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公開番号
2025103467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023220880
出願日
2023-12-27
発明の名称
弾性チップ及びその製造方法、被覆材並びに充填材入り人工芝
出願人
日進ゴム株式会社
,
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
21/00 20060101AFI20250702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
温度上昇を抑制することができるだけでなく、高い耐久性も有する弾性チップを提供する。
【解決手段】
ゴム成分と、竹粉とを含むゴム組成物により形成され、前記ゴム成分が、熱硬化性エラストマーを主体とするものである弾性チップ。この弾性チップは、竹粉を含むことにより、例えば屋外で使用された場合等においても、温度上昇を抑制することができる。また、ゴム成分が熱硬化性エラストマーを主体とするものであるため、耐熱性に優れており、仮に温度が上昇した場合であっても、ゴム物性が低下しにくい。この弾性チップは、未架橋又は半架橋状態の原料ゴムと、竹粉と、架橋剤とを混合することにより架橋前組成物を得る混合工程と、前記架橋前組成物を架橋する架橋工程とを経る弾性チップの製造方法により製造することができる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム成分と、竹粉とを含むゴム組成物により形成され、
前記ゴム成分が、熱硬化性エラストマーを主体とするものである
弾性チップ。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
シラン系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤及びチタネート系カップリング剤からなる群より選択される一又は複数のカップリング剤をさらに含む請求項1記載の弾性チップ。
【請求項3】
前記カップリング剤が、メルカプト基を有する請求項2記載の弾性チップ。
【請求項4】
ホワイトカーボンをさらに含む請求項1記載の弾性チップ。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の弾性チップが、人工芝用パイルのパイル間に充填された充填材入り人工芝。
【請求項6】
請求項1~4いずれか記載の弾性チップを用いた地面又は構造物の被覆材。
【請求項7】
未架橋又は半架橋状態の原料ゴムと、竹粉と、架橋剤とを混合することにより架橋前組成物を得る混合工程と、
前記架橋前組成物を架橋する架橋工程と
を経る弾性チップの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性チップとその製造方法とに関する。本発明はまた、この弾性チップを充填した充填材入り人工芝と、この弾性チップを用いた被覆材とにも関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
人工芝の充填材や公園等の舗装材等として、弾性材料で形成された粒状の弾性チップ(ゴムチップ)を用いることが行われている。弾性チップとしては、廃タイヤを破砕した廃タイヤチップや、廃タイヤチップに着色を施した着色廃タイヤチップ等が用いられることも多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-014268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、廃タイヤ系の弾性チップは、日照等によって温度が上昇しやすいという問題を有していた。この点、引用文献1には、熱可塑性エラストマーと、100μm以下の竹粉とを含む熱可塑性エラストマー組成物からなる人工芝用粒状体(弾性チップ)が記載されている。同文献によれば、竹粉を熱可塑性エラストマー中に分散させることにより、温度低減効果を長期にわたり発揮することが可能となるとされている。
【0005】
ところが、引用文献1に記載の人工芝用粒状体は、地球温暖化が叫ばれて久しい近年においては、屋外での使用に耐えられないおそれがあった。というのも、熱可塑性エラストマーは、温度上昇によりゴム物性が低下する傾向があるため、同文献の人工芝用粒状体は、夏場の強い日照等によって温度が上昇した場合に、十分な弾力性を発揮できなくなるおそれがあるからである。それどころか、人工芝は繰り返し踏みつけられる箇所に敷設されることも多いところ、同文献の人工芝用粒状体は、温度が上昇した状態で繰り返し踏みつけられると、塑性変形してしまうおそれすらあった。そして、同文献の人工芝用粒状体においては、竹粉が混合されていることにより、熱可塑性エラストマー単独の場合よりもさらにゴム物性が低下しやすくなっている可能性が高いため、上記の問題がより顕著になるものと考えられる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、温度上昇を抑制することができるだけでなく、高い耐久性も有する弾性チップを提供するものである。また、この弾性チップの製造方法を提供することも本発明の目的である。さらに、この弾性チップを充填した充填材入り人工芝と、この弾性チップを用いた被覆材を提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、
ゴム成分と、竹粉とを含むゴム組成物により形成され、
前記ゴム成分が、熱硬化性エラストマーを主体とするものである
弾性チップ
を提供することによって解決される。
【0008】
この弾性チップは、
未架橋又は半架橋状態の原料ゴムと、竹粉と、架橋剤とを混合することにより架橋前組成物を得る混合工程と、
前記架橋前組成物を架橋する架橋工程と
を経る弾性チップの製造方法
によって製造することができる。
【0009】
ここで、「前記ゴム成分が、熱硬化性エラストマーを主体とするものである」とは、ゴム成分のうち、熱硬化性エラストマーが占める割合が、70重量%以上であることを意味するものとする。ゴム成分のうち熱硬化性エラストマーが占める割合は、80重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがより好ましく、99重量%以上であることがさらに好ましい。
【0010】
本発明に係る弾性チップでは、竹粉を含んでいることにより、後の実験例でも示すように、温度上昇を抑制することができる。また、竹粉による消臭効果や殺菌効果等も期待される。さらに、近年では竹害が問題となることも多いところ、竹粉を用いることにより、余った竹を有効利用することができるため、遮熱顔料を用いた一般的な遮熱弾性チップ等に比べて環境負荷を小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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