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公開番号
2025107966
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024169189
出願日
2024-09-27
発明の名称
電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム及びその方法
出願人
中汽研新能源汽車検査中心(天津)有限公司
代理人
個人
主分類
B60L
58/16 20190101AFI20250714BHJP(車両一般)
要約
【課題】本発明は、電気変数測定の技術分野に関し、特に、電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム及びその方法に関する。
【解決手段】車両バッテリ状態パラメータをリアルタイムで収集する車両バッテリ監視モジュールと、充電スタンドの状態パラメータをリアルタイムで監視する充電スタンド監視モジュールと、車両バッテリの状態パラメータ及び充電スタンドの状態パラメータを処理し、プリセット式に基づいて車両バッテリの充放電状態を判断する監視モジュールと、車両バッテリの充放電状態、車両バッテリの状態パラメータ及び充電スタンドの状態パラメータに基づいて、車両バッテリの寿命を予測する処理モジュールを含む。本発明は、車両と充電スタンドの協調状態のパラメータ通じてバッテリ寿命を合理的に予測し、複数の影響パラメータを結合してバッテリ寿命の予測を補正し、バッテリ寿命を正確かつ効果的に評価した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両バッテリ状態パラメータをリアルタイムで収集するために使用され、前記車両バッテリの状態パラメータには、バッテリ端子電圧Vd、バッテリ充放電電流Id及びバッテリ温度Tdが含まれる車両バッテリ監視モジュールと、
充電スタンドの状態パラメータをリアルタイムで監視するために使用され、前記充電スタンドの状態パラメータには、充電スタンド電圧Vc、充電スタンド電流Ic及び充電スタンド電力Pcが含まれる充電スタンド監視モジュールと、
無線通信技術を通じて前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを送信するために使用されるデータ通信モジュールと、
前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを受信して、前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを処理し、そして、プリセット式に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断するために使用される監視モジュールと、
前記車両バッテリの充放電状態、前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータに基づいて、前記車両バッテリの寿命を予測するために使用される処理モジュールを含み、
ここで、前記監視モジュールはさらに、前記車両バッテリが充電状態にあると判断された場合、前記充電スタンドの状態パラメータに基づいて充電曲線を生成し、前記充電曲線に基づいて前記車両バッテリの充電速度vdを取得するためにも使用され、
前記処理モジュールには、さらに、前記車両バッテリの充電速度vdに基づいて前記車両バッテリの寿命を予測するためにも使用され、
前記処理モジュール内には、プリセット充電速度マトリックスT0とプリセット残り寿命時間マトリックスAがプリセットされて、前記プリセット残り寿命時間マトリックスAに対して、A(A1、A2、A3、A4)を設定し、ここで、A1は第1プリセット残り寿命時間であり、A2は第2プリセット残り寿命時間であり、A3は第3プリセット残り寿命時間であり、A4は第4プリセット残り寿命時間であり、且つA1<A2<A3<A4<5年であり、
前記プリセット充電速度マトリックスT0に対してT0(T01、T02、T03、T04)を設定し、ここで、T01は第1プリセット充電速度であり、T02は第2プリセット充電速度であり、T03は第3プリセット充電速度であり、T04は第4プリセット充電速度であり、且つT01<T02<T03<T04であり、
前記処理モジュールは、vdと前記プリセット充電速度マトリックスT0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間を選択して前記車両バッテリの予測寿命とするために使用され、
vd<T01の場合、前記車両バッテリの予測寿命として前記第4プリセット残り寿命時間A4を選択し、
T01≦vd<T02の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第3プリセット残り寿命時間A3を選択し、
T02≦vd<T03の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第2プリセット残り寿命時間A2を選択し、
T03≦vd<T04の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第1プリセット残り寿命時間A1を選択することを特徴とする電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム。
続きを表示(約 5,700 文字)
【請求項2】
