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公開番号2025098329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214386
出願日2023-12-20
発明の名称制御システム、及び制御プログラム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 11/02 20060101AFI20250625BHJP(車両一般)
要約【課題】バッテリを暖機することが可能な制御システムを提供する。
【解決手段】走行用モータMに供給する電力が蓄電されている高圧バッテリ4の出力電圧の電圧値を、所定の電圧値の電圧に変換可能な電源モジュール20と、ポンプにより高圧バッテリ4と電源モジュール20とに亘って冷却流体を循環させる循環路とが、高圧バッテリ4と共に単一のハウジングに収容された車両において、高圧バッテリ4の温度調節制御を行う制御システム1は、車両に対する走行指令に応じて、少なくとも電源モジュール20の作動を制御する制御部51と、走行用モータMが通電されていない状態であるか否かを判定する判定部52と、を備え、制御部51は、走行用モータMが通電されていない状態であるときに電源モジュール20を駆動させて、高圧バッテリ4の温度調節を行う温調制御を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行用モータに供給する電力が蓄電されているバッテリの出力電圧の電圧値を、所定の電圧値の電圧に変換可能な電源モジュールと、ポンプにより前記バッテリと前記電源モジュールとに亘って冷却流体を循環させる循環路とが、前記バッテリと共に単一のハウジングに収容された車両において、前記バッテリの温度調節制御を行う制御システムであって、
前記車両に対する走行指令に応じて、少なくとも前記電源モジュールの作動を制御する制御部と、
前記走行用モータが通電されていない状態であるか否かを判定する判定部と、を備え、
前記制御部は、前記走行用モータが通電されていない状態であるときに前記電源モジュールを駆動させて、前記バッテリの温度調節を行う温調制御を実行する制御システム。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記車両のスタータスイッチがオン状態にされた場合に前記温調制御を実行する請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記電源モジュールは、更に、交流電力を、前記バッテリを充電可能な直流電力に変換可能であって、
前記制御部は、前記交流電力に基づく前記バッテリの充電時に前記温調制御を実行する請求項1に記載の制御システム。
【請求項4】
前記ハウジングには、前記ポンプが更に収容されており、
前記制御部は、前記走行用モータが通電されていない状態であるときに前記ポンプを駆動させて、前記冷却流体を介した前記温調制御を実行する請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項5】
走行用モータに供給する電力が蓄電されているバッテリの出力電圧の電圧値を、所定の電圧値の電圧に変換可能な電源モジュールと、ポンプにより前記バッテリと前記電源モジュールとに亘って冷却流体を循環させる循環路とが、前記バッテリと共に単一のハウジングに収容された車両において、前記バッテリの温度調節制御をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
前記走行用モータが通電されていない状態であるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理にて前記走行用モータが通電されていない状態であると判定されたときに前記電源モジュールを駆動させて、前記バッテリの温度調節制御を実行する制御処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリの温度調節制御を行う制御システム、及び制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータ(「走行用モータ」に相当)を備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車(以下、「電動車」と総称する)はモータを駆動させるためのバッテリを搭載している。
【0003】
一般的に、電動車に搭載されるバッテリは、複数のセルが並設されたバッテリモジュールをハウジングに収容して構成されている。そのため、バッテリを使用すると、発熱によりハウジングの内部に熱がこもって高温になる。バッテリは高温になると劣化が進みやすくなる。そこで、バッテリを冷却する技術が検討されてきた(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
特許文献1には、車両の電池冷却構造について記載されている。この電池冷却構造は、電池モジュールと、電池モジュールに冷却流体を供給する冷却通路と、電池モジュールに電気的に接続された電装機器と、冷却流体を冷却する冷却器と、電池モジュール、電装機器、冷却器、及び冷却通路を収容するバッテリケースとを備えている。また、この電池冷却構造では、電池モジュールの電池セルを冷却した後の冷却流体を電装機器に供給し、電装機器を冷却するように構成されている。
【0005】
特許文献2には、車両用冷却構造について記載されている。この車両用冷却構造は、車両用電気駆動システムに適用される。車両用電気駆動システムは、電動機、バッテリ、及びインバータを収容するハウジングを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-59215号公報
特開2008-105645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、バッテリは高温になると劣化が進みやすくなることから、特許文献1及び2に記載される技術のようにバッテリを冷却することが望まれる。しかしながら、例えば冬場等のような冷間時には、バッテリ寿命の観点において、バッテリの充電時やバッテリに蓄えられた電力の使用時(放電時)にバッテリを暖機して作動効率を高めることが好ましい。特許文献1及び2には、このようなバッテリの暖機について考慮されておらず、改良の余地がある。
【0008】
そこで、バッテリを暖機することが可能な制御システム及び制御プログラムが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る制御システムの特徴構成は、走行用モータに供給する電力が蓄電されているバッテリの出力電圧の電圧値を、所定の電圧値の電圧に変換可能な電源モジュールと、ポンプにより前記バッテリと前記電源モジュールとに亘って冷却流体を循環させる循環路とが、前記バッテリと共に単一のハウジングに収容された車両において、前記バッテリの温度調節制御を行う制御システムであって、前記車両に対する走行指令に応じて、少なくとも前記電源モジュールの作動を制御する制御部と、前記走行用モータが通電されていない状態であるか否かを判定する判定部と、を備え、前記制御部は、前記走行用モータが通電されていない状態であるときに前記電源モジュールを駆動させて、前記バッテリの温度調節を行う温調制御を実行する点にある。
【0010】
このような特徴構成とすれば、制御システムが搭載される車両の走行用モータが通電されていない状態であっても、電源モジュールを駆動して生じた熱(ジュール熱)によりハウジング内の温度(雰囲気温度)を高めることができる。したがって、例えば冷間時において、走行用モータが通電されていない状況で、バッテリに蓄えられている電力を利用する場合であっても、バッテリを暖機することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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