TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025096459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2025064030,2024567408
出願日
2025-04-09,2023-12-11
発明の名称
半導体レーザ素子
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
主分類
H01S
5/343 20060101AFI20250619BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】発振波長の縦モードを単一化または単一に近づけることができる半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】第1端面と、第2端面と、光導波路と、を有する窒化物半導体積層体を備え、窒化物半導体積層体は、第1n側窒化物半導体層と、第2n側窒化物半導体層と、活性層と、p側窒化物半導体層と、を有し、第1n側窒化物半導体層は、光導波路の共振方向に沿って屈折率が周期的に変化している周期構造が設けられた回折格子部と、回折格子部と第1端面との間に位置しており周期構造が設けられていない非回折格子部と、を有し、活性層は、n側井戸層と、n側障壁層と、を有し、第2n側窒化物半導体層は、InとGaを有する窒化物半導体層であり、第2n側窒化物半導体層の厚さは、n側障壁層の厚さよりも大きい、半導体レーザ素子。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1端面と、第2端面と、前記第1端面と前記第2端面を繋ぐ光導波路と、を有する窒化物半導体積層体を備え、
前記窒化物半導体積層体は、
第1n側窒化物半導体層と、
前記第1n側窒化物半導体層の上方に配置された第2n側窒化物半導体層と、
前記第2n側窒化物半導体層の上方に配置された1以上の井戸層及び1以上の障壁層を有する活性層と、
前記活性層の上方に配置されたp側窒化物半導体層と、
を有し、
前記第1n側窒化物半導体層は、前記光導波路の共振方向に沿って屈折率が周期的に変化している周期構造が設けられた回折格子部と、前記回折格子部と前記第1端面との間に位置しており前記周期構造が設けられていない非回折格子部と、を有し、
前記活性層は、前記1以上の井戸層のうち最も前記第2n側窒化物半導体層の近くに位置するn側井戸層と、前記1以上の障壁層のうち前記n側井戸層と前記第2n側窒化物半導体層との間に位置するn側障壁層と、を有し、
前記第2n側窒化物半導体層は、InとGaを有する窒化物半導体層であり、
前記第2n側窒化物半導体層の厚さは、前記n側障壁層の厚さよりも大きい、半導体レーザ素子。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記回折格子部の共振方向に沿った長さは、前記非回折格子部の共振方向に沿った長さよりも小さい、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
前記p側窒化物半導体層の上面であって前記回折格子部の上方に設けられた第1p電極と、
前記p側窒化物半導体層の上面であって前記非回折格子部の上方に前記第1p電極から離れて設けられた第2p電極と、を備える、請求項1又は2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
前記第1p電極は、前記p側窒化物半導体層の上面に設けられた第1導電性酸化物膜と、前記第1導電性酸化物膜の上方に配置された第1金属膜と、を有し、
前記第2p電極は、前記p側窒化物半導体層の上面に設けられた第2導電性酸化物膜と、前記第2導電性酸化物膜の上方に配置された第2金属膜と、を有し、
上面視において、前記第1導電性酸化物膜の第1端面側の端および前記第2導電性酸化物膜の第2端面側の端の一方または両方は、前記第1金属膜の第1端面側の端と前記第2金属膜の第2端面側の端の間に位置している、請求項3に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
前記第2n側窒化物半導体層の屈折率は、前記第1n側窒化物半導体層の前記回折格子部の前記周期構造の平均的な屈折率よりも高く、
前記第2n側窒化物半導体層の厚さは、前記第1n側窒化物半導体層の前記回折格子部の前記周期構造の厚さよりも大きい、請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
前記第1n側窒化物半導体層から前記井戸層までの距離は、300nmより大きい、請求項1~5のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
前記第1n側窒化物半導体層は、Gaを含む窒化物半導体からなる複数の第1部分と、InとGaを含む窒化物半導体からなる複数の第2部分とを有し、
前記回折格子部の前記周期構造は、前記複数の第1部分と前記複数の第2部分とが前記共振方向に沿って交互に配置されることにより構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
前記窒化物半導体積層体は、
前記第1n側窒化物半導体層の前記活性層とは反対の側に配置された、n側クラッド層と、
前記n側クラッド層と前記第1n側窒化物半導体層との間に配置され、前記n側クラッド層の屈折率と前記第1n側窒化物半導体層の前記回折格子部の前記周期構造の平均的な屈折率との間の屈折率を有する第3n側窒化物半導体層と、を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項9】
前記窒化物半導体積層体は、前記第2n側窒化物半導体層と前記第1n側窒化物半導体層の間に配置された第4n側窒化物半導体層を有し、
前記第4n側窒化物半導体層の屈折率は、前記第2n側窒化物半導体層の屈折率よりも低く、且つ、前記第1n側窒化物半導体層の前記回折格子部の前記周期構造の平均的な屈折率よりも高い、請求項8に記載の半導体レーザ素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザ素子に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
回折格子が部分的に設けられた半導体レーザ素子が知られている。例えば、特許文献1には、回折格子層が設けられた発振器部と、回折格子層が設けられていない変調器部とを有するEA(Electro-Absorption)変調器集積型DFBレーザ素子が記載されている。特許文献1に記載の半導体レーザ素子は、InGaAsP活性層を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-151088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、窒化物半導体層を有する半導体レーザ素子であって、発振波長の縦モードを単一化または単一に近づけることが可能な半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態を含む。
