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公開番号2025099023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215349
出願日2023-12-21
発明の名称合成セグメントの製造装置及び製造方法
出願人JFE建材株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類E21D 11/14 20060101AFI20250626BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】合成セグメントの製造時において鋼殻の内部にコンクリートを充填する際に、スキンプレートの変形を抑制することができる合成セグメントの製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】枠体及びスキンプレートの内部にコンクリートを充填する際に用いられるものであり、一対の主桁の外面と対向し、一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、基礎部に設けられ、一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えた合成セグメントの製造装置である。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
土留構造として埋設される筒状体を構成する合成セグメントであり、
前記筒状体の周方向に延び、前記筒状体の軸方向において板面を対向させて配置された一対の主桁と、
前記一対の主桁のそれぞれの前記周方向の両端に接合された一対の継手板と、
前記一対の主桁及び前記一対の継手板により構成された枠体に対し前記筒状体の径方向において外周側に接合されたスキンプレートと、
前記一対の主桁の間に配置される鉄筋ユニットと、
を備えた合成セグメントの製造装置であって、
前記枠体及び前記スキンプレートの内部にコンクリートを充填する際に用いられるものであり、
前記一対の主桁の外面と対向し、前記一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、
前記一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、
前記基礎部に設けられ、前記一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、前記スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えた
合成セグメントの製造装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記合成セグメントは、
前記一対の主桁の内面において一方の主桁から他方の主桁に向かって突出するように設けられており、前記枠体及び前記スキンプレートの内部に充填される前記コンクリートに固定されて、前記一対の主桁が離れる方向に向かうように前記一対の主桁にかかる引張力に対して抵抗する部分を構成する少なくとも1つ以上の固定部材を備えた
請求項1に記載の合成セグメントの製造装置。
【請求項3】
前記複数の受け材にそれぞれ設けられ、外力によって対応する受け材を上下に移動させ、前記対応する受け材の高さを調整する複数の高さ調整部を備えた
請求項1または2に記載の合成セグメントの製造装置。
【請求項4】
前記複数の受け材は、それぞれ前記一対の主桁固定部の内面において一方の主桁固定部から他方の主桁固定部に向かって延びるように設けられている
請求項1または2に記載の合成セグメントの製造装置。
【請求項5】
土留構造として埋設される筒状体を構成する合成セグメントであり、
前記筒状体の周方向に延び、前記筒状体の軸方向において板面を対向させて配置された一対の主桁と、
前記一対の主桁のそれぞれの前記周方向の両端に接合された一対の継手板と、
前記一対の主桁及び前記一対の継手板により構成された枠体に対し前記筒状体の径方向において外周側に接合されたスキンプレートと、
前記一対の主桁の間に配置される鉄筋ユニットと、
を備えた合成セグメントの製造方法であって、
前記一対の主桁の外面と対向し、前記一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、
前記一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、
前記基礎部に設けられ、前記一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、前記スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えた製造装置を用いて、
前記一対の主桁を前記一対の主桁固定部に固定し、前記スキンプレートを前記複数の受け材で支持した状態で、前記枠体及び前記スキンプレートの内部にコンクリートを充填する
合成セグメントの製造方法。
【請求項6】
前記合成セグメントは、
前記一対の主桁の内面において一方の主桁から他方の主桁に向かって突出するように設けられており、前記枠体及び前記スキンプレートの内部に充填される前記コンクリートに固定されて、前記一対の主桁が離れる方向に向かうように前記一対の主桁にかかる引張力に対して抵抗する部分を構成する少なくとも1つ以上の固定部材を備えた
請求項5に記載の合成セグメントの製造方法。
【請求項7】
前記製造装置は、
前記複数の受け材にそれぞれ設けられ、外力によって対応する受け材を上下に移動させ、前記対応する受け材の高さを調整する複数の高さ調整部を備え、
前記一対の主桁を前記一対の主桁固定部に固定した後、前記複数の高さ調整部によって、前記スキンプレートの形状に合わせて前記複数の受け材の高さをそれぞれ調整する
請求項5または6に記載の合成セグメントの製造方法。
【請求項8】
前記複数の受け材は、それぞれ前記一対の主桁固定部の内面において一方の主桁固定部から他方の主桁固定部に向かって延びるように設けられている
