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公開番号
2025098972
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2024220577
出願日
2024-12-17
発明の名称
静電塗装可能な成形品およびその製造方法
出願人
エスエイチピーピー グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
C08L
67/03 20060101AFI20250625BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】良好な機械強度、低い吸湿、良好な寸法安定性、および良好な導電率を示す、改善されたポリ(フェニレンエーテル)/ポリエステル組成物を提供する。
【解決手段】物品は、特定量のポリ(フェニレンエーテル)と、ポリ(ブチレンテレフタレート)と、衝撃改質剤と、反応性相溶化剤と、カーボンナノチューブを含む導電性フィラーと、を含む熱可塑性組成物から成形される。物品は静電塗装可能な自動車部品であり、良好な導電率および熱安定性の望ましい組み合わせを示す。成形品を製造する方法もまた開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性組成物を含む成形品であって、前記熱可塑性組成物は、
18から30重量パーセントのポリ(フェニレンエーテル)と、
50から80重量パーセントのポリ(ブチレンテレフタレート)と、
5から15重量パーセントの衝撃改質剤と、
0.1から1.4重量パーセントの反応性相溶化剤と、
0.2から10重量パーセントの、カーボンナノチューブを含む導電性フィラーと、
を含み、
重量パーセントは、前記熱可塑性組成物の総重量に基づき、
前記成形品は、静電塗装可能な自動車部品であり、ならびに、
前記成形品は、
0.5kOhm・cm未満の体積固有抵抗、および、
ISO 306に従い決定される、165℃を超えるビカット軟化温度、
を示す、成形品。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記成形品は、
ISO 180/1Aに従い測定される、8kJ/m
2
以上、好ましくは8から12kJ/m
2
のノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、および、
ISO 1133に従う、12cm
3
/10分未満のメルトボリュームフローレート、
を示す、請求項1に記載の成形品。
【請求項3】
前記成形品は、前記成形品の重量に基づき、0.3重量パーセント以下の吸湿を示す、請求項1または2に記載の成形品。
【請求項4】
前記ポリ(フェニレンエーテル)は、ポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレンエーテル)を含み、好ましくは、前記ポリ(フェニレンエーテル)は、25℃で、クロロホルム中、ウベローデ粘度計を使用して測定される、0.25デシリットル/グラムを超える固有粘度を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項5】
前記ポリ(ブチレンテレフタレート)は、フェノールと1,1,2,2-テトラクロロエタンの1:1(w/w)混合物において30℃で測定されると、0.2から1.5dl/gの固有粘度を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項6】
前記ポリ(ブチレンテレフタレート)は、少なくとも2つのポリ(ブチレンテレフタレート)の組み合わせを含み、好ましくは、前記ポリ(ブチレンテレフタレート)は、
フェノールと1,1,2,2-テトラクロロエタンの1:1(w/w)混合物において30℃で測定されると、1dl/g未満、好ましくは0.5から0.9dl/gの固有粘度を有する第1のポリ(ブチレンテレフタレート)と、
フェノールと1,1,2,2-テトラクロロエタンの1:1(w/w)混合物において30℃で測定されると、1dl/gを超える、好ましくは1.05から1.5dl/gの固有粘度を有する第2のポリ(ブチレンテレフタレート)と、
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項7】
前記衝撃改質剤は、ポリスチレン-ポリ(エチレン-ブチレン)-ポリスチレンを含む水素化ブロックコポリマーを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項8】
前記反応性相溶化剤は、1分子あたり平均10以上のペンダントエポキシ基を有するポリマー相溶化剤を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項9】
前記カーボンナノチューブは、
0.5から2.5マイクロメートルの平均長、および、
8.5から10.5ナノメートルの平均直径、
を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の成形品。
【請求項10】
添加組成物をさらに含み、好ましくは、前記添加組成物は、安定剤、抗酸化剤、またはそれらの組み合わせを含み、より好ましくは、前記添加組成物は、前記熱可塑性組成物の総重量に基づき、0.1から5重量パーセントの量で存在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
