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公開番号
2025102854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2025051751,2022513152
出願日
2025-03-26,2020-08-28
発明の名称
粘膜下生体吸収性薬剤溶出プラットフォーム
出願人
インターセクト エント, インコーポレイテッド
代理人
個人
主分類
A61M
37/00 20060101AFI20250701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】粘膜下生体吸収性薬剤溶出プラットフォームの提供。
【解決手段】本明細書において、薬剤送達プラットフォームの一部として治療剤が埋め込まれた薬剤送達プラットフォームを使用して、耳、鼻または喉の標的組織への活性剤を送達するためのシステムおよび方法が記載される。薬剤送達プラットフォームは標的組織に移植され、活性剤は、標的とする期間、薬剤送達プラットフォームの本体から溶出し、その期間にわたって治療用量の薬剤を送達する。副鼻腔組織へのインプラントに対する治療継続期間は、3~12か月以上であってもよく、それによりアレルギー季節の全期間にわたる緩和がもたらされる。さらに、治療継続期間は、現在利用可能な治療剤よりも長い期間にわたって、慢性副鼻腔症状を有する個人に緩和をもたらすことができ、それにより半年または年1回のみでの治療剤の適用が可能となる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年8月30日に出願された米国仮特許出願第62/894,113号に対する優先権を主張する、2020年8月27日に出願された米国特許出願第17/004,753号に対する優先権の利益を主張するものであり、各出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,600 文字)
【0002】
本出願は概して、耳、鼻、および喉(ENT)の標的組織に一つ以上の活性治療剤を送達することができる薬剤送達プラットフォームの注入または移植のためのシステム、デバイス、および方法に関する。当該システム、デバイス、および方法は、標的組織への移植に適したサイズおよび形状因子を有する生体吸収性プラットフォームを採用し、当該プラットフォームは、例えば薬剤もしくは生物製剤、またはそれらの組み合わせなどの治療剤とともに埋め込まれ、コーティングされ、および/または注入される。標的組織へプラットフォームが挿入されると、臨床的に意義のある用量の治療剤が長期間にわたり標的組織に局所放出される。
【背景技術】
【0003】
鼻副鼻腔炎は、副鼻腔炎および/または鼻炎を包含すると一般的に理解される、普遍的な副鼻腔の状態である。典型的には、鼻副鼻腔炎は、例えば鼻汁、鼻閉塞、顔面うっ血、顔面痛、顔面圧迫感、臭覚の喪失、発熱、および頭痛などの症状を特徴とする。多くの個体が慢性的な鼻副鼻腔炎(CRS)を有し、CRSは一般的に、治療されても3か月以上継続する粘液の正常な排出経路を妨げる副鼻腔の腫脹と炎症として規定される。慢性的な副鼻腔炎は、感染、副鼻腔での増殖(例えば、鼻ポリープ)、副鼻腔の内層の腫脹、またはそれらの組み合わせによって引き起こされ得る。アレルギー性鼻炎(AR)は、もう一つの普遍的な副鼻腔の状態であり、例えば塵、黴または動物の鱗屑などのアレルゲン中で当該状態を有する個体が呼吸した場合に発生する、鼻に影響を及ぼす症状群に関連する。アレルゲンはヒスタミンの放出を引き起こし、これにより通常、くしゃみ、痒みおよび涙目、鼻水、鼻腔の膨張と炎症、粘液産生の増加、および一部の個体では蕁麻疹または他の発疹を引き起こす。
【0004】
CRSの治療には、例えば機能性内視鏡下副鼻腔手術(FESS)など、患者に対する外傷と組織回復期間を伴う外科的手段を含む、鼻腔の解剖学的構造に対する機械的改変が含まれることが多い。完全治療を提供しない手技に対処するために、または術後の瘢痕化および/または鼻ポリープの発生に対処するために、さらなる外科的手技(再置換手術)を必要とする場合がある。さらには、他の医学的な懸念事項によりFESSが適切な選択肢とはなり得ない患者、迅速な外科的手技にメリットはないが、後になって外科手術の必要性が生じる可能性が高いCRSの症候的重症度を示し得る患者も存在する。言い換えれば、CRS症状に対するFESS前戦略には、必要性が急を要するものになるまで外科的手技を遅延させることが含まれ得る。
【0005】
アレルギー性鼻炎の治療には、有効性および持続期間が限定された例えば抗ヒスタミン剤や充血除去剤などの活性剤の経口薬、噴霧剤、および局所塗布が含まれる。アレルギー性鼻炎は、完了までに数週間または数か月かかる免疫療法レジメンで治療することもできるが、概して少なくともレジメン開始の間は症状の軽減はもたらされず、そして完全に有効であるとは保証されない。
【0006】