請求項5または6に記載の合成セグメントの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、地中に埋設された土留構造物を形成する合成セグメントの製造装置及び製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トンネル等の土留構造物を形成する合成セグメントが知られている。合成セグメントは、土留構造物の軸方向端面を形成する主桁、周方向の端面を形成する継手板及び外周面を形成するスキンプレートを有する鋼殻の内部に鉄筋かごを配置し、コンクリート等の充填材を充填して形成されている。合成セグメントは、鋼殻と充填材とを一体に形成することにより、強度及び剛性を確保しているため、周囲の地盤からの土圧に対し対抗できる。
【0003】
トンネル構築法の一つにシールド工法がある。シールド工法とは、坑内に設置したシールドマシンを一定長さ掘進させる毎に、その後部で、例えば、円弧状の合成セグメントをリング状に組み立ててセグメントリングを構築し、これを順次、延長させて円筒形の覆工を形成してシールドトンネルを構築する工法である。シールド工法では、セグメントリングを反力受けとしてシールドマシンを前進させてトンネルを構築する。
【0004】
トンネルの曲線部を構築する場合、シールドマシンは、推進ジャッキによってトンネルの曲線部の外側を押してシールドに回転力を与えて推進方向を徐々に変える必要がある。そのため、トンネルの曲線部では、トンネルが推進ジャッキによって片押しされることによって、トンネル断面に対して偏心した力が発生する。これに伴いトンネルの曲線部の内側では、推進ジャッキの片押しの反力を受けてトンネルの軸方向に一部大きな引張力が作用する。合成セグメントは、引張力に抵抗するために、鋼殻内において対向する主桁同士を接続する複数の縦リブと称する鋼板製の板状部材を設けている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-63613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている合成セグメントの製造時において鋼殻の内部にコンクリートを充填する際に、コンクリートの重さによってスキンプレートが膨らんでしまい、スキンプレートが変形してしまうという課題があった。
【0007】
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、合成セグメントの製造時において鋼殻の内部にコンクリートを充填する際に、スキンプレートの変形を抑制することができる合成セグメントの製造装置及び製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る合成セグメントの製造装置は、土留構造として埋設される筒状体を構成する合成セグメントであり、前記筒状体の周方向に延び、前記筒状体の軸方向において板面を対向させて配置された一対の主桁と、前記一対の主桁のそれぞれの前記周方向の両端に接合された一対の継手板と、前記一対の主桁及び前記一対の継手板により構成された枠体に対し前記筒状体の径方向において外周側に接合されたスキンプレートと、前記一対の主桁の間に配置される鉄筋ユニットと、を備えた合成セグメントの製造装置であって、前記枠体及び前記スキンプレートの内部にコンクリートを充填する際に用いられるものであり、前記一対の主桁の外面と対向し、前記一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、前記一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、前記基礎部に設けられ、前記一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、前記スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えたものである。
【0009】
本開示に係る合成セグメントの製造方法は、土留構造として埋設される筒状体を構成する合成セグメントであり、前記筒状体の周方向に延び、前記筒状体の軸方向において板面を対向させて配置された一対の主桁と、前記一対の主桁のそれぞれの前記周方向の両端に接合された一対の継手板と、前記一対の主桁及び前記一対の継手板により構成された枠体に対し前記筒状体の径方向において外周側に接合されたスキンプレートと、前記一対の主桁の間に配置される鉄筋ユニットと、を備えた合成セグメントの製造方法であって、前記一対の主桁の外面と対向し、前記一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、前記一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、前記基礎部に設けられ、前記一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、前記スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えた製造装置を用いて、前記一対の主桁を前記一対の主桁固定部に固定し、前記スキンプレートを前記複数の受け材で支持した状態で、前記枠体及び前記スキンプレートの内部にコンクリートを充填する製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
本開示の合成セグメントの製造装置及び製造方法は、枠体及びスキンプレートの内部にコンクリートを充填する際に、一対の主桁の外面と対向し、一対の主桁が固定される一対の主桁固定部と、一対の主桁固定部を下側から支持する基礎部と、基礎部に設けられ、一対の主桁固定部が対向する方向と直交する方向に沿って間隔を空けて配置され、スキンプレートの外周側を支持する複数の受け材と、を備えた製造装置を用いる。そのため、合成セグメントの製造時において鋼殻(枠体及びスキンプレート)の内部にコンクリートを充填する際、コンクリートの重さによってスキンプレートが膨らもうとしても、スキンプレートが複数の受け材に支持されているため、スキンプレートの変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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