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公開番号2025108148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001867
出願日2024-01-10
発明の名称圧縮機および熱交換システム
出願人日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
代理人弁理士法人MIP
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250715BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 圧縮機効率の低下を抑制することができる圧縮機および熱交換システムを提供すること。
【解決手段】 圧縮機21は、旋回スクロールラップ40aを有する旋回スクロール40と、旋回スクロールラップ40aが溝に収容されて冷媒を圧縮する圧縮室48を形成する固定スクロール41と、固定スクロール41が有する溝の底の中央より径方向外側に設けられ、圧縮室48へ油を供給するための油供給開口部56とを含む。圧縮室48は、旋回スクロールラップ40aの外線側の外線室と内線側の内線室とを有し、旋回スクロール40と固定スクロール41とにより形成される冷媒の最大閉じ込み容積が、内線室より外線室が大きい。油供給開口部56は、外線室への冷媒の閉じ込み前に、外線室と連通し、内線室への冷媒の閉じ込み後に、内線室と連通するような位置に設けられる。
圧縮機
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
渦巻き状の曲線部を有する旋回スクロールと、
前記曲線部が収容される渦巻き状の溝を有し、前記溝に前記曲線部が収容されて冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、
前記固定スクロールが有する前記溝の底の中央より径方向外側に設けられ、前記圧縮室へ油を供給するための油供給開口部と
を含み、
前記圧縮室は、前記曲線部の外線側の外線室と、前記曲線部の内線側の内線室とを有し、前記旋回スクロールと前記固定スクロールとにより形成される前記冷媒の最大閉じ込み容積が、前記内線室より前記外線室が大きく、
前記油供給開口部は、前記外線室への前記冷媒の閉じ込み前に、前記外線室と連通し、前記内線室への前記冷媒の閉じ込み後に、前記内線室と連通するような位置に設けられる、
圧縮機。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記油供給開口部は、前記固定スクロールが有する径方向の内側と外側の溝のうち、該外側の溝に設けられ、前記油供給開口部の径は、前記曲線部の幅より小さい、請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記油が給油される背圧室と、
前記油供給開口部と前記背圧室との間に設けられる背圧弁と
を含み、
前記背圧室と前記背圧弁とを連通する連通路が常に開口している、請求項1または2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記冷媒は、R410A以上の断熱指数を有する冷媒である、請求項1または2に記載の圧縮機。
【請求項5】
冷媒を圧縮する圧縮機を含み、前記冷媒と熱交換させるシステムであって、
前記圧縮機が、
渦巻き状の曲線部を有する旋回スクロールと、
前記曲線部が収容される渦巻き状の溝を有し、前記溝に前記曲線部が収容されて前記冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、
前記固定スクロールが有する前記溝の底の中央より径方向外側に設けられ、前記圧縮室へ油を供給するための油供給開口部と
を含み、
前記圧縮室は、前記曲線部の外線側の外線室と、前記曲線部の内線側の内線室とを有し、前記旋回スクロールと前記固定スクロールとにより形成される前記冷媒の最大閉じ込み容積が、前記内線室より前記外線室が大きく、
前記油供給開口部は、前記外線室への前記冷媒の閉じ込み前に、前記外線室と連通し、前記内線室への前記冷媒の閉じ込み後に、前記内線室と連通するような位置に設けられる、
熱交換システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機および熱交換システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
空気調和装置やチラー等の熱交換システムには、空気や水等と熱交換を行う冷媒を循環するための圧縮機として、スクロール圧縮機が用いられる。
【0003】
スクロール圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールを噛み合わせて圧縮室を形成する。圧縮室は、旋回スクロールラップの外線側と内線側に形成され、外線側に形成されるものが外線室であり、内線側に形成されるものが内線室である。スクロール圧縮機は、外線室内と内線室内のシール性を向上させるため、外線室と内線室のそれぞれに油を供給する必要がある。
【0004】
非対称歯形のスクロール圧縮機では、圧縮室を構成する外線室と内線室の理論最大容積(冷媒の最大閉じ込み容積)が異なり、外線室の容積が内線室の容積より大きい場合が多く、外線室のスクロールラップ間シール長さも大きくなる。このため、外線室と内線室とに同じ量の油を供給したのでは、外線室側の油が不足し、シール性が低下するおそれがあった。
【0005】
そこで、外線室への給油量を、内線室への給油量より多くして、シール性を向上させたスクロール圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-92773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の技術では、外線室に高温の油が多く供給されると、外線室の圧力が上昇し、圧縮に必要な動力が増加して圧縮機効率が低下するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、渦巻き状の曲線部(ラップ、歯)を有する旋回スクロールと、
旋回スクロールラップが収容される渦巻き状の溝を有し、溝に旋回スクロールラップが収容されて冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、
固定スクロールが有する溝の底(固定スクロール歯底)の中央より径方向外側に設けられ、圧縮室へ油を供給するための油供給開口部と
を含み、
圧縮室は、旋回スクロールラップの外線側の外線室と、曲線部の内線側の内線室とを有し、旋回スクロールと固定スクロールとにより形成される冷媒の最大閉じ込み容積が、内線室より外線室が大きく、
油供給開口部は、外線室への冷媒の閉じ込み前に、外線室と連通し、内線室への冷媒の閉じ込み後に、内線室と連通するような位置に設けられる、
圧縮機が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、圧縮機効率の低下を抑制することができる圧縮機および熱交換システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
熱交換システムの一例として空気調和装置の構成例を示した図。
空気調和装置に用いられる圧縮機としてスクロール圧縮機の構成例を示した断面図。
スクロール圧縮機の圧縮室内の構成例を示した図。
スクロール圧縮機の圧縮工程について説明する図。
スクロール圧縮機における背圧弁付近の構成例を示した断面図。
油供給開口部の位置について説明する図。
圧縮室と背圧室の連通区間について説明する図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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