の下面と、複数の前記突部の上面とが、前記液状シール材によって接合されている請求項2に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項4】
前記複数の突部は、並列するように細長く延びた形状をなし、
前記冷媒流路が、前記複数の突部によって複数本の並列流路に区画されている請求項3に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項5】
前記底壁部が、前記冷却部材よりも剛性の高い材料からなる請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項6】
前記底壁部の上面には、前記バッテリーセルに対して直接的に接触する熱伝達層が形成されている請求項1又は請求項2に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーケース用ロアトレイに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、板状の冷却部材と、冷却部材の外周縁に取り付けた複数の壁状のフレームとを有する電池パック構造体が開示されている。冷却部材は、上部冷却層と下部冷却層とを上下に重ねて溶接することにより、一体化させたものである。上部冷却層と下部冷却層との間には、冷却水を流動させるための冷却流路が構成されている。電池パックは、冷却部材の上面に載置した状態で取り付けられる。電池パックで生じた熱を冷却部材が奪うことによって、電池パックの過熱が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-140863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電池パック構造体を自動車のボディの下面に取り付けた場合、外気温の高い状況では、高温の路面からの輻射熱によって下部冷却層が熱せられ、冷却水の温度が上昇する。このようになると、冷却効率が低下するため、改善が望まれる。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、冷却効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のバッテリーケース用ロアトレイは、
底壁部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底壁部の上面にバッテリーセルが配置されるトレイ本体と、
前記底壁部の下面に取り付けられ、前記底壁部との間に冷媒を流動させるための冷媒流路を構成する冷却部材とを備え、
前記冷却部材は、前記底壁部よりも熱伝導率の低い合成樹脂製の部材である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、車両ボディの下面に露出状態で設けた場合における冷却効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のバッテリーケース用ロアトレイを斜め上から視た斜視図
バッテリーケース用ロアトレイを斜め下から視た斜視図
冷却部材を斜め上から視た斜視図
冷却部材を斜め下から視た斜視図
側断面図
図5の部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の形態例を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
本開示のバッテリーケース用ロアトレイは、
(1)底壁部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底壁部の上面にバッテリーセルが配置されるトレイ本体と、前記底壁部の下面に取り付けられ、前記底壁部との間に冷媒を流動させるための冷媒流路を構成する冷却部材とを備え、前記冷却部材は、前記底壁部よりも熱伝導率の低い合成樹脂製の部材である。本開示のバッテリーケース用ロアトレイを車両ボディの下面に配置すると、冷却部材の下面が路面と対向するように露出した状態となる。冷却部材の下面(外面)と冷却部材の上面(冷媒流路に臨む内面)との間の熱抵抗は、底壁部の下面と上面との間の熱抵抗よりも大きい。冷却部材によって、路面からの輻射熱に起因する冷媒の温度上昇を抑えることができるとともに、底壁部によってバッテリーセルの熱を効率良く冷媒に伝達することができる。冷却部材が路面と対向するように露出させて設けても、冷却効率の低下を抑制できる。冷却部材は、合成樹脂製なので、金属製の冷却部材に比べると、軽量化を図ることができる。
【0010】
(2)(1)において、前記底壁部の下面と、前記冷却部材の外周縁に沿ったフランジ状接合部との間が、液状シール材によって気密状に又は液密状に接合されていることが好ましい。この構成によれば、冷却部材と底壁部とを接合する工程では、圧力を付与する必要がない。底壁部の下面や前記冷却部材の上面の面粗度が大きくても、確実にシールすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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