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公開番号2025101717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2024140737
出願日2024-08-22
発明の名称組成物および紫外線吸収性光学レンズの製造方法
出願人artience株式会社
代理人
主分類C08L 33/14 20060101AFI20250630BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、経時安定性が良好で、透明性が良好かつ可視光領域の光散乱を抑制し、良好な紫外線吸収性を有する塗工物を形成できる組成物の提供を目的とする。
【解決手段】トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、ならびにトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)(ただし、染料を除く)を含有する組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、ならびにトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)(ただし、染料を除く)を含有する組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
紫外線吸収剤(A)と酸性基含有化合物(B)との質量比が、50:50~99:1である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
酸性基含有化合物(B)の酸性基は、カルボキシ基またはスルホ基である請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
紫外線吸収剤(A)は、ナフチル部位を有する化合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)、ならびに水を含む、組成物。
【請求項6】
請求項1~5いずれか1項に記載の組成物を光学レンズに塗工する、紫外線吸収性光学レンズの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線吸収剤を含む組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線吸収剤は、一般的に環構造を有しており疎水性が高いため、水に溶解し難い性質を有する。そのため紫外線吸収剤は、水溶液や水分散体に加工する場合、溶剤や無溶剤で使用する場合と異なり分散や溶解の難易度が高かった。
【0003】
例えば、特許文献1には、非反応性紫外線吸収剤化合物と、該紫外線吸収剤化合物用の乳化剤または分散剤と、水と、場合によっては、ポリシロキサンをベースとした生成物とを含有する繊維処理水性組成物が開示されている(請求項)。特許文献2には、紫外線吸収剤、アニオン系界面活性剤および水を含む組成物が開示されている(実施例8)。特許文献3には、ベンゾトリアゾール型紫外線吸収剤とポリグリセリンモノアルキルエステルを含有する紫外線吸収剤水分散組成物が開示されている(請求項)。特許文献4には、紫外線吸収剤(A)及び芳香族多価カルボン酸と水酸基含有化合物とのエステル化反応物である芳香族多価カルボン酸誘導体(B)を含有することを特徴とする繊維用処理剤組成物が開示されている(請求項)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-92874号公報
特開2000-119261号公報
特開2009-120638号公報
特開2009-235606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の紫外線吸収剤の水分散体は、紫外線吸収剤の分散度が低く、粗大粒子が多く、その平均粒子径も大きかった。そのため前記水分散体は、経時で紫外線吸収剤が沈降するため使用時に再攪拌が必要になる等、生産性が低かった。また前記水分散体の塗工物は、平均粒子径が大きいため可視光領域で光散乱を起こし透明性が低かった。また、水分散体は、平均粒子径が大きいことおよび粗大粒子に起因して、粒子中に紫外線吸収剤が偏在するため、その使用量の割に紫外線吸収効果が低かった。
【0006】
本発明は、経時安定性が良好で、透明性が良好かつ可視光領域の光散乱を抑制し、良好な紫外線吸収性を有する塗工物を形成できる組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<1>本発明の組成物は、トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、ならびにトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)(ただし、染料を除く)を含有する。
<2>紫外線吸収剤(A)と酸性基含有化合物(B)との質量比が、50:50~99:1である、<1>の組成物。
<3>酸性基含有化合物(B)の酸性基は、カルボキシ基またはスルホ基である<1>または<2>の組成物。
<4>紫外線吸収剤(A)は、ナフチル部位を有する化合物である、<1>~<3>いずれかの組成物。
<5>トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)、ならびに水を含む、組成物。
<6><1>~<5>いずれかの組成物を光学レンズに塗工する、紫外線吸収性光学レンズの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
上記の本発明によれば、本発明は、経時安定性が良好で、透明性が良好かつ可視光領域の光散乱を抑制し、良好な紫外線吸収性を有する塗工物を形成できる組成物を提供できる。また、本発明は、紫外線吸収性光学レンズの製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の組成物は、トリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)、ならびにトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位を有する酸性基含有化合物(B)(ただし、染料を除く)(以下、酸性基含有化合物(B)という)を含有する。
本発明のトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位および芳香環を有する紫外線吸収剤(A)(ただし、酸性基を有さない)は、300~450nm範囲の極大吸収波長が350~450nmであるものが好ましく、更には350~400nmであるものがより好ましい。
【0010】
本発明の組成物が課題を解決できるメカニズムは次の通り推測する。
酸性基含有化合物(B)は、紫外線吸収剤(A)の分散助剤であり、水分散中でトリアジン部位またはベンゾトリアゾール部位が紫外線吸収剤(A)に吸着し、酸性基が電荷反発部位として機能する事で水分散性に作用する。
(【0011】以降は省略されています)

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