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公開番号2025093233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208848
出願日2023-12-11
発明の名称ポリイミド前駆体組成物、及びポリイミド成形体を製造する方法
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20250616BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】比較的低温での加熱により、ポリイミド成形体を形成するための中間成形体を効率的に形成することができる、ポリイミド前駆体組成物を提供する。
【解決手段】ポリイミド前駆体と、環状ケトン又は環状エーテルのうち少なくとも一方の有機溶剤と、を含むポリイミド前駆体組成物。ポリイミド前駆体が、式(I)で表される構成単位を含む。X1又はX2のうち少なくとも一方が式(10)で表される基を含む。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイミド前駆体と、
環状ケトン又は環状エーテルのうち少なくとも一方の有機溶剤と、
を含み、
前記ポリイミド前駆体が、下記式(I):
TIFF
2025093233000042.tif
37
149
で表される構成単位を含み、X

が4価の有機基を示し、X

が2価の有機基を示し、R

及びR

がそれぞれ独立に水素原子、又は1価の有機基を示し、X

又はX

のうち少なくとも一方が下記式(10):
TIFF
2025093233000043.tif
21
149
で表されるジシクロペンタジエンジイル基、下記式(12):
TIFF
2025093233000044.tif
43
149
で表されるスピロビインダンジイル基、又は下記式(13):
TIFF
2025093233000045.tif
34
149
で表されるインダンジイル基を含み、

11
が水素原子、又は炭素数1~5のアルキル基を示し、同一分子中の複数のR
11
が同一でも異なってもよい、
ポリイミド前駆体組成物。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記環状ケトン及び前記環状エーテルの1気圧における沸点が200℃以下である、請求項1に記載のポリイミド前駆体組成物。
【請求項3】
前記有機溶剤が、シクロヘキサノン、シクロペンタノン及びテトラヒドロフランからなる群より選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載のポリイミド前駆体組成物。
【請求項4】
請求項1に記載のポリイミド前駆体組成物から前記有機溶剤を除去することにより、前記ポリイミド前駆体を含む中間成形体を形成することと、
前記中間成形体を加熱することにより、前記ポリイミド前駆体中の式(I)で表される構成単位のうち少なくとも一部においてイミド環を形成し、それによりポリイミドを含むポリイミド成形体を形成することと、
を含む、ポリイミド成形体を製造する方法。
【請求項5】
前記中間成形体が樹脂膜であり、前記ポリイミド成形体がポリイミドフィルムである、請求項4に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポリイミド前駆体組成物、及びポリイミド成形体を製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイミドフィルムは、配線を保護する保護膜、又は基板等の部材として、各種電子部品において広く適用されている。ポリイミドフィルムは、酸無水物に由来するアミド基を有するポリイミド前駆体、及び有機溶剤を含むワニスを用いて形成された樹脂膜を加熱することによって形成することができる(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-188373号公報
特開2021-060461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリイミド前駆体が適切に溶解する有機溶剤の種類が限られるため、ポリイミド前駆体を含むワニスを形成するために、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)及びγ-ブチロラクトンのような、高い沸点を有する極性の有機溶剤を用いる必要があった。高い沸点を有する有機溶剤を十分に除去し、ポリイミド成形体を形成するための中間成形体を形成するために、高温での加熱を必要とする。また、ポリイミド前駆体から形成されたポリイミドを含むポリイミド成形体中に、高い沸点を有する有機溶剤が残存する可能性もある。
【0005】
本開示は、比較的低温での加熱により、ポリイミド成形体を形成するための中間成形体を効率的に形成することができる、ポリイミド前駆体組成物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下を含む。
[1]
ポリイミド前駆体と、
環状ケトン又は環状エーテルのうち少なくとも一方の有機溶剤と、
を含み、
前記ポリイミド前駆体が、下記式(I):
TIFF
2025093233000001.tif
37
149
で表される構成単位を含み、X

が4価の有機基を示し、X

が2価の有機基を示し、R

及びR

がそれぞれ独立に水素原子、又は1価の有機基を示し、X

又はX

のうち少なくとも一方が下記式(10):
TIFF
2025093233000002.tif
21
149
で表されるジシクロペンタジエンジイル基、下記式(12):
TIFF
2025093233000003.tif
43
149
で表されるスピロビインダンジイル基、又は下記式(13):
TIFF
2025093233000004.tif
34
149
で表されるインダンジイル基を含み、

11
が水素原子、又は炭素数1~5のアルキル基を示し、同一分子中の複数のR
11
が同一でも異なってもよい、
ポリイミド前駆体組成物。
[2]
前記環状ケトン及び前記環状エーテルの1気圧における沸点が200℃以下である、[1]に記載のポリイミド前駆体組成物。
[3]
前記有機溶剤が、シクロヘキサノン、シクロペンタノン及びテトラヒドロフランからなる群より選ばれる1種以上を含む、[1]に記載のポリイミド前駆体組成物。
[4]
[1]~[3]のいずれかに記載のポリイミド前駆体組成物から前記有機溶剤を除去することにより、前記ポリイミド前駆体を含む中間成形体を形成することと、
前記中間成形体を加熱することにより、前記ポリイミド前駆体中の式(I)で表される構成単位のうち少なくとも一部においてイミド環を形成し、それによりポリイミドを含むポリイミド成形体を形成することと、
を含む、ポリイミド成形体を製造する方法。
[5]
前記中間成形体が樹脂膜であり、前記ポリイミド成形体がポリイミドフィルムである、[4]に記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
比較的低温での加熱により、ポリイミド成形体を形成するための中間成形体を効率的に形成することができる、ポリイミド前駆体組成物が提供され得る。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は以下の例に限定されない。
【0009】
ポリイミド前駆体組成物は、ポリイミド前駆体と、環状ケトン又は環状エーテルのうち少なくとも一方の有機溶剤とを含む。
【0010】
ポリイミド前駆体の一例は、下記式(I):
TIFF
2025093233000005.tif
37
149
で表される構成単位を含む。式(I)中、X

が4価の有機基を示し、X

が2価の有機基を示し、R

及びR

がそれぞれ独立に水素原子、又は1価の有機基を示し、X

又はX

のうち少なくとも一方が下記式(10)で表されるジシクロペンタジエンジイル基、下記式(12)で表されるスピロビインダンジイル基、又は下記式(13)で表されるインダンジイル基を含む。式(12)及び(13)中、R
11
が水素原子、又は炭素数1~5のアルキル基(例えばメチル基)を示し、同一分子中の複数のR
11
が同一でも異なってもよい。
TIFF
2025093233000006.tif
21
149
TIFF
2025093233000007.tif
43
149
TIFF
2025093233000008.tif
34
149
ジシクロペンタジエンジイル基、スピロビインダンジイル基又はインダンジイル基を含む構成単位を有するポリイミド前駆体は、環状ケトン及び環状エーテルに対して良好な溶解性を有することができる。X

がジシクロペンタジエンジイル基、スピロビインダンジイル基又はインダンジイル基を含んでもよく、X

がジシクロペンタジエンジイル基、スピロビインダンジイル基又はインダンジイル基を含んでもよい。X

又はX

のうち少なくとも一方が、複数のジシクロペンタジエンジイル基、スピロビインダンジイル基又はインダンジイル基を含んでもよい。ジシクロペンタジエンジイル基は、下記式(10a)で表される基であってもよい。
TIFF
2025093233000009.tif
21
149
(【0011】以降は省略されています)

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