CRS(FESSおよび前FESS)の両方、およびAR患者の治療は、多くの場合、経口ステロイドまたは液体として注射されるステロイドであり得るステロイドの使用を含む。これらの治療の使用は、局所標的組織に対するステロイドの効果を希釈してしまう全身療法であり、ステロイドの全身的な影響から望ましくない副作用をもたらす可能性もある。さらに、このようなステロイドレジメンを処方された患者から、コンプライアンスを確保することは困難な場合がある。
【0007】
したがって、従来の第一選択である副鼻腔の解剖学的構造上の機械的治療を実施する前に、持続的な医学的治療法を用いて、CRSおよび非アレルギー性副鼻腔炎および/または鼻炎の他の形態に対処する必要性がある。同様に、噴霧系の薬剤送達による一時的な緩和の代わりに、および/または患者が症状を示し続ける状態にある免疫療法レジメン中の非常に長い期間、持続的な医学的治療法を用いてアレルギー性鼻炎に対処する必要性がある。さらに、ステロイド治療が適切な場合には、全身的に影響を及ぼすステロイドを使用しないという利点がある。また、持続期間が限定的な医薬品(例えば、鼻スプレー)を一貫して適用する患者における変動性を考慮すると、患者の順守が、治療を損なわせる可能性のある有意因子とはならない医薬品を提供する必要がある。そのような治療法は、他の医薬品の適用を遵守しない個体における、長期的な症状緩和を実現するための炎症管理に特に有益であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、治療剤の局所的および持続的な送達を提供する埋め込み型薬剤送達プラットフォームを対象とする。薬剤送達プラットフォームは、薬剤送達プラットフォームが移植され得る解剖学的構造と比較して相対的に小さな形状因子を有し、それにより当該プラットフォームは、当該移植を受ける対象に対し、最小限の刺激性および/または侵襲性となる。薬剤送達プラットフォーム(あるいは「ペレット」、「デポ」、「レゼルボア」、「インプラント」、「ロッド」などとも呼称される)のサイズおよび形状因子によって、他の従来的な薬剤送達法(例えば鼻スプレー、薬剤コーティングインプラント、内腔パッキング材、局所コーティングなど)により可能であるものよりも、長期間にわたる、および高用量での均一な薬剤量の送達が可能となる。一部の臨床用途では、薬剤送達プラットフォームは、耳、鼻、および/または喉の組織に、皮下および/もしくは粘膜下に注射または移植され得る。プラットフォームは、針ベースの送達システムを使用して、皮下および/もしくは粘膜下に注射または移植されることができ、これにより他の既存の治療法と比較して優れた有効性、安全性、および患者の快適性を提供する。さらなる臨床用途では、薬剤送達プラットフォームは、鼻涙組織、または他の耳組織、鼻組織、気管組織、もしくは食道組織に注射または移植されることができる。
【0009】
いくつかの変更例では、標的組織へ治療有効量の活性剤を局所的に送達するためのシステムは、患者の耳、鼻、または喉の組織への移植または配置のための大きさであり、そのために成形された薬剤送達プラットフォームを含むことができ、当該薬剤送達プラットフォームは、外径が半ミリメートル未満(<0.5mm)で、長さが5センチ未満(<5cm)の小さなサイズ(標的の解剖学的構造と比較して小さい)のロッド様構造を有する。薬剤送達プラットフォームは、組織保持の強化に利用され得る他の断面形状(例えば、正方形、長方形、管状、三角形など)および/またはさらなる表面構造(例えば、リブ、角度の付いた縁、角度の付いた末端、粗面など)を有することができる。薬剤送達プラットフォームはさらに、プラットフォームに構造的強度を与える一つ以上のチャンネルおよび/または突起部を含み、一方で、ある量の活性治療成分を充填し得る、または詰められ得る空間も提供する構造を有することもできる。
【0010】
いくつかの変更例では、治療有効量の活性剤を標的組織に局所的に送達するためのシステムは、薬剤送達プラットフォームに組み込まれる治療剤を装填することができる。かかる薬剤送達プラットフォームを形成する方法は、例えば以下の処理工程を含んでもよい:賦形剤ポリマーを標的粒子サイズへと粉砕および/または小さくすること;薬剤(固形形態)を標的粒子サイズへと粉砕および/または小さくすること;薬剤と賦形剤を乾燥混合すること;薬剤(任意で賦形剤とともに)と生体吸収ポリマーを熱融解押出成形(HME)で化合させ、ロッド型またはペレット様型の生体吸収性ポリマー中に薬剤を完全にカプセル封入すること。続いて、ロッドを標的サイズに切断し、送達カートリッジに装填し、少プロファイルの送達システムにパッケージングすることができる。システム全体は、電子ビーム滅菌または他の適切な方法によって滅菌することができる。加えて、または代替的に、標的組織に治療有効量の活性剤を局所的に送達するためのシステムは、薬剤、ポリマー、および賦形剤を含むすべての成分を適切な溶媒に溶解し、次いで、システムの適切な表面積を噴霧乾燥させて、薬剤、ポリマーおよび賦形剤の間で均一な粒子サイズの混合物を取得し、その後に熱融解押出成形化合を行うことにより、治療剤を装填することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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