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公開番号2025116610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011127
出願日2024-01-29
発明の名称発光素子及び発光装置
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類H10H 20/816 20250101AFI20250801BHJP()
要約【課題】複数の発光部の電極間を流れるリーク電流を低減できる発光素子及び発光装置を提供すること。
【解決手段】第2発光部の第3窒化物半導体層は、第1層と、第1発光部の第2窒化物半導体層と第1層との間に位置する第2層と、第1層と第2発光部の第2活性層との間に位置する第3層を有する。第1層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第3層の厚さは第2層の厚さよりも厚い。第1電極は第1発光部の第1窒化物半導体層と接続され、第2電極は第3層と接続され、第3電極は第2層と接続され、第4電極は第2発光部の第4窒化物半導体層と接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1導電型不純物を含む第1窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第2窒化物半導体層、及び前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に位置する第1活性層、を有する第1発光部と、
前記第2窒化物半導体層上に位置し、第3窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第4窒化物半導体層、および前記第3窒化物半導体層と前記第4窒化物半導体層との間に位置する第2活性層、を有する第2発光部と、
第1電極と、
第2電極と、
第3電極と、
第4電極と、
を備え、
前記第3窒化物半導体層は、
第1層と、
前記第2窒化物半導体層と前記第1層との間に位置し、第1導電型不純物を含む第2層と、
前記第1層と前記第2活性層との間に位置し、第1導電型不純物を含む第3層と、
を有し、
前記第1層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、
前記第3層の厚さは、前記第2層の厚さよりも厚く、
前記第1電極は、前記第1窒化物半導体層と接続され、
前記第2電極は、前記第3層と接続され、
前記第3電極は、前記第2層と接続され、
前記第4電極は、前記第4窒化物半導体層と接続されている、発光素子。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記第2層は、第1GaN層、第2GaN層、及び第1AlGaN層、を有し、
前記第2GaN層は、前記第1GaN層よりも前記第1層の近くに位置し、
前記第1AlGaN層は、前記第1GaN層と前記第2GaN層との間に位置し、
前記第3電極は、前記第1GaN層または前記第1AlGaN層と接続されている、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記第3層は、第3GaN層、第4GaN層、及び第2AlGaN層、を有し、
前記第4GaN層は、前記第3GaN層よりも前記第1層から離れて位置し、
前記第2AlGaN層は、前記第3GaN層と前記第4GaN層との間に位置し、
前記第2電極は、前記第3GaN層または前記第2AlGaN層と接続されている、請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第3層の厚さは、前記第1窒化物半導体層の厚さの0.5倍以上1.2倍以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項5】
前記第1活性層の発光ピーク波長は、第1波長であり、
前記第2活性層の発光ピーク波長は、前記第1波長と異なる第2波長である、請求項1から3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項6】
前記第1波長は、440nm以上470nm以下であり、
前記第2波長は、570nm以上590nm以下である、請求項5に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第2窒化物半導体層と前記第2層との間に位置し、前記第2窒化物半導体層と界面を形成し、第1導電型不純物を含む第5窒化物半導体層をさらに備え、
前記第5窒化物半導体層に含まれる前記第1導電型不純物の濃度の最大値は、前記第1窒化物半導体層に含まれる前記第1導電型不純物の濃度の最大値、及び前記第3窒化物半導体層に含まれる前記第1導電型不純物の濃度の最大値よりも高い、請求項1から3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項8】
前記第1層は、Cを含み、
前記第1層のC濃度は、前記第2層のC濃度及び前記第3層のC濃度よりも高い、請求項1から3のいずれか1項に記載の発光素子。
【請求項9】
前記第1層のC濃度は、1×10
18
cm
-3
以上1×10
21
cm
-3
以下である、請求項8に記載の発光素子。
【請求項10】
第1構造体、第2構造体、及び第3構造体を備え、
前記第1構造体は、
第1導電型不純物を含む第1窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第2窒化物半導体層、前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に位置する第1活性層、及び前記第2窒化物半導体層上に配置され、第1導電型不純物を含む第3窒化物半導体層を、有する第1積層部と、
前記第1窒化物半導体層と接続された第1電極と、
前記第3窒化物半導体層と接続された第2電極と、
を有し、
前記第2構造体は、
前記第1積層部、第2導電型不純物を含む第4窒化物半導体層、前記第3窒化物半導体層と前記第4窒化物半導体層との間に位置する第2活性層、及び前記第4窒化物半導体層上に配置され、第1導電型不純物を含む第5窒化物半導体層、を有する第2積層部と、
前記第3窒化物半導体層と接続された第3電極と、
前記第5窒化物半導体層と接続された第4電極と、
を有し、
前記第3構造体は、
前記第1積層部、前記第2積層部、第2導電型不純物を含む第6窒化物半導体層、及び前記第5窒化物半導体層と前記第6窒化物半導体層との間に位置する第3活性層、を有する第3積層部と、
前記第5窒化物半導体層と接続された第5電極と、
前記第6窒化物半導体層と接続された第6電極と、
を有し、
前記第2構造体の前記第3窒化物半導体層は、
第1層と、
前記第2窒化物半導体層と前記第1層との間に位置する第2層と、
前記第1層と前記第2活性層との間に位置する第3層と、
を有し、
前記第1層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、
前記第3層の厚さは、前記第2層の厚さよりも厚く、
前記第3構造体の前記第5窒化物半導体層は、
第4層と、
前記第4窒化物半導体層と前記第4層との間に位置する第5層と、
前記第4層と前記第3活性層との間に位置する第6層と、
