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公開番号
2025102183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219484
出願日
2023-12-26
発明の名称
基礎貫通孔補強具と基礎貫通孔補強構造
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
27/01 20060101AFI20250701BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部にある貫通孔を、簡単な方法で高強度に補強することを可能にした基礎貫通孔補強具と、布基礎の立ち上がり部の貫通孔の周囲が基礎貫通孔補強具にて補強されている基礎貫通孔補強構造を提供すること。
【解決手段】鉄筋コンクリート製の布基礎10の立ち上がり部12にある貫通孔15において、隙間を置いて対向する一対の孔壁16に亘って設置されて貫通孔15を補強する、基礎貫通孔補強具60であり、軸状の突っ張り材40と、一対の孔壁16の双方に固定され、突っ張り材40の端部42,43が落とし込まれる落とし込み溝53を備えている一対の支圧プレート50とを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部にある貫通孔において、隙間を置いて対向する一対の孔壁に亘って設置されて該貫通孔を補強する、基礎貫通孔補強具であって、
軸状の突っ張り材と、
前記一対の孔壁の双方に固定され、前記突っ張り材の端部が落とし込まれる落とし込み溝を備えている、一対の支圧プレートとを有することを特徴とする、基礎貫通孔補強具。
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【請求項2】
前記支圧プレートが、
前記孔壁に当接する第1プレートと、前記落とし込み溝を備えている第2プレートの接合プレートであることを特徴とする、請求項1に記載の基礎貫通孔補強具。
【請求項3】
前記支圧プレートが、
前記孔壁に当接する第1プレートと、該第1プレートに接合される複数のブロック突起とを有し、該複数のブロック突起が相互に離れた位置に配設されて、前記落とし込み溝を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の基礎貫通孔補強具。
【請求項4】
前記支圧プレートの上方には、側方に張り出して前記立ち上がり部の天端に載置される、第1張り出し片が取り付けられており、
前記支圧プレートの左右の側方にはそれぞれ、側方に張り出して前記立ち上がり部の左右の側面に対向する、一対の第2張り出し片が取り付けられており、
一方の前記第2張り出し片にはボルト孔が開設され、押しボルトが該ボルト孔に螺合しつつ貫通し、その先端が前記立ち上がり部の側面を押圧するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の基礎貫通孔補強具。
【請求項5】
前記孔壁が前記貫通孔の貫通方向に傾斜する傾斜面である場合に、
前記支圧プレートのうち、前記傾斜面に当接する広幅面が該傾斜面に相補的な傾斜面であり、他方の広幅面が貫通方向に平行な面であることを特徴とする、請求項1に記載の基礎貫通孔補強具。
【請求項6】
前記突っ張り材は、
軸状の本体と、
前記本体の一端にあって、一方の前記支圧プレートの前記落とし込み溝に収容される、当て板と、
前記本体の他端にあるネジ溝に螺合して、前記突っ張り材の長さを調整するとともに、頭部が他方の前記支圧プレートの前記落とし込み溝に収容される、長さ調整ボルトを有することを特徴とする、請求項1に記載の基礎貫通孔補強具。
【請求項7】
鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部にある貫通孔において、隙間を置いて対向する一対の孔壁に亘って、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基礎貫通孔補強具が設置されていることを特徴とする、基礎貫通孔補強構造。
【請求項8】
前記立ち上がり部における前記貫通孔の側方に、柱、もしく耐力壁を構成する柱の柱脚を固定する、アンカーボルトが埋設されていることを特徴とする、請求項7に記載の基礎貫通孔補強構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎貫通孔補強具と基礎貫通孔補強構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部には、例えば鉄骨造の柱の柱脚がアンカーボルトを介して固定されるのが一般的である。この立ち上がり部には、人通孔等の貫通孔が一般に設けられるが、この貫通孔の近傍に上記する柱を固定するアンカーボルトが配置される場合に、地震時の水平力がアンカーボルトに作用し、アンカーボルトを介して貫通孔の周辺の立ち上がり部に作用した際に、この水平力に起因するせん断力に対する耐力が十分でないといった課題が生じ得る。
【0003】
例えばブレースを備えた耐力壁を構成する柱が貫通孔の近傍に位置する際に、地震時の水平力がブレースに軸力として作用し、その水平成分がアンカーボルトに作用し、この水平力を基礎コンクリートの立ち上り部が負担する(抵抗する)ことになる。この際、アンカーボルトの近傍に貫通孔があることから、水平力に抵抗するための十分な端あき寸法が確保されていない場合には、水平方向のコーン破壊が懸念される。
【0004】
ここで、特許文献1には、立ち上がり部に開口部が形成された基礎を補強する、建築物基礎補強方法が提案されている。この建築物基礎補強方法は、基礎の立ち上がり部に開口部を新たに形成する、又は、立ち上がり部に既に形成されている開口部を拡大する工程と、開口部の内側に枠体を嵌めて固定する工程と、枠体の内側を塞ぐ板状の蓋材を枠体の内側に着脱自在に取り付ける工程を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-291562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の建築物基礎補強方法では、基礎の立ち上がり部に形成されている開口部に対して枠体を嵌めて固定する施工を要することから、特に既設の立ち上がり部の貫通孔(ここでは開口部)を補強する場合には、狭い床下空間での比較的大掛かりな施工となることから、極めて困難な施工が余儀なくされる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部にある貫通孔を、簡単な方法で高強度に補強することを可能にした基礎貫通孔補強具と、布基礎の立ち上がり部の貫通孔の周囲が基礎貫通孔補強具にて補強されている基礎貫通孔補強構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成すべく、本発明による基礎貫通孔補強具の一態様は、
鉄筋コンクリート製の布基礎の立ち上がり部にある貫通孔において、隙間を置いて対向する一対の孔壁に亘って設置されて該貫通孔を補強する、基礎貫通孔補強具であって、
軸状の突っ張り材と、
前記一対の孔壁の双方に固定され、前記突っ張り材の端部が落とし込まれる落とし込み溝を備えている、一対の支圧プレートとを有することを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、基礎貫通孔補強具が、軸状の主材と、主材の両端が落とし込まれる落とし込み溝を備えていて一対の孔壁の双方に固定される、一対の支圧プレートとを有することにより、基礎貫通孔補強具を貫通孔の対向する一対の孔壁に亘って簡単に取り付けることができ、この基礎貫通孔補強具が貫通孔を補強する突っ張り棒となって貫通孔周辺に作用するせん断力に対抗することができる。より具体的には、例えば既設の布基礎の立ち上がり部の貫通孔の補強に際しては、作業員が基礎貫通孔補強具を持って床下を移動し、補強対象の貫通孔に対して基礎貫通孔補強具を設置するだけでよいため、新設の布基礎は勿論のこと、既設の布基礎に対しても取り付け性が良好になる。
【0010】
また、一対の支圧プレートの面積(孔壁と当接する面積)を調整することにより、突っ張り材から作用する支圧力を例えば孔壁の全域に作用させることができ、孔壁において支圧力が作用せず、せん断破壊し易くなる領域が生じることを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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