改善された衝撃強度、低い吸湿、および高い耐熱性などの、強化された特性を示す、ポリ(フェニレンエーテル)およびポリエステルを含む熱可塑性組成物を含む静電塗装可能な成形品が本明細書で開示される。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリ(フェニレンエーテル)は、例えば、高温耐性、寸法および加水分解安定性、および電気特性を含む特性のその独特の組み合わせのために、商業的に魅力的な材料である。ポリ(フェニレンエーテル)のポリエステルとの組み合わせによる相溶化ポリ(フェニレンエーテル)/ポリエステルブレンドは、寸法安定性および衝撃強度などの特性の望ましいバランスを得ることを追求してきた。現在のポリ(フェニレンエーテル)/ポリエステル組成物は、例えば、オンラインおよびインライン塗装可能な自動車部品を含む特定用途に十分な特性のバランスを提供しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8,017,697号明細書
米国特許第8,669,332号明細書
米国特許第5,698,632号明細書
米国特許第5,719,236号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、前記技術限界に対処するために、改善されたポリ(フェニレンエーテル)/ポリエステル組成物が継続して必要とされている。特に、良好な機械強度、低い吸湿、良好な寸法安定性、および良好な導電率を示す組成物を提供することは、有利となるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、熱可塑性組成物を含む成形品であり、熱可塑性組成物は、18から30重量パーセントのポリ(フェニレンエーテル)と、50から80重量パーセントのポリ(ブチレンテレフタレート)と、5から15重量パーセントの衝撃改質剤と、0.1から1.4重量パーセントの反応性相溶化剤と、0.2から10重量パーセントの、カーボンナノチューブを含む導電性フィラーと、を含み、重量パーセントは熱可塑性組成物の総重量に基づき、成形品は静電塗装可能な自動車部品であり、成形品は、0.5キロオームセンチメートル(kOhm・cm)未満の体積固有抵抗、および、ISO 306に従い、決定される、165℃を超えるビカット軟化温度を示す。
【0006】
別の態様は、熱可塑性組成物を含む成形品であり、熱可塑性組成物は、25℃で、クロロホルム中、ウベローデ粘度計を使用して測定される、0.25デシリットル/グラムを超える固有粘度を有するポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレンエーテル)を含むポリ(フェニレンエーテル)と、フェノール:1,1,2,2-テトラクロロエタンの1:1重量対重量混合物において、30℃で測定されると、1dl/g未満、好ましくは0.5から0.9dl/gの固有粘度を有する第1のポリ(ブチレンテレフタレート)と、フェノール:1,1,2,2-テトラクロロエタンの1:1重量対重量混合物において、30℃で測定されると、1dl/gを超える、好ましくは1.05から1.5dl/gの固有粘度を有する第2のポリ(ブチレンテレフタレート)を含むポリ(ブチレンテレフタレート)と、水素化ブロックコポリマーを含む衝撃改質剤と、1分子あたり平均10以上のペンダントエポキシ基を有するポリマー相溶化剤と、カーボンナノチューブを含む導電性フィラーと、を含み、成形品は静電塗装可能な自動車部品であり、成形品は、0.5kOhm・cm未満の体積固有抵抗、ISO 306に従い決定される、165℃を超えるビカット軟化温度、ISO 180/1Aに従い測定される、8kJ/m
2
以上、好ましくは8から12kJ/m
2
のノッチ付きアイゾッド衝撃強さ、およびISO 1133に従う、12cm
3
/10分未満のメルトボリュームフローレート、および成形品の重量に基づき、0.3重量パーセント以下の吸湿を示す。
【0007】
本開示の別の態様は、静電塗装可能な成形品の製造方法であり、方法は、18から30重量パーセントのポリ(フェニレンエーテル)と、50から80重量パーセントのポリ(ブチレンテレフタレート)と、5から15重量パーセントの衝撃改質剤と、0.1から1.4重量パーセントの反応性相溶化剤と、0.2から10重量パーセントの、カーボンナノチューブを含む導電性フィラーと、を溶融混合し、熱可塑性組成物を提供する工程であって、重量パーセントは熱可塑性組成物の総重量に基づく工程、および熱可塑性組成物を成形し、静電塗装可能な成形品を提供する工程を含み、静電塗装可能な成形品は、0.5kOhm・cm未満の体積固有抵抗、および、ISO 306に従い、決定される、165℃を超えるビカット軟化温度を示す。
【0008】
上記および他の特徴は下記図および詳細な説明により例示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
下記図は例示的な実施形態である。
【0010】
本開示の様々な実施例の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す。
23℃および50%相対湿度での時間に伴う、参照材料(●)および本開示の一態様によるポリフェニレンエーテル/ポリブチレンテレフタレート(黒い□)の吸湿を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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