特許ウォッチ

公開番号2025092252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208016
出願日2023-12-08
発明の名称情報処理方法及び情報処理装置
出願人株式会社ブリヂストン,株式会社ネクスコ・エンジニアリング北海道,国立大学法人北海道大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06T 7/00 20170101AFI20250612BHJP(計算;計数)
要約【課題】撮像画像に対して昼夜を問わずに頑健且つ安定な識別を実行する情報処理方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置が実行する情報処理方法は、第1の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第1の識別器を記憶部13に記憶することと、第2の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第2の識別器を記憶部13に記憶することと、撮像画像を取得して、撮像画像に第1の識別器と第2の識別器とを適用することと、第1の識別器と第2の識別器とのそれぞれから、撮像画像における識別対象の状態を示す1以上の数の識別ラベルと、識別ラベルごとの確信度とを取得することと、識別ラベルと確信度とを特徴ベクトルとして設定し、特徴ベクトルの傾向を統合識別器において学習することと、統合識別器から、撮像画像における識別対象の状態を示す最終的な識別ラベルを取得することと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置は制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介してネットワークと通信可能であり、
第１の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第１の識別器を前記記憶部に記憶することと、
第２の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第２の識別器を前記記憶部に記憶することと、
撮像画像を取得して、前記撮像画像に前記第１の識別器と前記第２の識別器とを適用することと、
前記第１の識別器と前記第２の識別器とのそれぞれから、前記撮像画像における識別対象の状態を示す１以上の数の識別ラベルと、識別ラベルごとの確信度とを取得することと、
前記識別ラベルと前記確信度とを特徴ベクトルとして設定し、前記特徴ベクトルの傾向を統合識別器において学習することと、
前記統合識別器から、撮像画像における識別対象の状態を示す最終的な識別ラベルを取得することと、
を含む情報処理方法。
続きを表示（約 860 文字）【請求項２】
請求項１に記載の情報処理方法において、
前記第１の時間帯は夜であり、前記第２の時間帯は昼である、情報処理方法。
【請求項３】
請求項１に記載の情報処理方法において、
前記識別対象は路面を含む、情報処理方法。
【請求項４】
請求項１に記載の情報処理方法において、
撮像画像を取得することと、
勾配荷重クラス活性化マッピングによって、前記識別対象の識別に有効な領域を前記撮像画像から取得することと、
物体検出アルゴリズムによって、前記識別対象とは異なる物体又は空間の存在情報を前記撮像画像から取得することと、
前記取得された領域と前記存在情報とから、前記撮像画像において解析窓を設定することと、
前記解析窓において、識別対象の状態を解析することと、
を含む情報処理方法。
【請求項５】
制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介してネットワークと通信可能である情報処理装置であって、
前記制御部は、
第１の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第１の識別器を前記記憶部に記憶することと、
第２の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第２の識別器を前記記憶部に記憶することと、
撮像画像を取得して、前記撮像画像に前記第１の識別器と前記第２の識別器とを適用することと、
前記第１の識別器と前記第２の識別器とのそれぞれから、前記撮像画像における識別対象の状態を示す１以上の数の識別ラベルと、識別ラベルごとの確信度とを取得することと、
前記識別ラベルと前記確信度とを特徴ベクトルとして設定し、前記特徴ベクトルの傾向を統合識別器において学習することと、
前記統合識別器から、撮像画像における識別対象の状態を示す最終的な識別ラベルを取得することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、昼の画像には昼の学習モデル、夜の画像には夜の学習モデルを用いて識別を行う手法が知られている（例えば非特許文献１及び２参照）。用いられる学習モデルは、時間帯によって切り替えられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
石附将武, 高橋翔, 萩原亨, 石井啓太, 岩▲崎▼悠志, 森徹平, 花塚泰史, “複数の車載センサーデータを統合した冬期の路面状態のLate Fusionによる推定モデル”, AI・データサイエンス論文集, 2022年, 3巻, J2号, pp.642-649
Tomoyuki Takase, Sho Takahashi, Toru Hagiwara, Tomonori Ohiro, Yuji Iwasaki, Teppei Mori, Yasushi Hanatsuka, “An Estimation Method of Road Surface Condition on Winter Expressway via Mobile Nets Using In-Vehicle Camera Images,” IEEE Global Conference on Consumer Electronics (GCCE2021), 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記背景技術の方法では、昼の学習モデルと夜の学習モデルを時間帯によって切り替える必要があり、効率面での改善の余地がある。また、切り替えが適切になされなかった際、正しい結果が得られない可能性がある。
【０００５】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、撮像画像に対して昼夜を問わずに、頑健且つ安定な識別を実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
〔１〕本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置は制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介してネットワークと通信可能であり、
第１の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第１の識別器を前記記憶部に記憶することと、
第２の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第２の識別器を前記記憶部に記憶することと、
撮像画像を取得して、前記撮像画像に前記第１の識別器と前記第２の識別器とを適用することと、
前記第１の識別器と前記第２の識別器とのそれぞれから、前記撮像画像における識別対象の状態を示す１以上の数の識別ラベルと、識別ラベルごとの確信度とを取得することと、
前記識別ラベルと前記確信度とを特徴ベクトルとして設定し、前記特徴ベクトルの傾向を統合識別器において学習することと、
前記統合識別器から、撮像画像における識別対象の状態を示す最終的な識別ラベルを取得することと、
を含む。
この構成により、前段の識別器群の傾向を学習し、複数の観点での識別意見を統合するので、昼夜を問わずに頑健且つ安定な識別を実行することができる。
【０００７】
〔２〕本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
上記〔１〕に記載の情報処理方法において、
前記第１の時間帯は夜であり、前記第２の時間帯は昼であることが好ましい。
この構成により、頑健且つ安定な識別を一層実現することができる。
【０００８】
〔３〕本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
上記〔１〕又は〔２〕に記載の情報処理方法において、
前記識別対象は路面を含むことが好ましい。
この構成により、路面に対する識別精度を一層安定化させることができる。
【０００９】
〔４〕本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
上記〔１〕乃至〔３〕の何れか一項に記載の情報処理方法において、
撮像画像を取得することと、
勾配荷重クラス活性化マッピングによって、前記識別対象の識別に有効な領域を前記撮像画像から取得することと、
物体検出アルゴリズムによって、前記識別対象とは異なる物体又は空間の存在情報を前記撮像画像から取得することと、
前記取得された領域と前記存在情報とから、前記撮像画像において解析窓を設定することと、
前記解析窓において、識別対象の状態を解析することと、
を含むことが好ましい。
この構成により、識別精度を向上させることができる。
【００１０】
〔５〕本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介してネットワークと通信可能である情報処理装置であって、
前記制御部は、
第１の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第１の識別器を前記記憶部に記憶することと、
第２の時間帯に撮像された撮像画像における識別対象の識別に用いられる第２の識別器を前記記憶部に記憶することと、
撮像画像を取得して、前記撮像画像に前記第１の識別器と前記第２の識別器とを適用することと、
前記第１の識別器と前記第２の識別器とのそれぞれから、前記撮像画像における識別対象の状態を示す１以上の数の識別ラベルと、識別ラベルごとの確信度とを取得することと、
前記識別ラベルと前記確信度とを特徴ベクトルとして設定し、前記特徴ベクトルの傾向を統合識別器において学習することと、
前記統合識別器から、撮像画像における識別対象の状態を示す最終的な識別ラベルを取得することと、
を含む動作を実行する。
この構成により、前段の識別器群の傾向を学習し、複数の観点での識別意見を統合するので、昼夜を問わずに頑健且つ安定な識別を実行することができる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許