TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025095802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212101
出願日2023-12-15
発明の名称ハニカムコア材および複合ハニカム
出願人株式会社HOWA
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60R 13/02 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の内装材に使用される複合ハニカムおよびハニカムコア材に関し、古紙のマテリアルリサイクルに必要な設備がない場合でもマテリアルリサイクルを行うことを可能とする。
【解決手段】複合ハニカム10に適用されるハニカムコア材11は、外側と内側の間に規定される厚み12Cを貫通する筒状内面12Aを複数束ねた状態に有するハニカム構造12を備える。ハニカム構造12は、熱可塑性のプラスチックからなり、溶融によるマテリアルリサイクルが可能とされた布によって構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の内装材に使用される複合ハニカムに適用されるハニカムコア材であって、
外側と内側の間に規定される厚みを貫通する筒状内面を複数束ねた状態に有するハニカム構造を備え、
前記ハニカム構造は、熱可塑性のプラスチックからなる布によって構成され、
前記布は、溶融によるマテリアルリサイクルが可能なものである、
ハニカムコア材。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたハニカムコア材であって、
前記マテリアルリサイクルがレベルマテリアルリサイクルである、
ハニカムコア材。
【請求項3】
請求項1に記載された複合ハニカムであって、
前記ハニカム構造における前記各筒状内面の開口を前記外側および前記内側の少なくとも一方側から覆う面材を備え、
前記面材は、前記ハニカム構造を構成するものと同種のプラスチックによって構成されている、
複合ハニカム。
【請求項4】
請求項3に記載された複合ハニカムであって、
前記ハニカム構造と前記面材とが、これらを構成するプラスチックの熱融着によって一体化されている、
複合ハニカム。
【請求項5】
請求項3に記載された複合ハニカムであって、
前記ハニカム構造および前記面材を前記内側から覆う意匠層を備え、
前記意匠層は、前記ハニカム構造を構成するものと同種のプラスチックによって構成されている、
複合ハニカム。
【請求項6】
請求項3ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載された複合ハニカムであって、
前記面材は、
前記ハニカム構造における前記各筒状内面の開口を前記外側から覆う外側面材と、
前記ハニカム構造における前記各筒状内面の開口を前記内側から覆う内側面材と、
を含む、
複合ハニカム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の内装材に使用される複合ハニカム、および、この複合ハニカムに適用されるハニカムコア材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の内部には、その部位に応じた種々の内装材が取り付けられる。例えば、車両における車室の天井部分には、「ルーフヘッドライニング」または「ルーフライニング基材」と呼ばれる種類の内装材が取り付けられる。また、車両における荷室の側壁部分および車室の側壁部分には、それぞれ、「ラッゲージサイドトリム」および「デッキサイドトリム」と呼ばれる種類の内装材が取り付けられる。
【0003】
上記のような車両の内装材に関する技術としては、例えば以下の特許文献1に記載された技術が知られている。この技術では、ハニカム構造の芯材紙の片面に板紙を貼り合わせた片面ハニカムシート(複合ハニカムの一種)を、ルーフライニング基材として使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平04-087552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、サーキュラーエコノミー(circular economy)の観点から、車両の内装材についてもマテリアルリサイクルを行っていくことが提案されている。ここで、特許文献1に記載された従来の技術では、ルーフライニング基材が紙製であるため、マテリアルリサイクルを行うためには、古紙のマテリアルリサイクルに必要な設備(紙を溶解するためのパルパーなど)を用意する必要があった。
【0006】
本開示は、古紙のマテリアルリサイクルに必要な設備がない場合でもマテリアルリサイクルを行うことが可能なハニカムコア材および複合ハニカムを提供することを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における1つの側面によると、車両の内装材に使用される複合ハニカムに適用されるハニカムコア材が提供される。このハニカムコア材は、外側と内側の間に規定される厚みを貫通する筒状内面を複数束ねた状態に有するハニカム構造を備えている。このハニカム構造は、熱可塑性のプラスチックからなる布によって構成されている。この布は、溶融によるマテリアルリサイクルが可能なものである。
【0008】
上記のハニカムコア材は、このハニカムコア材を構成する熱可塑性の布を溶融させることで、マテリアルリサイクルを行うことができる。これにより、古紙のマテリアルリサイクルに必要な設備がない場合でもマテリアルリサイクルを行うことが可能なハニカムコア材を提供することができる。
【0009】
他の側面によると、上記マテリアルリサイクルがレベルマテリアルリサイクルである。
【0010】
「マテリアルリサイクル」には、回収する原料の品位が使用した原料の品位よりも低くなる「ダウンマテリアルリサイクル」と、使用した原料と同品位の原料を回収する「レベルマテリアルリサイクル」の2種類が存在する。「ダウンマテリアルリサイクル」においては、回収した原料を元の製品と同グレードの製品に再利用できないため、リサイクルを繰り返していくと最終的にはごみが出る。一方、「レベルマテリアルリサイクル」においては、回収した原料を元の製品と同グレードの製品に再利用できるため、(理論的には)ごみを出すことなく永続的にマテリアルリサイクルを続けていくことができる。ここで、上記のハニカムコア材は、レベルマテリアルリサイクルが可能であるため、「製品、素材、資源の価値を可能な限り長く保全・維持する」という、サーキュラーエコノミーにおけるニーズに応えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社HOWA
遮音構造
1日前
株式会社HOWA
乗物用天井内装材
1日前
株式会社HOWA
ハニカムコア材および複合ハニカム
1日前
株式会社HOWA
車両用内外装材の製造方法とその製造に用いる成形型
2か月前
個人
カーテント
24日前
個人
警告装置
2か月前
個人
車窓用防虫網戸
1か月前
個人
小型EVシステム
2か月前
個人
車輪清掃装置
28日前
日本精機株式会社
ケース
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
18日前
井関農機株式会社
作業車両
16日前
個人
アンチロール制御装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
照明装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
個人
キャンピングトライク
11日前
個人
アクセルのソフトウェア
1日前
個人
ブレーキシステム
2か月前
個人
キャンピングトレーラー
11日前
株式会社松華
懸架装置
3か月前
個人
車両用スリップ防止装置
2日前
個人
ワイパーゴム性能保持具
1か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
2か月前
井関農機株式会社
収穫作業車両
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
株式会社クラベ
ヒータユニット
1か月前
個人
ステージカー
3か月前
個人
自走式立体型洗車場
3か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
株式会社ユーシン
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
18日前
株式会社ユーシン
照明装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
18日前
井関農機株式会社
作業車両
8日前
続きを見る