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公開番号2025098737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215071
出願日2023-12-20
発明の名称コンクリート盤の製造方法、コンクリート盤、及び開口部の止水構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B28B 7/00 20060101AFI20250625BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】軽量化を図りつつコンクリート盤を経済的かつ効率よくかつ製造することである。
【解決手段】発泡体を内包したコンクリート盤の製造方法であって、浮上抑止部材から垂下された固定部材に固定された発泡体を型枠内に挿入する工程と、前記発泡体を埋設するように繊維補強コンクリートを打設する工程と、前記繊維補強コンクリートが硬化したのち、前記型枠と前記浮上抑止部材を撤去する工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発泡体を内包したコンクリート盤の製造方法であって、
浮上抑止部材から垂下された固定部材に固定された発泡体を型枠内に挿入する工程と、
前記発泡体を埋設するように繊維補強コンクリートを打設する工程と、
前記繊維補強コンクリートが硬化したのち、前記型枠と前記浮上抑止部材を撤去する工程と、
を含むことを特徴とするコンクリート盤の製造方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコンクリート盤の製造方法において、
前記繊維補強コンクリートが、フロー値230mm以上290mm以下であることを特徴とするコンクリート盤の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のコンクリート盤の製造方法において、
前記浮上抑止部材が、
前記型枠の上端に着脱自在に設置される横材と、
該横材に設置される縦材と、
該縦材と前記固定部材とを接続する接続部材と、を備えることを特徴とするコンクリート盤の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載のコンクリート盤の製造方法において、
複数の前記縦材を、前記横材に間隔を設けて設置し、
前記発泡体を固定した前記固定部材を、前記縦材ごとに接続することを特徴とするコンクリート盤の製造方法。
【請求項5】
請求項3に記載のコンクリート盤の製造方法において、
前記固定部材に、前記発泡体が高さ方向に間隔を設けて複数固定されていることを特徴とするコンクリート盤の製造方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のコンクリート盤の製造方法により製造したことを特徴とするコンクリート盤。
【請求項7】
建物の外周に構築される止水壁に設けた開口部を止水するための開口部の止水構造であって、
前記開口部を塞ぐ止水ゲートと、
前記開口部より低位置に設けられた止水ゲート収納部と、を備え、
前記止水ゲートは、請求項6に記載のコンクリート盤により構成されるとともに、前記止水ゲート収納部に、浮上自在に収納されていることを特徴とする開口部の止水構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡材が内包されたコンクリート盤の製造方法、コンクリート盤、及び開口部の止水構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、洪水・高潮・津波などによる生活空間への浸水対策として、建物施設などの外周に構築する止水壁が知られている。止水壁には、開口部を形成するとともに、開口部を塞ぐ止水ゲートを設置し、通常時は開口を利用して人や車両が止水壁の内外を行き来可能とする。
【0003】
一方、緊急時は、止水ゲートで開口を閉塞し、生活空間内への浸水を防止している。このような止水ゲートには、例えば、特許文献1に開示されているような起伏式や、引戸式や浮体式など、様々な構造のものが採用されている。
【0004】
いずれの構造の止水ゲートも、一般には鋼製部材を採用するとともに、開閉動作に機械電気設備を用いる場合が多く、災害対策の総事業費に影響を及ぼす。このため、開口を有する防波堤や止水壁は、水害対策に有効な手段でありながら、一般的に高価な対策となることが多い。
【0005】
このような中、止水ゲートに、例えば特許文献2で開示されているような、コンクリート浮体を採用することが考えられる。止水ゲートにコンクリート浮体を採用すれば、浮力を利用して開閉動作を行うことができることから、機械電気設備を省略できる。このようなコンクリート浮体は、型枠内に設置された発泡スチロール製のブロックの周囲に、コンクリートを打設することにより製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-086508号公報
特開2010-132049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、単に発泡スチロール製のブロックを配置すると、コンクリートを打設した際に浮き上がりを生じて、コンクリート浮体を所望の形状に構築することができない。そこで、特許文献1では、あらかじめコンクリート底壁を製造したのち、様々な金具を利用してコンクリート底壁にブロックを固定したうえで、底壁上にコンクリートを打設してコンクリート浮体を製造している。
【0008】
こうして製造したコンクリート浮体は、発泡スチロール製のブロックだけでなく、コンクリート底壁やブロック固定用の数多くの金具が埋設された状態となっているため、重量が増大しやすく、浮体として必ずしも合理的な構造とはいえない。
【0009】
また、側方から水圧などの外力が作用する止水ゲートに採用する場合、引張強度を確保するべく鉄筋などの補強材を配筋する必要があり、経済性に欠けるとともに作業工程が煩雑となりやすい。さらに、配筋する際にはかぶり厚を確保するべく、コンクリート浮体の部材厚を大きくせざるを得ず、より重量が増大しやすい。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、軽量化を図りつつコンクリート盤を経済的かつ効率よくかつ製造することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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