TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025105009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223256
出願日2023-12-28
発明の名称車両、および、変速機用の誤り判定方法
出願人カワサキモータース株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B60W 20/50 20160101AFI20250703BHJP(車両一般)
要約【課題】車両に搭載される部品点数を抑える。
【解決手段】一態様に係る車両は、走行駆動源である内燃エンジンおよび電動モータと、駆動輪と、変速機と、変速機状態検出器と、回転情報検出器と、処理回路を備えるコントローラと、を備え、処理回路は、変速機状態検出器から受信した状態情報が、入力軸と出力軸との間の動力伝達を遮断する変速機のニュートラル状態を示すニュートラル情報か否かを判定し、状態情報がニュートラル情報であると判定した後に、所定の判定用トルクを発生するように電動モータを制御し、回転情報検出器から受信した回転情報に基づき、ニュートラル情報に誤りがあるか否か判定し、ニュートラル情報に誤りがないと判定した場合、電動モータからの動力を内燃エンジンに伝達して内燃エンジンを始動させるエンジン始動制御を許可し、ニュートラル情報に誤りがあると判定した場合、エンジン始動制御を制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
走行駆動源である内燃エンジンおよび電動モータと、
駆動輪と、
前記内燃エンジンおよび前記電動モータからの動力が入力される入力軸、および、前記駆動輪に動力を出力する出力軸を有する変速機と、
前記変速機の状態に関連する状態情報を検出する変速機状態検出器と、
前記変速機状態検出器とは別に、前記入力軸と前記出力軸との相対回転に関連する回転情報を検出する回転情報検出器と、
処理回路を備えるコントローラと、を備え、
前記処理回路は、
前記変速機状態検出器から受信した前記状態情報が、前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達を遮断する前記変速機のニュートラル状態を示すニュートラル情報か否かを判定し、
前記状態情報が前記ニュートラル情報であると判定した後に、所定の判定用トルクを発生するように前記電動モータを制御し、
前記回転情報検出器から受信した前記回転情報に基づき、前記ニュートラル情報に誤りがあるか否か判定し、
前記ニュートラル情報に誤りがないと判定した場合、前記電動モータからの動力を前記内燃エンジンに伝達して前記内燃エンジンを始動させるエンジン始動制御を許可し、
前記ニュートラル情報に誤りがあると判定した場合、前記エンジン始動制御を制限するように構成されている、車両。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記エンジン始動制御は、所定の始動用トルクを発生するように前記電動モータを制御することを含み、
前記判定用トルクは、前記始動用トルクより小さい値に設定されている、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記処理回路は、前記判定用トルクを発生させる前記電動モータの制御を、前記電動モータから前記内燃エンジンへの動力伝達を遮断した状態で実行するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項4】
前記処理回路は、前記車両が停車した状態で前記判定用トルクを発生するように前記電動モータを制御し、
前記回転情報は、前記入力軸の回転に関連する入力回転情報と、前記出力軸の回転に関連する出力回転情報とを含み、
前記処理回路は、前記誤りがあるか否か判定する際に、
前記出力回転情報に基づき前記出力軸が回転を開始したと判定した場合に、前記ニュートラル情報に誤りがあると判定し、
前記出力回転情報に基づき前記出力軸が回転を開始していないと判定し、且つ、前記入力回転情報に基づき前記入力軸が回転を開始したと判定した場合に、前記ニュートラル情報に誤りがないと判定するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項5】
前記回転情報は、前記入力軸の回転に関連する入力回転情報を含み、
前記処理回路は、前記誤りがあるか否か判定する際に、
前記判定用トルクを発生させる前記電動モータの制御を開始させた後の経過時間をカウントし、
前記入力回転情報に基づき前記入力軸が回転を開始したか否かを判定し、
前記入力軸が回転を開始したと判定されない状態で前記経過時間が所定の時間に到達した場合に、前記ニュートラル情報に誤りがあると判定するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項6】
前記処理回路は、前記誤りがあると判定した場合、前記電動モータによる前記判定用トルクの発生を停止させることにより前記エンジン始動制御を制限するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記内燃エンジンに対する始動要求を取得した場合に、前記状態情報が前記ニュートラル情報であるか否かを判定し、
前記誤りがないと判定した場合、前記エンジン始動制御を開始し、前記電動モータの発生トルクを、前記判定用トルクから所定の始動用トルクに上昇させるよう前記電動モータを制御するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項8】
前記車両は、前記内燃エンジンと前記入力軸との間の動力伝達経路を接続する接続状態と、前記動力伝達経路を切断する切断状態との間で切り替え可能なメインクラッチを備え、
前記処理回路は、
前記メインクラッチが前記接続状態にあるか前記切断状態にあるかを判定し、
前記メインクラッチが前記切断状態にあると判定し、且つ、前記状態情報が前記ニュートラル情報であると判定した場合、前記判定用トルクを発生するように前記電動モータを制御するように構成されている、請求項1または2に記載の車両。
【請求項9】
駆動源からの動力が入力される入力軸、および、駆動輪に動力を出力する出力軸を有する変速機用の誤り判定方法であって、処理回路によって、
前記変速機の状態を示す状態情報を取得し、