前記監視モジュールがプリセット式に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断することは、
前記バッテリ端子電圧Vd及び前記バッテリ充放電電流Idに基づいて前記車両バッテリの残量を算出し、前記車両バッテリの残量に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断することを含み、
前記プリセット式は次のとおりであり、
JPEG
2025107966000014.jpg
11
170
式中、SOCは前記車両バッテリの残量、V
bat
は前記車両バッテリの端子電圧、V
min
は前記車両バッテリの最低許容電圧、V
max
は前記車両バッテリの最大許容電圧であり、
前記車両バッテリの残量が50%を超える場合、前記車両バッテリは充電状態にあると判断され、
前記車両バッテリの残量が50%未満の場合、前記車両バッテリは放電状態にあると判断され、
前記車両バッテリの残量が50%である場合、前記車両バッテリは満充電状態であると判断されることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム。
【請求項3】
前記処理モジュールは、さらに前記車両バッテリの過去充電回数kを取得するためにも使用され、
前記処理モジュールには、プリセット過去充電回数マトリックスR0とプリセット残り寿命時間補正係数マトリックスBも設定されて、前記プリセット残り寿命時間補正係数マトリックスBに対してB(B1、B2、B3、B4)を設定し、ここで、B1は第1プリセット残り寿命時間補正係数であり、B2は第2プリセット残り寿命時間補正係数であり、B3は第3プリセット残り寿命時間補正係数であり、B4は第4プリセット残り寿命時間補正係数であり、且つ、0.6<B1<B2<B3<B4<1であり、
前記プリセット過去充電回数マトリックスR0に対してR0(R01、R02、R03、R04)を設定し、ここで、R01は第1プリセット過去充電回数であり、R02は第2プリセット過去充電回数であり、R03は第3プリセット過去充電回数であり、R04は第4プリセット過去充電回数であり、且つ、R01<R02<R03<R04であり、
前記処理モジュールは、kと前記プリセット過去充電回数マトリックスR0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間補正係数を選択して、残り寿命時間を補正するために使用され、
k<R01の場合、前記第4プリセット残り寿命時間補正係数B4は前記第4プリセット残り寿命時間A4を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA4×B4であり、
R01≦k<R02の場合、前記第3プリセット残り寿命時間補正係数B3は前記第3プリセット残り寿命時間A3を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA3×B3であり、
R02≦k<R03の場合、前記第2プリセット残り寿命時間補正係数B2は前記第2プリセット残り寿命時間A2を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA2×B2であり、
R03≦k<R04の場合、前記第1プリセット残り寿命時間補正係数B1は前記第1プリセット残り寿命時間A1を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA1×B1であることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム。
【請求項4】
前記監視モジュールはさらに、前記車両バッテリが放電状態にあると判断された場合、前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記車両バッテリの残量に基づいて放電曲線を生成し、前記放電曲線に基づいて前記車両バッテリの放電速度vtを取得するために使用され、
前記処理モジュールには、さらにプリセット放電速度マトリックスW0と、プリセット残り寿命時間二次補正係数マトリックスCが設定され、前記プリセット残り寿命時間二次補正係数マトリックスCに対して、C(C1、C2、C3、C4)を設定し、ここで、C1は第1プリセット残り寿命時間二次補正係数であり、C2は第2プリセット残り寿命時間二次補正係数であり、C3は第3プリセット残り寿命時間二次補正係数であり、C4は第4プリセット残り寿命時間二次補正係数であり、且つ、0.6<C1<C2<C3<C4<1であり、
前記プリセット放電速度マトリックスW0に対して、W0(W01、W02、W03、W04)を設定し、ここで、W01は第1プリセット放電速度であり、W02は第2プリセット放電速度であり、W03は第3プリセット放電速度であり、W04は第4プリセット放電速度であり、且つ、W01<W02<W03<W04であり、
前記処理モジュールは、さらに、vtと前記プリセット放電速度マトリックスW0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間二次補正係数を選択して、補正された各プリセット残り寿命時間に対して二次補正を実行するために使用され、
vt<W01の場合、前記第4プリセット残り寿命時間二次補正係数C4を選択して、補正された前記プリセット第4残り寿命時間A4に対して二次補正を実行し、補正された残り寿命時間はA4×B4×C4であり、
W01≦vt<W02の場合、前記第3プリセット残り寿命時間二次補正係数C3を選択して、補正された前記プリセット第3残り寿命時間A3に対して二次補正を実行し、補正された残り寿命時間はA3×B3×C3であり、
