TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025102085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219305
出願日2023-12-26
発明の名称半導体レーザ素子
出願人日亜化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01S 5/20 20060101AFI20250701BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電力変換効率の高い半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る半導体レーザ素子は、活性層を含み、導波構造を有する半導体積層部を有する半導体レーザ素子であって、前記半導体積層部は、(i)回折格子を含む第1領域と、(ii)コア領域と該コア領域の両側に設けられたクラッド領域とを有し、複数の横モードでレーザ光を伝播させる第2領域と、を含み、前記コア領域と、前記クラッド領域とが配置される方向において、前記第1領域の幅は、前記コア領域の幅よりも広く、上面視で、前記第1領域に重なる位置に、電流遮蔽構造が設けられ、前記電流遮蔽構造は、前記第1領域において前記半導体積層部に電流を注入する1又は複数の開口領域を有し、上面視で、前記1又は複数の開口領域の合計の面積は、前記第1領域の面積よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
活性層を含み、導波構造を有する半導体積層部を有する半導体レーザ素子であって、
前記半導体積層部は、
(i)回折格子を含む第1領域と、
(ii)コア領域と該コア領域の両側に設けられたクラッド領域とを有し、複数の横モードでレーザ光を伝播させる第2領域と、
を含み、
前記コア領域と、前記クラッド領域とが配置される方向において、前記第1領域の幅は、前記コア領域の幅よりも広く、
上面視で、前記第1領域に重なる位置に、電流遮蔽構造が設けられ、
前記電流遮蔽構造は、前記第1領域において前記半導体積層部に電流を注入する1又は複数の開口領域を有し、
上面視で、前記1又は複数の開口領域の合計の面積は、前記第1領域の面積よりも小さい、半導体レーザ素子。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記前記第1領域の屈折率はn

であり、
前記コア領域の屈折率はn
21
であり、
前記クラッド領域の屈折率はn
22
であり、
前記第2領域から出射されるレーザ光は、前記屈折率n

と前記屈折率n
21
と前記屈折率n
22
で決まる最大拡散角Θ
max1
で前記第1領域を伝搬する、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
前記1又は複数の開口領域は円形である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
前記1又は複数の開口領域は矩形である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
前記電流遮蔽構造は、前記半導体積層部上に設けられる絶縁膜である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
前記電流遮蔽構造は、前記半導体積層部の表面に設けられた酸化膜である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
前記電流遮蔽構造は、前記半導体積層部に設けられた電流ブロック層である、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
さらに、前記半導体積層部上に接して設けられ、前記半導体積層部と接触する電極を含み、
上面視で、前記電流遮蔽構造と重なる位置に前記電極が設けられる請求項1から5の何れか1項に記載の半導体レーザ素子。
【請求項9】
さらに、前記半導体積層部上に接して設けられ、前記半導体積層部と接触する電極を含み、
上面視で、前記電流遮蔽構造と重なる位置に前記電極が設けられない請求項1から5の何れか1項に記載の半導体レーザ素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体レーザ素子に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、半導体レーザ素子のレーザ光の高出力化が求められている。高出力な半導体レーザ素子は、例えば、加工用の光源に用いられるようになってきている。例えば、特許文献1は、ストライプサイドにおける光学損傷を防ぐことができる多重横モードレーザを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-151238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1が開示する半導体レーザ素子は、電力変換効率が十分でなく、改善の余地がある。
【0005】
そこで、本開示は、電力変換効率の高い半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る半導体レーザ素子は、
活性層を含み、導波構造を有する半導体積層部を有する半導体レーザ素子であって、
前記半導体積層部は、
(i)回折格子を含む第1領域と、
(ii)コア領域と該コア領域の両側に設けられたクラッド領域とを有し、複数の横モードでレーザ光を伝播させる第2領域と、
を含み、
前記コア領域と、前記クラッド領域とが配置される方向において、前記第1領域の幅は、前記コア領域の幅よりも広く、
上面視で、前記第1領域に重なる位置に、電流遮蔽構造が設けられ、
前記電流遮蔽構造は、前記第1領域において前記半導体積層部に電流を注入する1又は複数の開口領域を有し、
上面視で、前記1又は複数の開口領域の合計の面積は、前記第1領域の面積よりも小さい。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、電力変換効率の高い半導体レーザ素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態1に係る半導体レーザ素子の上面図である。
実施形態1に係る半導体レーザ素子の領域構造を模式的に示す上面図である。
図1に示す半導体レーザ素子のIII-III線における概略断面図である。
図1に示す半導体レーザ素子のIV-IV線における概略断面図である。
ビームウエスト半径W

