TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215256
出願日2023-12-20
発明の名称偽造防止印刷物及び印刷用紙
出願人小林クリエイト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 1/32 20060101AFI20250625BHJP(電気通信技術)
要約【課題】可視光の照明下で読取容易で、所定帯域の不可視光の照明下で読取困難な第1の二次元コードと、可視光の照明下で読取困難で、所定帯域の不可視光の照明下で読取容易な第2の二次元コードとが印字された偽造防止印刷物にあって、既存の読取端末を改変することなく、有効性を簡便に確認し得る構成を提供する。
【解決手段】第1の二次元コードと第2の二次元コードに、相互に結合可能なデータを記録するとともに、各二次元コードに、記録されたデータの結合を補助する結合補助情報を記録する。かかる構成とすれば、夫々の二次元コードに記録されたデータは、既存の読取端末によって結合されてから出力されるため、当該データに基づいて偽造防止印刷物の有効性を確認し易くなる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
可視光の照明下で読取容易で、所定帯域の不可視光の照明下で読取困難な第1の二次元コードと、
可視光の照明下で読取困難で、所定帯域の不可視光の照明下で読取容易な第2の二次元コードと
が印字された偽造防止印刷物であって、
前記第1の二次元コードに記録された第1のデータと、前記第2の二次元コードに記録された第2のデータは、相互に結合可能なものであり、
前記第1の二次元コードと前記第2の二次元コードには、前記第1のデータと前記第2のデータの結合を補助する結合補助情報が記録されていることを特徴とする偽造防止印刷物。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記結合補助情報は、
他の二次元コードに記録されるデータと結合すべきデータを記録することを示すモード情報と、
前記第1のデータと前記第2のデータが相互に結合する対象であることを示す共通の識別情報と、
前記第1のデータと前記第2のデータの結合順序を示す順序情報と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の偽造防止印刷物。
【請求項3】
前記結合補助情報は、前記第1のデータと前記第2のデータを結合したデータから算出した誤り検出符号を含むことを特徴とする請求項2に記載の偽造防止印刷物。
【請求項4】
前記第1の二次元コードと前記第2の二次元コードは、少なくとも一部が重なり合うように印字されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
【請求項5】
前記第2の二次元コードは、前記第1の二次元コードが印字される記録層の上に、前記所定帯域の不可視光の吸収特性を有する略透明なインキで印字されていることを特徴とする請求項4項に記載の偽造防止印刷物。
【請求項6】
前記第2の二次元コードを構成するセルの数は、前記第1の二次元コードを構成するセルの数以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
【請求項7】
前記第2の二次元コードを構成する個々のセルのサイズは、前記第1の二次元コードを構成する個々のセルのサイズ以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
【請求項8】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物の作製に用いられる印刷用紙であって、
前記第2の二次元コードが印字され、前記第1の二次元コードが印字されていないことを特徴とする印刷用紙。
【請求項9】
前記第2の二次元コードが事前に印刷され、前記第1の二次元コードをプリンタで後から印字する事によって、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の偽造防止印刷物を作製することを特徴とする請求項8に記載の印刷用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チケットなどの偽造防止印刷物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
チケットの使用時に、券面に印字された二次元コードからチケット情報を読み取って、当該チケットの有効性を確認することが行われているが、一般的な二次元コードは偽造や複製が容易である。このため、可視光の照明下で読取容易で、近赤外光の照明下で読取困難な二次元コード(以下、「可視コード」とも言う。)と、可視光の照明下で読取困難で、近赤外光の照明下で読取容易な二次元コード(以下、「透明コード」とも言う。)とを印字した偽造防止印刷物が提案されている(特許文献1参照)。透明コードは、可視光の照明下では読取困難であり、また、特殊なインキ等を用いなければ印字できないため、かかる偽造防止印刷物は、偽造防止効果や複製防止効果に優れる。
【0003】