第1端面と、第2端面と、前記第1端面と前記第2端面を繋ぐ光導波路と、を有する窒化物半導体積層体を備え、前記窒化物半導体積層体は、第1n側窒化物半導体層と、前記第1n側窒化物半導体層の上方に配置された第2n側窒化物半導体層と、前記第2n側窒化物半導体層の上方に配置された1以上の井戸層及び1以上の障壁層を有する活性層と、前記活性層の上方に配置されたp側窒化物半導体層と、を有し、前記第1n側窒化物半導体層は、前記光導波路の共振方向に沿って屈折率が周期的に変化している周期構造が設けられた回折格子部と、前記回折格子部と前記第1端面との間に位置しており前記周期構造が設けられていない非回折格子部と、を有し、前記活性層は、前記1以上の井戸層のうち最も前記第2n側窒化物半導体層の近くに位置するn側井戸層と、前記1以上の障壁層のうち前記n側井戸層と前記第2n側窒化物半導体層との間に位置するn側障壁層と、を有し、前記第2n側窒化物半導体層は、InとGaを有する窒化物半導体層であり、前記第2n側窒化物半導体層の厚さは、前記n側障壁層の厚さよりも大きい、半導体レーザ素子。
【発明の効果】
【0006】
上述の半導体レーザ素子によれば、発振波長の縦モードを単一化または単一に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態の半導体レーザ素子を示す模式的な上面図である。
図1のII-II線における断面図である。
図1のIII-III線における断面図である。
第1n側窒化物半導体層を説明するための模式図である。
第1コンタクト層および第2コンタクト層を説明するための模式図である。
実施例1の半導体レーザ素子のスペクトルを示すグラフである。
実施例1の半導体レーザ素子の一部のZコントラスト像である。
実施例2の半導体レーザ素子のスペクトルを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
【0009】
図1は、本実施形態の半導体レーザ素子を示す模式的な上面図である。図2は、図1のII-II線における断面図である。図3は、図1のIII-III線における断面図である。図4は、第1n側窒化物半導体層を説明するための模式図である。図1~図4に示すとおり、本実施形態の半導体レーザ素子100は、窒化物半導体積層体20を備える。窒化物半導体積層体20は、第1端面20aと、第2端面20bと、第1端面20aと第2端面20bを繋ぐ光導波路10と、を有する。窒化物半導体積層体20は、第1n側窒化物半導体層31と、第1n側窒化物半導体層31の上方に配置された第2n側窒化物半導体層32と、第2n側窒化物半導体層32の上方に配置された1以上の井戸層41及び1以上の障壁層42を有する活性層40と、活性層40の上方に配置されたp側窒化物半導体層50と、を有する。本実施形態では、n側窒化物半導体層30からp側窒化物半導体層50に向かう方向を上方向として説明する。この上方向は、半導体レーザ素子100が固定される発光装置等の上方向と必ずしも一致しなくてもよい。
【0010】
(基板60)
基板60は、例えば半導体基板である。基板60は、例えばGaN基板等の窒化物半導体基板である。例えば、基板60として窒化物半導体基板を用いて、その上面を+c面(すなわち、(0001)面)とすることができる。本実施形態において、c面は、厳密に(0001)面と一致する面に限らず、±0.03~1度の範囲内のオフ角を有する面も含む。半導体レーザ素子100は基板60を有していなくてもよい。基板の上面としては、非極性面(M面やA面)や、非極性面から±0.03~25度の範囲内のオフ角を有する半極性面を用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日亜化学工業株式会社
発光装置
9日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
2日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
5日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
9日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
18日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
23日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
26日前
日亜化学工業株式会社
車両用灯具
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
10日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
17日前
日亜化学工業株式会社
発光素子の製造方法
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置及び照明装置
3日前
日亜化学工業株式会社
発光装置及びその製造方法
18日前
日亜化学工業株式会社
発光装置及びその製造方法
3日前
日亜化学工業株式会社
発光装置および発光装置の製造方法
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置、及び発光装置の製造方法
17日前
日亜化学工業株式会社
発光モジュール、及びスマートフォン
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光モジュール、およびスマートフォン
17日前
日亜化学工業株式会社
貼合基板の製造方法、貼合基板、及び発光モジュール
2日前
日亜化学工業株式会社
キャップ
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
29日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
2日前
日亜化学工業株式会社
データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
19日前
イルミメディカル株式会社
光照射デバイスおよび光照射システム
2日前
イルミメディカル株式会社
光照射デバイスおよび光照射システム
2日前
日亜化学工業株式会社
半導体レーザ素子
2日前
日亜化学工業株式会社
半導体レーザ素子
2日前
日亜化学工業株式会社
希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法、波長変換部材、発光装置並びにプロジェクター
17日前
日亜化学工業株式会社
発光部材及びその製造方法、光学部材、発光装置
2日前
日亜化学工業株式会社
ケイ素含有窒化アルミニウム粒子、焼結体、樹脂組成物及びケイ素含有窒化アルミニウム粒子の製造方法
3日前
APB株式会社
二次電池
16日前
日東精工株式会社
端子部品
10日前
レナタ・アーゲー
電池
5日前
株式会社東光高岳
変圧器
1か月前
続きを見る
他の特許を見る