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公開番号
2025096408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2025062980,2021065952
出願日
2025-04-07,2021-04-08
発明の名称
インボルクリンmRNA発現促進剤、トランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤及びフィラグリンmRNA発現促進剤
出願人
丸善製薬株式会社
代理人
個人
主分類
A61K
36/886 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】安全性の高い天然物由来の組成物の中からフィラグリンmRNA発現促進作用、インボルクリンmRNA発現促進作用及びトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進作用を有するものを見出し、それを有効成分とするフィラグリンmRNA発現促進剤、インボルクリンmRNA発現促進剤及びトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤を提供する。
【解決手段】表皮角化細胞におけるフィラグリンmRNA、インボルクリンmRNA及びトランスグルタミナーゼ-1mRNAの発現を促進させるために用いられるフィラグリンmRNA発現促進剤、インボルクリンmRNA発現促進剤及びトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤に、アロエベラの葉肉部からの水抽出物及び/又はアロエベラの葉肉部からの親水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有せしめる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表皮角化細胞におけるインボルクリンmRNAの発現を促進させるために用いられるインボルクリンmRNA発現促進剤であって、
アロエベラの葉肉部からの水抽出物及び/又はアロエベラの葉肉部からの親水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有するインボルクリンmRNA発現促進剤。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
表皮角化細胞におけるトランスグルタミナーゼ-1mRNAの発現を促進させるために用いられるトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤であって、
アロエベラの葉肉部からの水抽出物及び/又はアロエベラの葉肉部からの親水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有するトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤。
【請求項3】
表皮角化細胞におけるフィラグリンmRNAの発現を促進させるために用いられるフィラグリンmRNA発現促進剤であって、
アロエベラの葉肉部からの水抽出物及び/又はアロエベラの葉肉部からの親水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有するフィラグリンmRNA発現促進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ATP産生促進剤、グルタチオン産生促進剤、フィラグリンmRNA発現促進剤、インボルクリンmRNA発現促進剤及びトランスグルタミナーゼ-1mRNA発現促進剤に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ATP(Adenosine triphosphate;アデノシン三リン酸)は、生体のエネルギー物質として重要な役割を果たしている。生体内におけるATPの産生量を上げることにより、細胞の増殖、代謝、修復等の機能の活性化につながると考えられている。
【0003】
生体内のエネルギー物質として重要な役割を担うATPの産生能が低下すると、細胞の機能が低下し、老化や細胞死の促進につながる。低下した細胞の機能を促進させるためには、細胞分裂に必要なエネルギーを細胞に補給することが重要である。そのため、細胞におけるATPの産生を促進することができれば、その細胞を活性化して細胞分裂を促し、その細胞の機能を回復することができると考えられる。また、ATPの産生を促進することは、細胞の増殖、代謝、修復等の機能の活性化の効果や抗老化(アンチエイジング)の効果が奏されることにも期待される。さらに、ATPは、血管拡張作用を有することが知られており、ATPの産生を促進することで、眼精疲労、めまい、胃炎等を予防、治療又は改善することができると考えられる。従来、ATP産生促進作用を有するものとして、大麦若葉(特許文献1参照)、ハンニチバナ科(Cistaceae)ゴジアオイ属モンスペリエンシス(学名:Cistus monspeliensis)より抽出されたモンスペリエンシス抽出物(特許文献2参照)、ナンヨウスギ属植物より選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物(特許文献3参照)等が知られている。
