特許ウォッチ

公開番号2025098858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215267
出願日2023-12-20
発明の名称断熱材用ポリウレタンフォーム及び冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16L 59/02 20060101AFI20250625BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】断熱性と強度に優れる断熱材用ポリウレタンフォーム、及び長期間にわたって優れた断熱性を有する冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】冷蔵庫10は、ポリウレタンフォームと、前記ポリウレタンフォーム中に分散されたエアロゲルとを含み、前記エアロゲルの平均粒子径D50は、10μm以上100μm以下の範囲内にある、断熱材用ポリウレタンフォーム40を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ポリウレタンフォームと、前記ポリウレタンフォーム中に分散されたエアロゲルとを含み、
前記エアロゲルの平均粒子径Ｄ５０は、１０μｍ以上１００μｍ以下の範囲内にある、断熱材用ポリウレタンフォーム。
続きを表示（約 210 文字）【請求項２】
前記エアロゲルの粒度分布における積算値９０体積％の粒子径Ｄ９０が４０μｍ以上１５０μｍ以下の範囲内にある、請求項１に記載の断熱材用ポリウレタンフォーム。
【請求項３】
前記エアロゲルの含有率が０．１質量％以上３質量％以下の範囲内にある、請求項１又は２に記載の断熱材用ポリウレタンフォーム。
【請求項４】
請求項１又は２に記載の断熱材用ポリウレタンフォームを備える、冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、断熱材用ポリウレタンフォーム及び冷蔵庫に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
ポリウレタンフォームにエアロゲルを分散させたエアロゲル含有ポリウレタンフォームを、冷蔵庫の断熱材として利用することが検討されている（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－９０３６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
断熱材として用いるポリウレタンフォームは、さらなる断熱性の向上が望まれる。また、冷蔵庫に用いる断熱材では、扉の開閉などによる衝撃を長期間にわたって受けても破損しないように、強度が高いことが望まれる。
【０００５】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、断熱性と強度に優れる断熱材用ポリウレタンフォーム、及び長期間にわたって優れた断熱性を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、上記の課題を解決するために、ポリウレタンフォームに微細なエアロゲルを分散させることが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。したがって、本発明は以下のものを提供する。
【０００７】
（１）ポリウレタンフォームと、前記ポリウレタンフォーム中に分散されたエアロゲルとを含み、前記エアロゲルの平均粒子径Ｄ５０は、１０μｍ以上１００μｍ以下の範囲内にある、断熱材用ポリウレタンフォーム。
【０００８】
（１）の断熱材用ポリウレタンフォームによれば、エアロゲルの平均粒子径Ｄ５０が上記の範囲内にある微細なエアロゲルを用いることによって、ポリウレタンフォーム製造時のセルの破泡が抑制されて破泡率が低減するとともに、粗大なセルの発生が抑制されてセルの平均セル径が小さくなる。このため、本実施形態の断熱材用ポリウレタンフォームは、断熱性と強度に優れたものとなる。
【０００９】
（２）前記エアロゲルの粒度分布における積算値９０体積％の粒子径Ｄ９０が４０μｍ以上１５０μｍ以下の範囲内にある、上記（１）に記載の断熱材用ポリウレタンフォーム。
【００１０】
（２）の断熱材用ポリウレタンフォームによれば、エアロゲルの粒子径Ｄ９０が上記の範囲内にあり、粗大なエアロゲルの含有量が少ないため、ポリウレタンフォームのセルがより破泡しにくくなる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許