W02≦vt<W03の場合、前記第2プリセット残り寿命時間二次補正係数C2を選択して、補正された前記プリセット第2残り寿命時間A2に対して二次補正を実行し、補正された残り寿命時間はA2×B2×C2であり、
W03≦vt<W04の場合、前記第1プリセット残り寿命時間二次補正係数C1を選択して、補正された前記プリセット第1残り寿命時間A1に対して二次補正を実行し、補正された残り寿命時間はA1×B1×C1であることを特徴とする請求項3に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態を監視するシステム。
【請求項5】
前記処理モジュールは、さらに予測された前記車両バッテリの寿命に基づいて前記車両バッテリに対して故障予測を行うために使用され、ここで、
前記処理モジュールの前記車両バッテリに対して故障予測を行うことには、
前記車両バッテリの過去状態パラメータを取得し、前記車両バッテリの過去状態パラメータには、バッテリの過去端子電圧、バッテリの過去充放電電流及びバッテリの過去温度を含むことと、
時系列に基づいて、取得した前記車両バッテリの過去状態パラメータを配置し、そして配置された前記過去状態パラメータを前処理することと、
SVRに基づいて前記過去状態パラメータにおけるデータに対して学習トレーニングを実行し、故障予測モデルを構築することと、
前記故障予測モデル及び前記車両バッテリの状態パラメータに基づいて前記車両バッテリに対して故障予測することと、
前記故障予測モデルによる前記車両バッテリの故障予測結果に基づいて、残留閾値テストを実行し、故障警告を実行することが含まれることを特徴とする請求項4に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム。
【請求項6】
前記処理モジュールの配置された前記過去状態パラメータを前処理することには、
前記過去状態パラメータにおける異常値データを除去し、前記過去状態パラメータにおけるデータインターバル化処理し、前記過去状態パラメータにおけるデータに対して非線形判断を実行して、ベクトル機械学習トレーニングをサポートするために使用されるサンプル形式を生成することが含まれる
ことを特徴とする請求項5に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態を監視するシステム。
【請求項7】
バッテリ端子電圧Vd、バッテリ充放電電流Id及びバッテリ温度Tdを含む車両バッテリ状態パラメータをリアルタイムで収集することと、
充電スタンド電圧Vc、充電スタンド電流Ic及び充電スタンド電力Pcを含む充電スタンドの状態パラメータをリアルタイムで監視することと、
無線通信技術を通じて前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを送信することと、
前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを受信して、前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータを処理し、そして、プリセット式に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断することと、
前記車両バッテリが充電状態にあると判断された場合、前記充電スタンドの状態パラメータに基づいて充電曲線を生成し、前記充電曲線に基づいて前記車両バッテリの充電速度vdを取得するためにも使用され、
前記車両バッテリの充放電状態、前記車両バッテリの状態パラメータ及び前記充電スタンドの状態パラメータに基づいて、前記車両バッテリの寿命を予測することを含み、
前記車両バッテリの充電速度vdに基づいて前記車両バッテリの寿命を予測することには、具体的に、
プリセット充電速度マトリックスT0とプリセット残り寿命時間マトリックスAをプリセットして、プリセット残り寿命時間マトリックスAに対して、A(A1、A2、A3、A4)を設定し、ここで、A1は第1プリセット残り寿命時間であり、A2は第2プリセット残り寿命時間であり、A3は第3プリセット残り寿命時間であり、A4は第4プリセット残り寿命時間であり、且つA1<A2<A3<A4<5年であり、
前記プリセット充電速度マトリックスT0に対してT0(T01、T02、T03、T04)を設定し、ここで、T01は第1プリセット充電速度であり、T02は第2プリセット充電速度であり、T03は第3プリセット充電速度であり、T04は第4プリセット充電速度であり、且つT01<T02<T03<T04であり、
vdと前記プリセット充電速度マトリックスT0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間を選択して前記車両バッテリの予測寿命とし、
vd<T01の場合、前記車両バッテリの予測寿命として前記第4プリセット残り寿命時間A4を選択し、
T01≦vd<T02の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第3プリセット残り寿命時間A3を選択し、
T02≦vd<T03の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第2プリセット残り寿命時間A2を選択し、
