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公開番号2025088500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203234
出願日2023-11-30
発明の名称発光素子の製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類H01L 21/301 20060101AFI20250604BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】信頼性の低下を低減できる発光素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】発光素子の製造方法は、第1面と、第1面の反対側に位置する第2面とを有するサファイア基板と、第2面に配置された半導体層とを有するウェハを準備する工程と、入射面と、入射面の反対側に位置し、第1面に対向する出射面とを有する対物レンズを通してレーザ光を第1面側からサファイア基板の内部に照射し、サファイア基板の内部に改質部を形成する工程と、改質部を形成する工程の後に、ウェハを複数の発光素子に分離する工程とを備える。改質部を形成する工程は、第1面からの距離が第1距離の位置に第1改質部を形成する工程を有する。第1改質部を形成する工程において、発散角が0mradより小さい値のレーザ光を対物レンズの入射面に入射させる。
【選択図】図3B
特許請求の範囲【請求項1】
第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有するサファイア基板と、前記第2面に配置された半導体層とを有するウェハを準備する工程と、
入射面と、前記入射面の反対側に位置し、前記第1面に対向する出射面とを有する対物レンズを通して、レーザ光を前記第1面側から前記サファイア基板の内部に照射し、前記サファイア基板の内部に改質部を形成する工程と、
前記改質部を形成する工程の後に、前記ウェハを複数の発光素子に分離する工程と、
を備え、
前記改質部を形成する工程は、前記第1面からの距離が第1距離の位置に第1改質部を形成する工程を有し、
前記第1改質部を形成する工程において、発散角が0mradより小さい値の前記レーザ光を前記対物レンズの前記入射面に入射させる、発光素子の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記改質部を形成する工程は、前記第1面からの距離が前記第1距離よりも短い第2距離の位置に第2改質部を形成する工程をさらに有し、
前記第2改質部を形成する工程において、発散角が0mrad以下の値の前記レーザ光を前記対物レンズの前記入射面に入射させることで前記第2改質部を形成し、
前記第1改質部を形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の発散角を、前記第2改質部を形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の発散角よりも小さくする、請求項1に記載の発光素子の製造方法。
【請求項3】
前記半導体層は、複数の発光部を有し、
前記第1改質部を形成する工程において、前記サファイア基板のa軸に平行な第1方向及び前記第1方向に直交し、前記サファイア基板のm軸に平行な第2方向のそれぞれの方向に沿って前記レーザ光を走査し、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれの方向に沿って複数の前記第1改質部を形成し、
前記複数の第1改質部を前記第1方向に沿って形成する工程において、前記第1方向に延びる仮想線であって、前記第2方向において隣り合う2つの前記発光部の間に位置し、前記第2方向において隣り合う2つの前記発光部との距離が等しい仮想線から前記第2方向にずれた位置に、前記複数の第1改質部を形成し、
前記複数の第1改質部を前記第1方向に沿って形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の第1発散角を、前記複数の第1改質部を前記第2方向に沿って形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の第2発散角よりも小さくする、請求項1に記載の発光素子の製造方法。
【請求項4】
前記改質部を形成する工程は、前記第1面からの距離が前記第1距離よりも短い第2距離の位置に、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれの方向に沿って複数の第2改質部を形成する工程をさらに有し、
前記第2改質部を形成する工程において、発散角が0mrad以下の値の前記レーザ光を前記対物レンズの前記入射面に入射させることで前記複数の第2改質部を形成し、
前記複数の第2改質部を前記第1方向に沿って形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の第3発散角を、前記第2発散角よりも大きくし、
前記複数の第2改質部を前記第2方向に沿って形成する工程における前記入射面に入射させる前記レーザ光の第4発散角を、前記第3発散角よりも大きくする、請求項3に記載の発光素子の製造方法。
【請求項5】
前記サファイア基板の厚さは、300μm以下である、請求項1~4のいずれか1つに記載の発光素子の製造方法。
【請求項6】
前記第1距離は、10μm以上150μm以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の発光素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レーザーを照射することで、GaN層を有するサファイア基板をアブレーションすることが開示されている。また、特許文献1には、ビームフォーカスレンズを用いて基板にレーザーを合焦することが開示されている。
特許文献2には、ウェーハをダイシングする方法として、基板内部にレーザ光を集光させて改質領域を形成し、この改質領域から伸展する亀裂によりウェーハを複数の半導体チップに分割する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2006-514886号公報
特開2022-018505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、信頼性の低下を低減できる発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、発光素子の製造方法は、第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有するサファイア基板と、前記第2面に配置された半導体層とを有するウェハを準備する工程と、入射面と、前記入射面の反対側に位置し、前記第1面に対向する出射面とを有する対物レンズを通して、レーザ光を前記第1面側から前記サファイア基板の内部に照射し、前記サファイア基板の内部に改質部を形成する工程と、前記改質部を形成する工程の後に、前記ウェハを複数の発光素子に分離する工程と、を備え、前記改質部を形成する工程は、前記第1面からの距離が第1距離の位置に第1改質部を形成する工程を有し、前記第1改質部を形成する工程において、発散角が0mradより小さい値の前記レーザ光を前記対物レンズの前記入射面に入射させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、信頼性の低下を低減できる発光素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のウェハの模式上面図である。
実施形態のウェハの模式断面図である。
実施形態の発光素子の製造方法における改質部を形成する工程を示す模式上面図である。
図3AのIIIB-IIIB線における模式断面図である。
実施形態の発光素子の製造方法におけるレーザ光を照射するための光学系を示す模式図である。
レーザ光が発散光として対物レンズの入射面に入射する場合の模式断面図である。
レーザ光が平行光として対物レンズの入射面に入射する場合の模式断面図である。
レーザ光が収束光として対物レンズの入射面に入射する場合の模式断面図である。
レーザ光を発散光、平行光、または収束光にするための構成の一例を示す模式図である。
レーザ光の発散角とレーザ光のエネルギーとの関係を示すグラフである。
実施形態の発光素子の製造方法における改質部を形成する工程を示す模式上面図である。
図8AのVIIIB-VIIIB線における模式断面図である。
実施形態の発光素子の製造方法におけるウェハを複数の発光素子に分離する工程を示す模式上面図である。
実施形態の発光素子の製造方法におけるウェハを複数の発光素子に分離する工程を示す模式上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態による発光素子の製造方法は、サファイア基板と半導体層とを有するウェハを準備する工程と、サファイア基板の内部に改質部を形成する工程と、ウェハを複数の発光素子に分離する工程と、を備える。以下、各工程について説明する。
【0009】
[ウェハを準備する工程]
図1は、ウェハWの模式上面図である。図1において、サファイア基板10のa軸に平行な方向を第1方向Yとし、サファイア基板10のm軸に平行な方向を第2方向Xとする。第1方向Y及び第2方向Xに直交する方向を、第3方向Zとする。サファイア基板10のオリエーテンションフラットOFは、サファイア基板10のa面に平行である。
【0010】
図2は、ウェハWのXZ断面を部分的に示す模式断面図である。なお、ウェハWのYZ断面も、XZ断面と同様の断面構造を有する。サファイア基板10は、第1面11と、第3方向Zにおいて第1面11の反対側に位置する第2面12とを有する。第1面11は、サファイア基板10のc面である。サファイア基板10の厚さは、例えば、30μm以上300μm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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