TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025106670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000078
出願日2024-01-04
発明の名称定形耐火物、定形耐火物の製造方法、定形耐火物の施工方法、および、竪型炉のライニング構造
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 35/101 20060101AFI20250709BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉に用いる定形耐火物であって、耐水素ガス性に優れる定形耐火物を提供する。
【解決手段】水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉に用いる定形耐火物は、40質量%以上の酸化アルミニウムを含有する。定形耐火物の酸化鉄および酸化チタンの合計含有量は、5.0質量%以下が好ましい。定形耐火物の遊離シリカの含有量は、10.0質量%以下が好ましい。定形耐火物は、ムライトを含有することが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉に用いる定形耐火物であって、
40質量%以上の酸化アルミニウムを含有する、定形耐火物。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
酸化鉄および酸化チタンの合計含有量が5.0質量%以下である、請求項1に記載の定形耐火物。
【請求項3】
遊離シリカの含有量が10.0質量%以下である、請求項1に記載の定形耐火物。
【請求項4】
ムライトを含有する、請求項1に記載の定形耐火物。
【請求項5】
耐火性原料を含有する混錬物を成形し、成形物を得て、
前記成形物に少なくとも乾燥を施すことにより、請求項1~4のいずれか1項に記載の定形耐火物を製造する、定形耐火物の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の定形耐火物を、竪型炉の鉄皮の内側に施工する、定形耐火物の施工方法。
【請求項7】
竪型炉の鉄皮の内側に施工された、請求項1~4のいずれか1項に記載の定形耐火物を備える、竪型炉のライニング構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定形耐火物、定形耐火物の製造方法、定形耐火物の施工方法、および、竪型炉のライニング構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の製鉄法である高炉法(コークスを用いて鉄鉱石を還元する方法)は、CO

発生量が多い。
近年、全世界的に、CO

削減の取り組みがなされていることから、CO

発生量を大幅に低減させる製鉄法として、直接還元製鉄法(「直接還元法」または「直接製鉄法」ともいう)が着目されている。
直接還元製鉄法は、シャフト炉などの竪型炉に、酸化鉄を含む原料(鉄鉱石など)を導入して、還元ガスを吹き込み、原料を還元して還元鉄を製造し、その後、電気炉において還元鉄を溶融させる方法である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2023/171486号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シャフト炉などの竪型炉において、鉄皮の内側には、耐火物ライニング構造を構成する耐火物として、定形耐火物(耐火れんが)が施工される。
通常、定形耐火物については、基本的な性能として、良好な安定性(耐熱衝撃性)および断熱性が求められる。また、このとき、コストも考慮される。
【0005】
ところで、カーボンニュートラルを目指す世界的な動きの中で、直接還元製鉄法において、竪型炉に吹き込む還元ガスとして、H

(水素ガス)を含有する水素含有ガスを用いることが検討されている。
竪型炉を用いて鉄鉱石を還元する際、竪型炉の内部は、1000℃近い高温となる。
このような高温環境下で、還元ガスとして水素含有ガスを用いる場合、水素ガス(H

)が定形耐火物に与える影響が懸念される。
すなわち、竪型炉に用いる定形耐火物については、水素ガスに対する耐性(「耐水素ガス性」ともいう)に優れることが求められる。
【0006】
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉に用いる定形耐火物であって、耐水素ガス性に優れる定形耐火物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記構成を採用することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[7]を提供する。
[1]水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉に用いる定形耐火物であって、40質量%以上の酸化アルミニウムを含有する、定形耐火物。
[2]酸化鉄および酸化チタンの合計含有量が5.0質量%以下である、上記[1]に記載の定形耐火物。
[3]遊離シリカの含有量が10.0質量%以下である、上記[1]または[2]に記載の定形耐火物。
[4]ムライトを含有する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の定形耐火物。
[5]耐火性原料を含有する混錬物を成形し、成形物を得て、上記成形物に少なくとも乾燥を施すことにより、上記[1]~[4]のいずれかに記載の定形耐火物を製造する、定形耐火物の製造方法。
[6]上記[1]~[4]のいずれかに記載の定形耐火物を、竪型炉の鉄皮の内側に施工する、定形耐火物の施工方法。
[7]竪型炉の鉄皮の内側に施工された、上記[1]~[4]のいずれかに記載の定形耐火物を備える、竪型炉のライニング構造。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐水素ガス性に優れる定形耐火物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
竪型炉を示す模式図である。
炉壁の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定形耐火物]
本実施形態の定形耐火物は、水素ガス(H

)を含有する水素含有ガスを用いて還元鉄を製造する竪型炉(図1参照)のライニング構造(図2参照)において、鉄皮の内側に施工される定形耐火物である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
構築素材又は原材
2か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
2か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
2か月前
花王株式会社
吹付工法
2か月前
花王株式会社
空洞充填材
1か月前
株式会社田中建設
製造プラント
3か月前
東ソー株式会社
焼結体のリサイクル方法
3か月前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物
3か月前
株式会社田中建設
固化材の製造方法
3か月前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3か月前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板の製造方法
28日前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
2か月前
花王株式会社
水硬性粉体の製造方法
2か月前
三井住友建設株式会社
水硬性硬化体
3か月前
花王株式会社
水硬性組成物用添加剤
1か月前
花王株式会社
粘土含有石膏スラリー
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物用混和剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用添加剤
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用分散剤
2か月前
太平洋セメント株式会社
固化材
28日前
大光炉材株式会社
パッチング用耐火物
2か月前
デンカ株式会社
接地抵抗低減剤
2か月前
黒崎播磨株式会社
断熱材
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物用被膜養生剤
2か月前
東ソー株式会社
焼結体、粉末、成形体、及び、仮焼体
3か月前
琉球セメント株式会社
処理設備、および処理方法
1か月前
株式会社MARUWA
アルミナジルコニア焼結板
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
モルタル組成物及びモルタル
21日前
太平洋マテリアル株式会社
グラウト組成物及びグラウト
1か月前
株式会社トクヤマ
塩化カリウムの回収方法
3か月前
東レ株式会社
炭素シートおよびガス拡散電極の製造方法
2か月前
続きを見る