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公開番号2025095303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211223
出願日2023-12-14
発明の名称ゲンジボタルの検出キット、検出方法及びゲンジボタルの生息調査方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類C12Q 1/6888 20180101AFI20250619BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】日本国内の特定の地域に生息するゲンジボタルを包括的に検出できる検出キット、検出方法及びゲンジボタルの生息調査方法を提供する。
【解決手段】特定の配列からなる塩基配列を含む第1のプライマーと、別の特定の配列からなる塩基配列を含む第2のプライマーと、からなる、ゲンジボタルに由来する核酸を増幅するためのプライマーセットを含むことを特徴とする、ゲンジボタルの検出キットを提供する。また、当該検出キットを用いて行うゲンジボタルの検出方法、及び当該検出方法を用いるゲンジボタルの生息調査方法も提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号1の塩基配列を含む第1のプライマーと、配列番号2の塩基配列を含む第2のプライマーと、からなる、ゲンジボタルに由来する核酸を増幅するためのプライマーセットを含むことを特徴とする、ゲンジボタルの検出キット。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ゲンジボタルが、東北・関東地方に生息するゲンジボタルを含むことを特徴とする、請求項1に記載の検出キット。
【請求項3】
請求項1に記載の検出キットを用いて、環境試料から抽出された核酸を鋳型とする核酸増幅反応を行う核酸増幅工程と、
前記核酸増幅反応による増幅産物を解析する解析工程と、を含むことを特徴とする、ゲンジボタルの検出方法。
【請求項4】
請求項3に記載の検出方法を用いることを特徴とする、ゲンジボタルの生息調査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲンジボタルの検出キット、検出方法及びゲンジボタルの生息調査方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ゲンジボタル(学名:Luciola cruciata)は、日本国内の各地に生息する水生のホタルの1種である。
【0003】
ゲンジボタルは清浄な水質で生育するため、豊かな環境の指標生物として注目されている。
しかし、そのような豊かな環境を備える地域において、道路の建設や最終処分場の開発等が行われると、当該地域における生物の生息環境を脅かすおそれがある。ゲンジボタルが生育可能な環境を保全することは、地域住民の憩いの場になること及び周辺環境の多様な生物への生息環境の創出に繋がるため、そのような環境の保全が求められている。
【0004】
ホタルの生息調査方法としては、飛翔ホタルの夜間発光の観察が一般的で、時期、時間ともに限定的という課題がある。
また、ホタルは幼虫として水の中で過ごす期間が長いことから、幼虫調査の実施も考えられる。しかし、その調査は専門家による採捕調査が必要なため、全容把握には時間と労力がかかる。
【0005】
そこで、ホタルが生息していると予測される地域の環境試料(土壌、水等)を採取し、採取した試料から抽出された核酸を鋳型として、核酸増幅反応(PCR)を行い、その増幅産物を解析することで、当該地域に特定の種類のホタルが生息しているかどうかを、簡便かつ効率的に調査を行う方法が研究されている。
【0006】
そのようなホタルの検出方法として、例えば、特許文献1には、ミトコンドリアDNA中のシトクロームオキシダーゼサブユニットI(CO1)配列の所定領域を特異的に増幅することができる、第1のプライマーと第2のプライマーと、からなる、ゲンジボタルに由来する核酸を増幅するためのプライマーセット及び、プライマーセットを用いて、任意の試料から抽出された核酸を鋳型とする核酸増幅反応を行う核酸増幅工程と、核酸増幅反応による増幅産物を解析する解析工程とを含む、ゲンジボタルの検出方法が開示されている。
【0007】
また、非特許文献1では、国内62地点(494個体)のゲンジボタルのミトコンドリアDNAのCOII領域をPCR増幅し、その増幅産物を6種類の制限酵素で消化した後、電気泳動によって切断パターンを比較した結果、得られた泳動パターンから19のハプロタイプ遺伝子型が検出され、そのハプロタイプの種類と頻度から、東北、関東、中部、西日本、北九州、南九州の6つのグループに区分でき、かつ、6つのグループは、東北・関東、中部・西日本、北九州・南九州の3クレードに分けられた旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-195346号公報
【非特許文献】
【0009】
Suzuki, H., Y. Sato and N.Ohba. (2002) “Gene Diversity and Geographic Differentiation in Mitochondrial DNA of the Genji Firefly, Luciola cruciata (Coleoptera: Lampyridae)” Mol. Phylogenet. Evol., 22, 193-205.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、非特許文献1に示すように、日本国内に生息するゲンジボタルは細かくは19、大きくは3つのグループのハプロタイプに分けられることから、特許文献1に記載されたような、特定の箇所から採取されたゲンジボタルのみに対応したプライマーセットでは、日本各地に生息するゲンジボタルの検出及び生息調査を包括的に行うことが困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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