前記状態情報が、前記入力軸と前記駆動輪との間の動力伝達を遮断する前記変速機のニュートラル状態を示すニュートラル情報であるか否か判定し、
前記状態情報が前記ニュートラル情報であると判定した場合に、前記入力軸または前記出力軸に付与されるトルクによる前記入力軸と前記出力軸との相対回転に関連する回転情報を取得し、
前記回転情報に基づき、前記状態情報および前記回転情報のいずれかに誤りがあるか否か判定する、変速機用の誤り判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両、および、変速機用の誤り判定方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行駆動源として内燃エンジンおよび電動モータと、ギヤ変速機とを備えたハイブリッド車両が開示されている。内燃エンジンは、ISG(インテグレーテッド・スタータ・ジェネレータ)によって始動制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-12620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハイブリッド車両などの各種車両において、部品点数は少ないことが望ましい。例えば特許文献1に開示のハイブリッド車両では、駆動用の電動モータとは別にエンジン始動用のモータが必要であったり、エンジン始動のためのセンサが必要であったりする。また、ハイブリッド車両に限らず各種車両において、搭載するセンサの数もできるだけ少なくすることが望ましい。
【0005】
そこで、本開示は、車両に搭載される部品点数を抑えることができる車両、および、変速機用の誤り判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車両は、走行駆動源である内燃エンジンおよび電動モータと、駆動輪と、前記内燃エンジンおよび前記電動モータからの動力が入力される入力軸、および、前記駆動輪に動力を出力する出力軸を有する変速機と、前記変速機の状態に関連する状態情報を検出する変速機状態検出器と、前記変速機状態検出器とは別に、前記入力軸と前記出力軸との相対回転に関連する回転情報を検出する回転情報検出器と、処理回路を備えるコントローラと、を備え、前記処理回路は、前記変速機状態検出器から受信した前記状態情報が、前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達を遮断する前記変速機のニュートラル状態を示すニュートラル情報か否かを判定し、前記状態情報が前記ニュートラル情報であると判定した後に、所定の判定用トルクを発生するように前記電動モータを制御し、前記回転情報検出器から受信した前記回転情報に基づき、前記ニュートラル情報に誤りがあるか否か判定し、前記ニュートラル情報に誤りがないと判定した場合、前記電動モータからの動力を前記内燃エンジンに伝達して前記内燃エンジンを始動させるエンジン始動制御を許可し、前記ニュートラル情報に誤りがあると判定した場合、前記エンジン始動制御を制限するように構成されている。
【0007】
本開示の一態様に係る変速機用の誤り判定方法は、駆動源からの動力が入力される入力軸、および、駆動輪に動力を出力する出力軸を有する変速機用の誤り判定方法であって、処理回路によって、前記変速機の状態を示す状態情報を取得し、前記状態情報が、前記入力軸と前記駆動輪との間の動力伝達を遮断する前記変速機のニュートラル状態を示すニュートラル情報であるか否か判定し、前記状態情報が前記ニュートラル情報であると判定した場合に、前記入力軸または前記出力軸に付与されるトルクによる前記入力軸と前記出力軸との相対回転に関連する回転情報を取得し、前記回転情報に基づき、前記状態情報および前記回転情報のいずれかに誤りがあるか否か判定する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、車両に搭載される部品点数を抑えることができる車両、および、変速機用の誤り判定方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施の形態に係る車両の模式図である。
エンジン始動関連制御の流れを示すフローチャートである。
エンジン始動関連制御の一部である誤検出判定処理の流れを示すフローチャートである。
エンジン始動関連制御の一部であるエンジン始動制御の流れを示すフローチャートである。
エンジン始動関連制御時の各種値の時間的推移を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
カーテント
1か月前
個人
タイヤレバー
2日前
個人
警告装置
3か月前
個人
車窓用防虫網戸
2か月前
個人
小型EVシステム
3か月前
個人
車輪清掃装置
2か月前
個人
ホイルのボルト締結
1か月前
日本精機株式会社
ケース
3か月前
個人
車両通過構造物
3日前
個人
アンチロール制御装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
個人
キャンピングトライク
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
日本精機株式会社
表示装置
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
日本精機株式会社
照明装置
4か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
個人
車両用スリップ防止装置
1か月前
個人
アクセルのソフトウェア
1か月前
個人
キャンピングトレーラー
1か月前
個人
ブレーキシステム
4か月前
個人
乗合路線バスの客室装置
15日前
個人
ワイパーゴム性能保持具
2か月前
株式会社松華
懸架装置
4か月前
個人
ステージカー
4か月前
個人
音声ガイド、音声サービス
8日前
井関農機株式会社
収穫作業車両
2か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
3か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
3か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
個人
自走式立体型洗車場
4か月前
個人
車載小物入れ兼雨傘収納具
29日前
個人
円湾曲ホイール及び球体輪
15日前
続きを見る