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公開番号
2025100190
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217387
出願日
2023-12-22
発明の名称
アゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規アゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤の提供。
【解決手段】本発明は、アカツメクサ花エキスを有効成分として含有するアゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アゼライン酸産生促進剤。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アデノシン産生促進剤。
【請求項3】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、ビタミンB類産生促進剤。
【請求項4】
前記ビタミンB類はピリドキシン又はパントテン酸である、請求項3に記載のビタミンB類産生促進剤。
【請求項5】
請求項1に記載のアゼライン酸産生促進剤を含む、皮膚の色素沈着抑制、丘疹抑制、又は膿疱抑制のための組成物。
【請求項6】
請求項2に記載のアデノシン産生促進剤を含む、血流促進のための組成物。
【請求項7】
請求項3又は4に記載のビタミンB類産生促進剤を含む、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、又は創傷治癒促進のための組成物。
【請求項8】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、皮膚の色素沈着抑制、丘疹抑制、膿疱抑制、血流促進、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、又は創傷治癒促進のための組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤に関する。更に詳しくは、アカツメクサ花エキスを有効成分として含有するアゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アカツメクサ花エキスには抗炎症、抗酸化、エストロゲン様作用、セラミダーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、髪トリートメント作用等を有することが知られている。特許文献1はビルベリーエキス、アカツメクサ花エキス等から選択される少なくとも2つの抽出物及びビタミンE及び/又はCを含有する抗酸化製剤を開示する。特許文献2はダイス抽出物やレッドクローバー抽出物等から選択されるエストロゲン様作用剤と、コラーゲン産生促進剤であるクロレラ抽出物、活性酸素消去剤、及び抗炎症剤との相乗作用を報告する。特許文献3は、アカツメクサが属するトリフォリウム属が属するマメ科を含め、アオイ科、アカネ科、イネ科等多様な各種植物由来の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするセラミダーゼ活性阻害剤を開示する。特許文献4はフスコポリア属に属するきのこ、並びにアカツメクサが属するトリフォリウム属を含め、ビチス属、オエノセラ属等多様な各種植物のエラスターゼ阻害作用を報告する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表第2005-535566号公報
特開第2006-241036号公報
特開第2020-073584号公報
特開第2003-002820号公報
特許第6173667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、アカツメクサ花エキスの新規な効能の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、アカツメクサ花エキスの有する効果について鋭意研究の結果、アカツメクサ花エキスが、上述のような既知の効果に加えて、アゼライン酸産生促進、アデノシン産生促進、及びビタミンB類産生促進に特に高い効果を有することを見出し、以下の発明を完成するに至った。
(1) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アゼライン酸産生促進剤。
(2) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アデノシン産生促進剤。
(3) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、ビタミンB類産生促進剤。
(4) 前記ビタミンB類はピリドキシン又はパントテン酸である、(3)に記載のビタミンB類産生促進剤。
(5) (1)に記載のアゼライン酸産生促進剤を含む、皮膚の色素沈着抑制、丘疹抑制、又は膿疱抑制のための組成物。
(6) (2)に記載のアデノシン産生促進剤を含む、血流促進のための組成物。
(7) (3)又は(4)に記載のビタミンB類産生促進剤を含む、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、又は創傷治癒促進のための組成物。