、 ビーム発散角φの測定方法の概要を示す図である。
本開示の実施形態2に係る半導体レーザ素子の第1領域における概略断面図である。
本開示の実施形態3に係る半導体レーザ素子の第1領域における概略断面図である。
本開示の実施形態4に係る半導体レーザ素子の第1領域における概略断面図である。
本開示の変形例に係る半導体レーザ素子の上面図である。
本開示の他の変形例に係る半導体レーザ素子の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示の半導体レーザ素子、本開示の半導体レーザ素子を実施するための実施形態、変形例、を説明する。なお、以下に説明する、本開示に係る半導体レーザ素子は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態、変形例、若しくは実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態、変形例、及び実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態、変形例、及び実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態、変形例、及び実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
【0010】
本開示の半導体レーザ素子
本開示の半導体レーザ素子は、活性層120を含み、図2に示す導波構造を有する半導体積層部101を含む半導体レーザ素子である。
具体的には、本開示の半導体レーザ素子における半導体積層部101は、図3~図4等に示すように、
(i)回折格子105を含む第1領域1と、
(ii)コア領域21とコア領域21の両側に設けられたクラッド領域22とを有し、複数の横モードでレーザ光を伝播させる第2領域2と、を含む。
また、コア領域21と、クラッド領域22とが配置される方向において、第1領域1の幅は、コア領域21の幅よりも広い。更に、上面視で、第1領域1に重なる位置に、電流遮蔽構造10が設けられ、電流遮蔽構造10は、第1領域1において半導体積層部に電流を注入する1又は複数の開口領域140aを有する。更に、第1領域1の屈折率はn

であり、コア領域21の屈折率はn
21
であり、クラッド領域22の屈折率はn
22
である。
以上のように構成された第1領域1と第2領域2とを含む半導体レーザ素子L1において、第2領域2から出射されるレーザ光は、図5に示すように、屈折率n

と屈折率n
21
と屈折率n
22
で決まる最大拡散角Θ
max1
で第1領域1を伝搬する。第2領域2から出射されるレーザ光が、屈折率n

と屈折率n
21
と屈折率n
22
で決まる最大拡散角Θ
max1
で第1領域1を伝搬することで、第1領域1に設けた回折格子105によってレーザ光を効率よく反射することができる。
そして、本開示の半導体レーザ素子において、上面視で、1又は複数の開口領域140aの合計の面積は、第1領域1の面積よりも小さい。
1又は複数の開口領域140aの合計の面積を第1領域1の面積よりも小さくすることで、本開示の半導体レーザ素子は、1又は複数の開口領域140aの合計の面積を第1領域1の面積よりも小さくしない場合と比べて、第1領域1に注入される電流密度を小さくでき、第1領域1における発熱量を抑制できる。
ここで、本明細書において、屈折率n
21
、屈折率n
22
、というときの屈折率とは、半導体積層部の積層方向の光閉じ込めを考慮した実効的な屈折率をいう。屈折率n

は半導体積層部の積層方向の光閉じ込めを考慮し、さらに回折格子の屈折率の変調のぶんを平均化した実効的な屈折率をいう。また、最大拡散角Θ
max1
は、第2領域2の光導波路の最大受光角に等しい。
また、例えば、半導体レーザ素子は、横マルチモード型の半導体レーザ素子である。横マルチモード型の半導体レーザ素子であることで、横シングルモード型の半導体レーザ素子と比較して、発振(光の伝播)に寄与しない部分における無効電流による発熱を減らすことによる、発光効率の向上という効果をより一層得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東精工株式会社
端子部品
21日前
株式会社ExH
電流開閉装置
1日前
レナタ・アーゲー
電池
16日前
個人
鉄心用材料とその製造方法
6日前
株式会社クオルテック
空気電池
13日前
エイブリック株式会社
半導体装置
1日前
株式会社メルビル
ステージ
8日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
2日前
三菱電機株式会社
漏電遮断器
20日前
豊田鉄工株式会社
コイル部品
15日前
三洲電線株式会社
撚線
20日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
1日前
日星電気株式会社
ケーブルアセンブリ
今日
住友電装株式会社
端子台
今日
中国電力株式会社
移動用変圧器
15日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
ローム株式会社
チップ部品
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
21日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1日前
エドワーズ株式会社
冷却システム
6日前
東洋電装株式会社
操作装置
2日前
住友電装株式会社
コネクタ
6日前
住友電装株式会社
コネクタ
6日前
中国電力株式会社
断路器操作構造
2日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
今日
三菱電機株式会社
半導体装置
16日前
株式会社ミトリカ
フラッシュランプ
今日
三菱電機株式会社
半導体装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
電極及び電池
14日前
続きを見る