T03≦vd<T04の場合、前記車両バッテリの予測寿命として第1プリセット残り寿命時間A1を選択することを特徴とする請求項1~6に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システムに適用される電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視方法。
【請求項8】
プリセット式に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断することは、
前記バッテリ端子電圧Vd及び前記バッテリ充放電電流Idに基づいて前記車両バッテリの残量を算出し、前記車両バッテリの残量に基づいて前記車両バッテリの充放電状態を判断し、
前記プリセット式は、
JPEG
2025107966000015.jpg
11
170
であり、
式中、SOCは前記車両バッテリの残量、V
bat
は前記車両バッテリの端子電圧、V
min
は前記車両バッテリの最低許容電圧、V
max
は前記車両バッテリの最大許容電圧であり、
ここで、前記車両バッテリの残量が50%を超える場合、前記車両バッテリは充電状態にあると判断され、
前記車両バッテリの残量が50%未満の場合、前記車両バッテリは放電状態にあると判断され、
前記車両バッテリの残量が50%である場合、前記車両バッテリは満充電状態であると判断されることを特徴とする請求項7に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視方法。
【請求項9】
予測された前記車両バッテリの寿命に基づいて前記車両バッテリに対して故障予測を行うことをさらに含み、ここで、
前記車両バッテリに対して故障予測を行うことには、
前記車両バッテリの過去状態パラメータを取得し、前記車両バッテリの過去状態パラメータには、バッテリの過去端子電圧、バッテリの過去充放電電流及び、バッテリの過去温度を含むことと、
時系列に基づいて、取得した前記車両バッテリの過去状態パラメータを配置し、そして配置された前記過去状態パラメータを前処理することと、
SVRに基づいて前記過去状態パラメータにおけるデータに対して学習トレーニングを実行し、故障予測モデルを構築することと、
前記故障予測モデル及び前記車両バッテリの状態パラメータに基づいて前記車両バッテリに対して故障予測することと、
前記故障予測モデルによる前記車両バッテリの故障予測結果に基づいて、残留閾値テストを実行し、故障警告を実行することが含まれることを特徴とする請求項8に記載の電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気変数測定の技術分野に関し、特に、電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム及びその方法に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車はバッテリの性能向上に伴い広く普及しており、今後の車両発展の主流は、年々電気自動車が増加し、内燃機関車の一部が置き換えられる傾向にあると考えられる。同時に、電気自動車の技術がますます成熟するにつれて、電気自動車の管理とサービスもより標準化されている。電気自動車の規格も、シリーズ化され標準化された最新モデルとして登場し、電気自動車は、自動車の時代に変化をもたらすだろう。
【0003】
しかし、既存の技術では、電気自動車の充放電プロセスにおけるにバッテリの健康状態の評価が困難であり、主な影響要因としては、バッテリパラメータの非線形変化、時間の経過や使用環境に伴うバッテリ性能の変化により正確な数学的モデルの構築が難しく、また、バッテリの劣化プロセスのランダム性と予測不可能性により、現時点では明確な劣化ルールがないことが含まれ、更に各種監視データを如何に効果的に統合して、バッテリの健康状態を評価するための合理的な分析を行うかという難点もある。したがって、電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム及びその方法は、当業者が解決する必要がある緊急の技術課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態の監視システム及びその方法を提供することを目的とし、本発明は車両と充電スタンドの協調状態のパラメータを通じてバッテリ寿命を合理的に予測し、複数の影響パラメータを結合することによってバッテリ寿命予測を補正して、バッテリ寿命を正確かつ効果的に評価する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
電気自動車充放電プロセスにおける車両と充電スタンドの協調状態を監視するシステムであって、
車両バッテリ状態パラメータをリアルタイムで収集するために使用され、上記車両バッテリの状態パラメータには、バッテリ端子電圧Vd、バッテリ充放電電流Id及びバッテリ温度Tdが含まれる車両バッテリ監視モジュールと、
充電スタンドの状態パラメータをリアルタイムで監視するために使用され、上記充電スタンドの状態パラメータには、充電スタンド電圧Vc、充電スタンド電流Ic及び充電スタンド電力Pcが含まれる充電スタンド監視モジュールと、
無線通信技術を通じて上記車両バッテリの状態パラメータ及び上記充電スタンドの状態パラメータを送信するために使用されるデータ通信モジュールと、
上記車両バッテリの状態パラメータ及び上記充電スタンドの状態パラメータを受信して、上記車両バッテリの状態パラメータ及び上記充電スタンドの状態パラメータを処理し、そして、プリセット式に基づいて上記車両バッテリの充放電状態を判断するために使用される監視モジュールと、
