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公開番号2025098298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2022082831
出願日2022-05-20
発明の名称衣類処理装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 75/18 20060101AFI20250625BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】安定した濃度の処理剤を含有する処理液を衣類に供給する衣類処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本出願は、衣類に所定の特性を与える処理剤を衣類に供給するように構成された衣類処理装置を開示している。衣類処理装置は、水を収容可能に構成された水収容部と、処理剤を含有した原液を収容可能に構成された原液収容部と、水収容部から供給された水及び原液収容部から供給された原液を内部で混合して処理液を生成する処理液生成部と、水収容部中の水及び原液収容部中の原液を吸い出して処理液生成部に供給するとともに、処理液生成部で生成された処理液を吐出するポンプと、ポンプから吐出された処理液を衣類へ供給する処理液供給部と、処理液生成部中の処理液が水収容部に逆流することを抑制する逆流抑制部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
衣類に所定の特性を与える処理剤を衣類に供給するように構成された衣類処理装置であって、
水を収容可能に構成された水収容部と、
処理剤を含有した原液を収容可能に構成された原液収容部と、
前記水収容部から供給された水及び前記原液収容部から供給された原液を内部で混合して処理液を生成する処理液生成部と、
前記水収容部中の水及び前記原液収容部中の原液を吸い出して前記処理液生成部に供給するとともに、前記処理液生成部で生成された処理液を吐出するポンプと、
前記ポンプから吐出された処理液を衣類へ供給する処理液供給部と、
前記処理液生成部中の処理液が前記水収容部に逆流することを抑制する逆流抑制部と、を備えている、衣類処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記処理液生成部は、前記水収容部に接続されて前記水収容部から流出した水が流れる水流路を形成している水管部と、前記原液収容部に接続されて前記原液収容部から流出した原液が流れる原液流路を形成しているとともに前記水管部に接続されている原液管部と、水と原液とが混合された処理液が前記ポンプに流入するように前記ポンプに接続された処理液管と、を有しており、
前記逆流抑制部は、前記ポンプが動いているときに前記水流路を開き、前記ポンプが動いていないときに前記水流路を閉じるように構成されている、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記逆流抑制部は、前記ポンプの吸込圧によって前記水流路を開き、前記ポンプの吸込圧がなくなると前記水流路を閉じるように構成されている、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記ポンプが動いているときに前記処理液生成部中で生成される処理液中の水に対する原液の比率が所定の目標数値になるように前記原液流路を狭める絞り部を更に備えている、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記水流路及び前記原液流路の断面積及び長さは、前記ポンプが動いているときに前記処理液生成部中で生成される処理液中の水に対する原液の比率が所定の目標数値になるように設定されている、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記原液管部に設けられた拡散抑制部を更に備え、
前記拡散抑制部は、前記ポンプが動いているときに前記原液流路を開く一方で、前記ポンプが動いていないときに前記原液流路を閉じる、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記拡散抑制部は、前記ポンプの吸込圧によって前記原液流路を開き、前記ポンプの吸込圧がなくなると前記原液流路を閉じるように構成されている、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記逆流抑制部は、前記原液管部と前記水管部との接続部から離れた位置において前記水管部に設けられており、
前記拡散抑制部は、前記接続部から離れた位置において前記原液管部に設けられている、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記原液管部に設けられた拡散抑制部を更に備え、
前記拡散抑制部は、前記ポンプが動いているときに前記原液流路を開く一方で、前記ポンプが動いていないときに前記原液流路を閉じるように構成されており、
前記逆流抑制部から前記原液管部と前記水管部との前記接続部までの区間における前記水流路の体積に対する前記拡散抑制部から前記接続部までの区間における前記原液流路の体積の比率の数値は、目標数値に等しい、請求項4又は5に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
処理液の流れを乱流にするように構成された乱流生成部を更に備えている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類に対して所定の処理を行う衣類処理装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
衣類の皺を伸ばしたり、衣類に対して除菌したり、衣類の匂いを除去したりする様々な衣類処理装置が開発されている。特許文献1は、図9に示す衣類処理装置900を開示している。この衣類処理装置900は、アイロンとして構成されており、衣類の摩擦係数を低減する処理剤を衣類に供給しつつ衣類の皺を伸ばすことができる。詳細には、衣類処理装置900は、ヒータ910が取り付けられた加熱底板911と、加熱底板911上に設けられた筐体920と、を有しており、この筐体920内には、処理剤及び蒸気を供給するための内部部品が収容されている。
【0003】
具体的には、筐体920内には、蒸気の元となる水が収容された水収容部930が設けられている。水収容部930には、水収容部930内の水を加熱底板911に滴下させるように構成された滴下部931が設けられている。ヒータ910によって加熱された加熱底板911に水が滴下すると蒸気が発生する。この蒸気を所定領域内で充満させるための蒸気室912が加熱底板911上に設けられている。また、加熱底板911には、蒸気室912内の蒸気を衣類に向けて噴出させるための蒸気孔913が形成されている。
【0004】
衣類処理装置900は、処理剤を含有した原液が収容された原液収容部940と、原液収容部940に接続されて原液収容部940から流出した原液の流路を形成している原液管941と、原液管941が接続された混合室942と、を更に備えている。原液管941には、原液用のポンプ943が設けられており、このポンプ943によって、原液が原液収容部940から吸い出されて原液管941を流れ、混合室942に吐出される。また、混合室942には、原液管941だけでなく水収容部930から延設された水管944も接続されている。水収容部930中の水は、水管944を通じて混合室942に流入可能である。混合室942は、水管944を通じて流入した水と原液管941を通じて流入した原液とを混合するために設けられている。水と原液とが混合される結果、水によって原液が希釈された処理液が混合室942内で生成される。
【0005】
筐体920の前側上部には、処理液を衣類に噴射するための処理液供給部945が設けられており、処理液供給部945は、処理液管946によって混合室942に接続されている。処理液管946には、処理液用のポンプ947が設けられている。このポンプ947によって、処理液が混合室942から処理液供給部945へ供給され、処理液供給部945から処理液が霧状になって衣類に供給される。この結果、処理液中の処理剤によって衣類の摩擦係数が低減され、衣類処理装置900は、小さな力で衣類上をスライドすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-230193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の衣類処理装置900では、ポンプ943,947が一定の回転数で継続的に作動していれば、処理液中の処理剤の濃度が略一定の値を保ち得るが、ポンプ943,947が作動と停止を繰り返せば、この濃度が変動することもあり得る。
【0008】
本発明は、ポンプの停止前後において生成される処理液中の処理剤の濃度の変化を抑制することができる衣類処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一局面に係る衣類処理装置は、衣類に所定の特性を与える処理剤を衣類に供給するように構成されている。衣類処理装置は、水を収容可能に構成された水収容部と、処理剤を含有した原液を収容可能に構成された原液収容部と、水収容部から供給された水及び原液収容部から供給された原液を内部で混合して処理液を生成する処理液生成部と、水収容部中の水及び原液収容部中の原液を吸い出して処理液生成部に供給するとともに、処理液生成部で生成された処理液を吐出するポンプと、ポンプから吐出された処理液を衣類へ供給する処理液供給部と、処理液生成部中の処理液が水収容部に逆流することを抑制する逆流抑制部と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
上述の衣類処理装置は、ポンプの停止前後において生成される処理液中の処理剤の濃度の変化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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