かかる偽造防止印刷物からなるチケットでは、可視コードと透明コードから読み取ったチケット情報に基づいて、チケットの有効性が確認される。可視コードと透明コードの読取りには、近赤外光を照射する特殊光源と、可視光を照射する一般光源とを所定間隔で交互に点灯させて、夫々の光源の照明下で撮像した画像から透明コードと可視コードを検出・復号する読取端末が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-138053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の偽造防止印刷物の読取端末は、撮像した画像に含まれる透明コードや可視コードを検出・復号して出力するが、検出・復号には汎用の読取プログラムが用いられるため、透明コードと可視コードの記録データは、夫々のデータを復号したタイミングで読取端末から個別に出力される。このため、かかる偽造防止印刷物によってチケット等の有効性を確認する場合には、読取端末から出力される透明コードと可視コードの記録データを、2回に分けて処理しなくてはならず、有効性確認のための処理が煩雑となっている。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、既存の読取端末を改変することなく、上記問題点を簡便に解決し得る偽造防止印刷物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、可視光の照明下で読取容易で、所定帯域の不可視光の照明下で読取困難な第1の二次元コードと、可視光の照明下で読取困難で、所定帯域の不可視光の照明下で読取容易な第2の二次元コードとが印字された偽造防止印刷物であって、前記第1の二次元コードに記録された第1のデータと、前記第2の二次元コードに記録された第2のデータは、相互に結合可能なものであり、前記第1の二次元コードと前記第2の二次元コードには、前記第1のデータと前記第2のデータの結合を補助する結合補助情報が記録されていることを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0008】
QRコード(登録商標)などの標準化された二次元コードでは、複数の二次元コードにデータを分割して記録するモードが用意されており、かかるモードの二次元コードには、分割したデータの結合を補助する結合補助情報が記録される。そして、既存の読取端末は、結合補助情報が記録された二次元コードについては、夫々の記録データを個別に出力はせず、分割記録されたデータを全て読み込んで、結合補助情報に基づいて結合してから出力するようプログラムされている。すなわち、本発明の偽造防止印刷物の二次元コードを、既存の読取端末に読み取らせた場合、第1のデータと第2のデータは個別に出力されず、第1のデータと第2のデータを結合したデータが、読取端末から出力される。このように、本発明の偽造防止印刷物によれば、既存の読取端末を改変することなく、第1の二次元コードと第2の二次元コードの記録データを読取端末に纏めて出力させることができるため、チケット等の有効性確認を、従来構成に比べて低廉に、かつ、簡便に行うことが可能となる。
【0009】
本発明にあって、前記結合補助情報は、他の二次元コードに記録されるデータと結合すべきデータを記録することを示すモード情報と、前記第1のデータと前記第2のデータが相互に結合する対象であることを示す共通の識別情報と、前記第1のデータと前記第2のデータの結合順序を示す順序情報とを含むことが提案される。
【0010】
かかる構成によれば、読み取ったデータを他の二次元コードのデータと結合すべきかを、モード情報の有無に基づいて読取端末が簡便に判定可能となり、また、識別情報と順序情報に基づいて読取端末が第1の情報と第2の情報を正確に結合可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
音響装置
3か月前
個人
携帯端末保持具
3か月前
個人
店内配信予約システム
1か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
3か月前
日本精機株式会社
投影システム
3か月前
キヤノン株式会社
電子機器
29日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
キヤノン株式会社
通信装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
7日前
日本精機株式会社
画像投映システム
1か月前
電気興業株式会社
無線中継器
1か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
3か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
2か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
3か月前
株式会社ニコン
撮像装置
17日前
キヤノン株式会社
撮影システム
2か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
3か月前
オムロン株式会社
スレーブ装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
4か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
2か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
2か月前
キヤノン株式会社
通信システム
2か月前
日本放送協会
映像伝送システム
3か月前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
読取装置
2日前
キヤノン株式会社
画像処理装置
3か月前
DXO株式会社
情報処理システム
14日前
エルメック株式会社
信号伝送回路
2か月前
続きを見る