(8) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、皮膚の色素沈着抑制、丘疹抑制、膿疱抑制、血流促進、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、又は創傷治癒促進のための組成物。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、アゼライン酸産生、アデノシン産生、及びビタミンB類産生を促進することができる。また、本発明により、皮膚の色素沈着抑制、丘疹抑制、膿疱抑制、血流促進、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、及び創傷治癒促進が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施例1の結果であり、角化細胞にアカツメクサ花エキスを添加した場合のアゼライン酸、アデノシン、パントテン酸、ピリドキシンの量の相対面積値を、無添加の対照と比較した結果である(n=5、T検定、:*p<0.05)。
図2は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有クリームを適用した被験者における肌荒れスコアを経時的に示す(n=36、Wilcoxonの符号順位検定、:*p<0.01)。
図3は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有クリームを42日間連用した被験者における肌のなめらかさ、明るさ、血流、くすみ、及びニキビ跡の改善効果を示す。
図4は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有微細針状構造物を適用した被験者における肌の濃さ、不透明度、明るさ。及び透明感を経時的に示す(n=36、Wilcoxonの符号順位検定、:*p<0.01)。
図5は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有微細針状構造物を42日間連用した被験者における肌のなめらかさ、明るさ、肌触り、及び血流の改善効果を示す。ND=データ無
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、アカツメクサ花エキスを有効成分として含有するアゼライン酸産生促進剤、アデノシン産生促進剤、及びビタミンB類産生促進剤を提供する。アゼライン酸産生を促進することにより皮膚の色素沈着、丘疹、膿疱を抑制することができる。アデノシン産生を促進することにより血流を促進することができる。ビタミンB類産生を促進することにより、肌荒れを抑制、皮脂分泌を抑制、創傷治癒を促進することができる。
【0009】
アゼライン酸、アデノシン、又はビタミンB類産生の促進とは、例えば、本発明の剤又は組成物を付与した場合に、付与していない状態(コントロール)に比べて、アゼライン酸、アデノシン、又はビタミンB類の産生量が、例えば有意水準を5%とした統計学的有意差(例えばT検定)をもって亢進していること、あるいは例えば10%以上、20%以上、30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、100%以上、200%以上、300%以上、400%以上、又は500%以上亢進していることを意味する。アゼライン酸、アデノシン、又はビタミンB類の産生量は、例えば、特許文献5や実施例に記載のようなメタボローム解析で生体内におけるこれらの代謝物の量求めることができるし、あるいは、アゼライン酸、アデノシン、又はビタミンB類の量を測定する等の任意の公知技術により求めることもできる。
【0010】
アゼライン酸(CAS番号:123-99-9)は、白色粉末の飽和ジカルボン酸であり、にきび抑制、色素沈着、丘疹、膿疱の抑制作用などが知られている(Sci Rep.2020 Jul 28;10(1):12612.doi:10.1038/s41598-020-69530-w)。アデノシン(CAS番号:58-61-7)は、アデニンとリボースからなるヌクレオシドであり、シワ、血流促進、発毛促進作用などが知られている(Nat Neurosci.2010 Jul;13(7):883-8.doi:10.1038/nn.2562.Epub 2010 May 30)。ビタミンB類は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、又はビオチンを含み、肌荒れ改善、皮脂分泌抑制、又は創傷治癒促進などが知られている。例えば、ビタミンB1は糖質分解等、ビタミンB2は脂質代謝等、ビタミンB6は免疫機能の維持、皮膚の抵抗力の増進、赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成、脂質代謝等、ビタミンB12は蛋白質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝等、ナイアシンは糖質、脂質、タンパク質の代謝等、葉酸は赤血球の合成等、ビオチンは抗炎症等に関与していることが知られている。パントテン酸(CAS番号:137-08-6)はD(+)-N-(2,4-ジヒドロキシ-3,3-ジメチルブチリル)-β-アラニンとも呼ばれるビタミンB群の一種であり、肌荒れ、創傷治癒における加速された再上皮化、にきび抑制作用などが知られている(Am J Clin Dermatol.2002;3(6):427-33.doi:10.2165/00128071-200203060-00005)。ピリドキシンはビタミンB6の一種であり、過剰な皮脂分泌抑制、肌荒れ、にきび抑制、フィラグリン産生促進作用などが知られている(Mol Biol Rep.2021 Jul;48(7):5513-5518.doi:10.1007/s11033-021-06563-y.Epub 2021 Jul 24)。一実施形態では、ビタミンB類はビタミンB6又はパントテン酸であり、かかる実施形態の一態様においてビタミンB6はピリドキシンである。
(【0011】以降は省略されています)
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