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公開番号2025107470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025081230,2022505010
出願日2025-05-14,2021-01-19
発明の名称高周波処置具
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61B 18/14 20060101AFI20250710BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】手元側の操作ハンドルで線材を進退操作したときに筒体から線材が抜けないように、線材が空回りしないように固定具を筒体に密着して固定することができる高周波処置具を提供する。
【解決手段】筒体と;先端と基端を有し、筒体の遠位側かつ筒体外に一部が露出し、他部が第1の内腔に配置されている金属製の線材20と;線材20の先端部に固定され、第1の内腔の内壁と当接し、先端25Aと基端25Bを有している固定具25と;を有し、固定具25は、少なくとも、外径が先端25A側に向かって小さくなっている部分を含み、外径が先端25A側に向かって大きくなっている部分を含まない第1の区間30を有し、第1の区間30を先端側部31、中央部32、基端側部33に三等分割したときに、固定具25の径方向の断面形状は、第1の区間30の先端側部31の基端31Bと、基端側部33の基端33Bとで異なっている高周波処置具1。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
遠位端と近位端を有し、内部に少なくとも第1の内腔と第2の内腔を有する筒体と、
先端と基端を有し、前記筒体の遠位側かつ前記筒体外に一部が露出し、他部が前記第1の内腔に配置されている金属製の線材と、
前記線材の先端部に固定され、前記第1の内腔の内壁と当接し、先端と基端を有している固定具と、を有し、
前記固定具は、少なくとも、外径が前記先端側に向かって小さくなっている部分を含み、外径が前記先端側に向かって大きくなっている部分を含まない第1の区間を有し、
前記第1の区間を先端側部、中央部、基端側部に三等分割したときに、前記固定具の径方向の断面形状は、前記第1の区間の前記先端側部の基端と、前記第1の区間の前記基端側部の基端とで異なっている高周波処置具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の区間の前記基端側部の基端における前記固定具の径方向の断面形状の輪郭は、直線部を含む請求項1に記載の高周波処置具。
【請求項3】
前記第1の区間の前記基端側部の基端における前記固定具の径方向の断面形状の輪郭は、互いに交わる2つの直線部を含む請求項1または2に記載の高周波処置具。
【請求項4】
前記固定具の前記第1の区間の基端側部の外面には互いに交わる第1の平面部と第2の平面部が形成されており、前記第1の平面部の法線方向と前記第2の平面部の法線方向は、前記固定具の前記先端から前記基端に向かう方向とそれぞれ異なっている請求項1~3のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項5】
前記第1の区間の前記先端側部の基端における前記固定具の径方向の断面形状の輪郭は、曲線部のみから構成されている請求項1~4のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項6】
前記第1の区間の前記基端側部の先端における前記固定具の径方向の断面形状の外径は、前記第1の内腔の最大径よりも大きい請求項1~5のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項7】
前記第1の区間の前記先端側部の基端における前記固定具の径方向の断面形状は、円形または長円形であり、前記第1の区間の前記基端側部の基端における前記固定具の径方向の断面形状は、多角形である請求項1~6のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項8】
前記第1の区間は、基端側に位置する外径が一定である部分と、先端側に位置する外径が前記先端側に向かって小さくなっている部分とからなる請求項1~7のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項9】
さらに、前記固定具は、前記第1の区間よりも前記固定具の前記基端側に位置し、少なくとも、外径が前記先端側に向かって小さくなっている部分を含み、外径が前記先端側に向かって大きくなっている部分を含まない第2の区間を有し、
前記固定具の前記第2の区間の先端の外径は、前記第1の区間の基端の外径よりも小さい請求項1~8のいずれか一項に記載の高周波処置具。
【請求項10】
前記第2の区間を先端側部、中央部、基端側部に三等分割したときに、前記第2の区間の前記基端側部の先端における前記固定具の径方向の断面形状の外径は、前記第1の内腔の最大径よりも大きい請求項9に記載の高周波処置具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡を経由して生体内に導入される高周波処置具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内視鏡的乳頭括約筋切開術(Endoscopic Sphincterotomy:EST)等の内視鏡手術では、手元側から先端側に延びる内視鏡の処置具挿通チャンネルを経由して体腔内で処置を行うための処置具が用いられる。このような処置具として、パピロトミーナイフが挙げられる。
【0003】
例えば特許文献1~2に開示されているような処置具では、先端から手元側まで延びるシースまたはチューブと呼ばれる筒体内に導電性の線材(ワイヤ)が挿通され、処置具の先端側では線材の一部が外に露出している。線材に高周波電流を流すことによって線材の露出している部分で病変部等の組織を切開することができる。線材の先端部には固定部材またはナイフチップと呼ばれる固定具が固定されており、固定具を筒体の内腔に配置することによって線材の先端部が筒体に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-7597号公報
特開2000-262537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、筒体はフッ素樹脂等の高い滑り性を有する材料から構成されることがあるため、固定具が筒体に密着して固定されないことがある。このため、手元側の操作ハンドルで線材を進退操作したときに筒体に対して固定具が滑ることで、線材が空回りまたは筒体から抜けるおそれがある。また、筒体のごく細い内腔に固定具を配置するため、接着剤による接着や筒体の一部を溶着する方法を用いることは困難である。そこで、本発明は手元側の操作ハンドルで線材を進退操作したときに筒体から線材が抜けないように、線材が空回りしないように固定具を筒体に密着して固定することができる高周波処置具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決することができた本発明の高周波処置具の一実施態様は、遠位端と近位端を有し、内部に少なくとも第1の内腔と第2の内腔を有する筒体と、先端と基端を有し、筒体の遠位側かつ筒体外に一部が露出し、他部が第1の内腔に配置されている金属製の線材と、線材の先端部に固定され、第1の内腔の内壁と当接し、先端と基端を有している固定具と、を有し、固定具は、少なくとも、外径が先端側に向かって小さくなっている部分を含み、外径が先端側に向かって大きくなっている部分を含まない第1の区間を有し、第1の区間を先端側部、中央部、基端側部に三等分割したときに、固定具の径方向の断面形状は、第1の区間の先端側部の基端と、第1の区間の基端側部の基端とで異なっている点に要旨を有する。このように固定具の第1の区間の径方向の断面形状を設定することにより、固定具が筒体の第1の内腔の内壁に当接したときに適度な摩擦抵抗が生じるため、筒体の第1の内腔で固定具が滑らないように固定具を筒体に強固に固定することができる。このため、手元側で線材を進退操作しても線材の空回りや線材の筒体からの抜けを防ぐことができる。
【0007】
上記高周波処置具において、第1の区間の基端側部の基端における固定具の径方向の断面形状の輪郭は、直線部を含むことが好ましい。
【0008】
上記高周波処置具において、第1の区間の基端側部の基端における固定具の径方向の断面形状の輪郭は、互いに交わる2つの直線部を含むことが好ましい。
【0009】
上記高周波処置具において、固定具の第1の区間の基端側部の外面には互いに交わる第1の平面部と第2の平面部が形成されており、第1の平面部の法線方向と第2の平面部の法線方向は、固定具の先端から基端に向かう方向とそれぞれ異なっていることが好ましい。
【0010】
上記高周波処置具において、第1の区間の先端側部の基端における固定具の径方向の断面形状の輪郭は、曲線部のみから構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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