上記車両バッテリの充放電状態、上記車両バッテリの状態パラメータ及び上記充電スタンドの状態パラメータに基づいて、上記車両バッテリの寿命を予測するために使用される処理モジュールを含む。
【0006】
本願のいくつかの実施例では、上記監視モジュールがプリセット式に基づいて上記車両バッテリの充放電状態を判断することは次を含む。
上記バッテリ端子電圧Vd及び上記バッテリ充放電電流Idに基づいて上記車両バッテリの残量を算出し、上記車両バッテリの残量に基づいて上記車両バッテリの充放電状態を判断し、
上記プリセット式は次のとおりである。
【0007】
JPEG
2025107966000002.jpg
11
170
【0008】
式中、SOCは上記車両バッテリの残量、V
bat
は上記車両バッテリの端子電圧、V
min
は上記車両バッテリの最低許容電圧、V
max
は上記車両バッテリの最大許容電圧であり、
上記車両バッテリの残量が50%を超える場合、上記車両バッテリは充電状態にあると判断され、
上記車両バッテリの残量が50%未満の場合、上記車両バッテリは放電状態にあると判断され、
上記車両バッテリの残量が50%である場合、上記車両バッテリは満充電状態であると判断される。
【0009】
本願のいくつかの実施例では、上記監視モジュールはさらに、上記車両バッテリが充電状態にあると判断された場合、上記充電スタンドの状態パラメータに基づいて充電曲線を生成し、上記充電曲線に基づいて上記車両バッテリの充電速度vdを取得するためにも使用され、
上記処理モジュールには、さらに、上記車両バッテリの充電速度vdに基づいて上記車両バッテリの寿命を予測するためにも使用され、
上記処理モジュール内には、プリセット充電速度マトリックスT0とプリセット残り寿命時間マトリックスAがプリセットされて、上記プリセット残り寿命時間マトリックスAに対して、A(A1、A2、A3、A4)を設定し、ここで、A1は第1プリセット残り寿命時間であり、A2は第2プリセット残り寿命時間であり、A3は第3プリセット残り寿命時間であり、A4は第4プリセット残り寿命時間であり、且つA1<A2<A3<A4<5年であり、
上記プリセット充電速度マトリックスT0に対してT0(T01、T02、T03、T04)を設定し、ここで、T01は第1プリセット充電速度であり、T02は第2プリセット充電速度であり、T03は第3プリセット充電速度であり、T04は第4プリセット充電速度であり、且つT01<T02<T03<T04であり、
上記処理モジュールは、vdと上記プリセット充電速度マトリックスT0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間を選択して上記車両バッテリの予測寿命とするために使用され、
vd<T01の場合、上記車両バッテリの予測寿命として上記第4プリセット残り寿命時間A4を選択し、
T01≦vd<T02の場合、上記車両バッテリの予測寿命として第3プリセット残り寿命時間A3を選択し、
T02≦vd<T03の場合、上記車両バッテリの予測寿命として第2プリセット残り寿命時間A2を選択し、
T03≦vd<T04の場合、上記車両バッテリの予測寿命として第1プリセット残り寿命時間A1を選択する。
【0010】
本願のいくつかの実施例では、上記処理モジュールは、さらに上記車両バッテリの過去充電回数kを取得するためにも使用され、上記処理モジュールには、プリセット過去充電回数マトリックスR0とプリセット残り寿命時間補正係数マトリックスBも設定されて、上記プリセット残り寿命時間補正係数マトリックスBに対してB(B1、B2、B3、B4)を設定し、ここで、B1は第1プリセット残り寿命時間補正係数であり、B2は第2プリセット残り寿命時間補正係数であり、B3は第3プリセット残り寿命時間補正係数であり、B4は第4プリセット残り寿命時間補正係数であり、且つ、0.6<B1<B2<B3<B4<1であり、
上記プリセット過去充電回数マトリックスR0に対してR0(R01、R02、R03、R04)を設定し、ここで、R01は第1プリセット過去充電回数であり、R02は第2プリセット過去充電回数であり、R03は第3プリセット過去充電回数であり、R04は第4プリセット過去充電回数であり、且つ、R01<R02<R03<R04であり、
上記処理モジュールは、kと上記プリセット過去充電回数マトリックスR0との間の関係に基づいて、対応する残り寿命時間補正係数を選択して、残り寿命時間を補正するために使用され、
k<R01の場合、上記第4プリセット残り寿命時間補正係数B4は上記第4プリセット残り寿命時間A4を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA4×B4であり、
R01≦k<R02の場合、上記第3プリセット残り寿命時間補正係数B3は上記第3プリセット残り寿命時間A3を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA3×B3であり、
R02≦k<R03の場合、上記第2プリセット残り寿命時間補正係数B2は上記第2プリセット残り寿命時間A2を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA2×B2であり、
R03≦k<R04の場合、上記第1プリセット残り寿命時間補正係数B1は上記第1プリセット残り寿命時間A1を補正するために選択され、補正された残り寿命時間はA1×B1である。
(【0011】以降は省略されています)
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