【0004】
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドである。細胞内におけるグルタチオンは、ラジカルの捕捉、酸化還元による細胞機能の調節等の役割や、各種酵素のSH供与体、抗酸化成分等としての役割を果たすことが知られている。
【0005】
しかし、紫外線の照射や加齢の進行とともに皮膚中のグルタチオン量が低下すると、皮膚における酸化防御能が低下するため、DNAやタンパク質等の細胞の構成成分にダメージを与え、表皮のバリア機能、真皮の弾力性等が低下し、小ジワ、くすみ、色素沈着、肌荒れ等の皮膚の老化症状を呈することになる。特に、表皮における表皮角化細胞のグルタチオンの産生量が低下すると、バリア機能の低下、肌荒れ、小ジワの形成等の老化症状が現れやすくなる。一方、真皮における線維芽細胞のグルタチオンの産生量が低下すると、皮膚の弾力性及び水分保持機能の低下、色素沈着等の老化症状が現れやすくなる。そのため、皮膚においてグルタチオンの産生を促進することにより上記皮膚の老化症状を予防、治療又は改善することができると考えられる。また、グルタチオンは、肝臓内に多数存在し、肝臓内の有害物質を体外へ排出させる役割を果たすことが知られている。そのため、グルタチオンの産生を促進することで、慢性肝疾患における肝機能の改善や脂肪肝等の改善が可能になると考えられる。従来、グルタチオン産生促進作用を有するものとして、エンメイソウの溶媒可溶成分、インチンコウの溶媒可溶成分(特許文献4参照)、未発芽のセロリ種子より抽出されたセロリ種子抽出物(特許文献5参照)、ショウガ科(Zingiberaceae)ハナミョウガ属ゲットウ(Alpinia speciosa (Wendl.) K. Schum.)より抽出されたゲットウ抽出物(特許文献6参照)等が知られている。
【0006】
天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor;NMF)の主成分であるアミノ酸は、ケラトヒアリン顆粒に由来するフィラグリンが角層内で分解されて産生される。フィラグリンは、角層直下に位置する顆粒層に存在する表皮ケラチノサイトでプロフィラグリンとして発現する。その後、直ちにリン酸化し、ケラトヒアリン顆粒に蓄積され、脱リン酸、加水分解を経てフィラグリンへと分解され、角層に移行してケラチンフィラメントの凝集効率を高め、角層細胞の内部構築に関与することが報告されている(非特許文献1参照)。
【0007】
近年、フィラグリンが皮膚の水分保持に非常に重要かつ必要不可欠であること、及び乾燥等の条件によってフィラグリンの合成力が低下し、角層内におけるアミノ酸量が低下することが報告されている(非特許文献2参照)。そのため、表皮ケラチノサイトにおいてフィラグリンの産生を促進させることで、角層のアミノ酸量を増大させるとともに、皮膚の水分保持機能の低下を予防又は改善することができると考えられる。従来、フィラグリン産生促進作用を有するものとして、クチナシの抽出物(特許文献7参照)、紫根の抽出物(特許文献8参照)、サガラメの抽出物、ヒバマタの抽出物、紅茶の抽出物、及びエンメンソウの抽出物(特許文献9参照)等が知られている。
【0008】
角層細胞は、主成分としてのケラチン線維と、それを包む角化外膜細胞(cornified envelope;CE)とから構成される。角化外膜細胞は、表皮角化細胞の分化により産生される複数の角化外膜細胞前駆体タンパク質が、酵素トランスグルタミナーゼにより架橋され、不溶化することで形成される。さらに、セラミド等が共有結合して疎水的な構造をとることで、角化外膜細胞の一部に細胞間脂質のラメラ構造の土台が供給され、これにより角層バリア機能の基礎が形成される。
【0009】
角化外膜細胞前駆体タンパク質の1つとしてインボルクリンが知られており、インボルクリンの産生を促進することで、肌荒れ、乾燥肌等の皮膚の老化症状や魚鱗癬、乾癬、アトピー性皮膚炎、乾皮症、座瘡等の皮膚疾患等を予防、治療又は改善することができると考えられる。従来、インボルクリン産生促進作用を有するものとして、バンレイシ(Annona squamosa)の種子の抽出物(特許文献10参照)、キク科レオントポディウム属(Gnaphalium)植物のエーデルワイス(Gnaphalium uliginosum L.)より得られる抽出物(特許文献11参照)、シラカンバ(Betula platyphylla Sukatchev var.japonica Hara)樹液(特許文献12参照)等が知られている。
【0010】
顆粒層では、細胞膜が肥厚して肥厚細胞膜を形成するとともに、トランスグルタミナーゼ-1の作用により、蛋白分子間がグルタミル-リジン架橋され、強靱なケラチン蛋白線維が形成される。さらに、その一部にセラミド等が共有結合し、疎水的な構造をとることで、細胞間脂質のラメラ構造の土台を供給し、角層バリア機能及び皮膚の保湿機能の基礎が形成される。
(【0011】以降は省略されています)
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