を有し、
前記第4層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、
前記第6層の厚さは、前記第5層の厚さよりも厚く、
前記第1構造体の前記第1積層部は、第1発光部であり、
前記第2構造体の前記第2積層部は、第2発光部であり、
前記第3構造体の前記第3積層部は、第3発光部である、発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子及び発光装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に示すように、基板上に、トンネル接合層を介して複数の活性層を積層した発光素子がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第4086964号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の発光部の電極間を流れるリーク電流を低減できる発光素子及び発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、発光素子は、第1導電型不純物を含む第1窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第2窒化物半導体層、及び前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に位置する第1活性層、を有する第1発光部と、前記第2窒化物半導体層上に位置し、第3窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第4窒化物半導体層、および前記第3窒化物半導体層と前記第4窒化物半導体層との間に位置する第2活性層、を有する第2発光部と、第1電極と、第2電極と、第3電極と、第4電極と、を備え、前記第3窒化物半導体層は、第1層と、前記第2窒化物半導体層と前記第1層との間に位置し、第1導電型不純物を含む第2層と、前記第1層と前記第2活性層との間に位置し、第1導電型不純物を含む第3層と、を有し、前記第1層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、前記第3層の厚さは、前記第2層の厚さよりも厚く、前記第1電極は、前記第1窒化物半導体層と接続され、前記第2電極は、前記第3層と接続され、前記第3電極は、前記第2層と接続され、前記第4電極は、前記第4窒化物半導体層と接続されている。
【0006】
本発明の一態様によれば、発光素子は、第1構造体、第2構造体、及び第3構造体を備え、前記第1構造体は、第1導電型不純物を含む第1窒化物半導体層、第2導電型不純物を含む第2窒化物半導体層、前記第1窒化物半導体層と前記第2窒化物半導体層との間に位置する第1活性層、及び前記第2窒化物半導体層上に配置され、第1導電型不純物を含む第3窒化物半導体層を、有する第1積層部と、前記第1窒化物半導体層と接続された第1電極と、前記第3窒化物半導体層と接続された第2電極と、を有し、前記第2構造体は、前記第1積層部、第2導電型不純物を含む第4窒化物半導体層、前記第3窒化物半導体層と前記4窒化物半導体層との間に位置する第2活性層、及び前記第4窒化物半導体層上に配置され、第1導電型不純物を含む第5窒化物半導体層、を有する第2積層部と、前記第3窒化物半導体層と接続された第3電極と、前記第5窒化物半導体層と接続された第4電極と、を有し、前記第3構造体は、前記第1積層部、前記第2積層部、第2導電型不純物を含む第6窒化物半導体層、及び前記第5窒化物半導体層と前記6窒化物半導体層との間に位置する第3活性層、を有する第3積層部と、前記第5窒化物半導体層と接続された第5電極と、前記第6窒化物半導体層と接続された第6電極と、を有し、前記第2構造体の前記第3窒化物半導体層は、第1層と、前記第2窒化物半導体層と前記第1層との間に位置する第2層と、前記第1層と前記第2活性層との間に位置する第3層と、を有し、前記第1層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、前記第3層の厚さは、前記第2層の厚さよりも厚く、前記第3構造体の前記第5窒化物半導体層は、第4層と、前記第4窒化物半導体層と前記第4層との間に位置する第5層と、前記第4層と前記第3活性層との間に位置する第6層と、を有し、前記第4層は、Be、Mg、Ca、Fe、Zn、及びCよりなる群から選択された少なくとも1つを含み、前記第6層の厚さは、前記第5層の厚さよりも厚く、前記第1構造体の前記第1積層部は、第1発光部であり、前記第2構造体の前記第2積層部は、第2発光部であり、前記第3構造体の前記第3積層部は、第3発光部である。
【0007】
本発明の一態様によれば、発光装置は、前記第3電極と前記第1電極との間に電流を供給する第1配線部と、前記第4電極と前記第2電極との間に電流を供給する第2配線部と、を有する配線基板と、前記配線基板上に配置された1以上の請求項1から3のいずれか1項に記載の発光素子と、を備え、蛍光体を含む波長変換部材を備えない。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の発光部の電極間を流れるリーク電流を低減できる発光素子及び発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る発光素子の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第2実施形態に係る発光素子の模式断面図である。
第2実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第2実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第2実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
第2実施形態に係る発光素子の一部分の模式断面図である。
実施形態に係る発光装置の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の製造方法の一工程を説明するための模式断面図である。
第1実施形態の変形例に係る発光素子の模式断面図である。
第1実施形態に係る発光素子の第2発光部における電圧に対する電流密度の振る舞いの一例を表すグラフである。
図9に示す層構造を有するウエハの試料に対してのSIMS分析の一例を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。実施形態に記載されている構成部の寸法、材料、形状、相対的配置などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係などは、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については、同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。また、断面図として、切断面のみを示す端面図を示す場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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