TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025092089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207739
出願日2023-12-08
発明の名称測定方法、測定システム及びプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G21C 17/02 20060101AFI20250612BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】アルカリが存在する溶液中のホウ素濃度を正確に測定する方法を提供する。
【解決手段】測定方法は、アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する測定方法であって、酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、マンニットを前記溶液に注入するステップと、アルカリを前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定するステップと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する測定方法であって、
酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、
マンニットを前記溶液に注入するステップと、
アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入するステップと、
前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定するステップと、
を有する測定方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記酸の注入量に基づいて前記溶液のアルカリ濃度を測定するステップ、
をさらに有する請求項1に記載の測定方法。
【請求項3】
前記溶液に含まれるアルカリおよびホウ素の比が所定の設定値である場合における前記溶液のpHと前記ホウ素の濃度の関係を示す情報と、前記溶液に前記酸を注入する前の前記溶液のpHと前記ホウ素濃度を測定するステップで測定された前記ホウ素濃度の関係を示す情報と、を比較して、前記溶液に含まれる不純物の量を評価するステップ、
をさらに有する請求項1または請求項2に記載の測定方法。
【請求項4】
前記溶液に含まれるアルカリおよびホウ素の比が所定の設定値である場合における前記溶液のpHと前記ホウ素の濃度の関係を示す情報と、前記ホウ素濃度を測定するステップで測定された前記ホウ素濃度と前記アルカリ濃度を測定するステップで測定された前記アルカリ濃度から算出される前記溶液のpHと前記ホウ素濃度を測定するステップで測定された前記ホウ素濃度の関係を示す情報と、を比較して、前記溶液に含まれる不純物の量を評価するステップ、
をさらに有する請求項2に記載の測定方法。
【請求項5】
アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する測定システムであって、
酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入する手段と、
マンニットを前記溶液に注入する手段と、
アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入する手段と、
前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定する手段と、
を有する測定システム。
【請求項6】
放射性物質が混在した液体に五ホウ酸ナトリウムを注入した溶液を原子力設備から測定容器に導く手段と、
酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記測定容器の前記溶液に注入する手段と、
マンニットを前記測定容器の前記溶液に注入する手段と、
アルカリを前記溶液が中和されるまで前記測定容器の前記溶液に注入する手段と、
前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定する手段と、
前記測定容器から前記溶液を排出する手段と、
を有する測定システム。
【請求項7】
コンピュータに、
アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する処理であって、
酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、
マンニットを前記溶液に注入するステップと、
アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入するステップと、
前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定するステップと、
を有する処理、を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、測定方法、測定システム及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所のデブリを処理する設備において、安全性を確保するために、放射性物質が混在する溶液にホウ酸を注入する安全システムが存在する。この安全システムでは、放射性物質が臨界に至らないようにホウ素濃度を管理する必要がある。例えば、特許文献1には、一次冷却材のホウ素濃度を測定する方法として、試料中に存在するホウ酸が弱酸であるため、固形のマンニットを加えて試料を調製し、調製後の試料を水酸化ナトリウム溶液で中和滴定することにより、ホウ素濃度を測定する方法が開示されている。しかし、上記の安全システムでは、ホウ酸として、五ホウ酸ナトリウムを注入する。五ホウ酸ナトリウムに含まれるナトリウムの影響で、溶液中のナトリウム濃度が変化することから、水酸化ナトリウム溶液の中和滴定によるホウ素濃度の測定が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3061219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルカリが存在する溶液中のホウ素濃度を正確に測定する方法が求められている。
【0005】
本開示は、上記課題を解決することができる測定方法、測定システム及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る測定方法は、アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する測定方法であって、酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、マンニットを前記溶液に注入するステップと、アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入するステップと、前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定するステップと、を有する。
【0007】
本開示に係る測定システムは、アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する測定システムであって、酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入する手段と、マンニットを前記溶液に注入する手段と、アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入する手段と、前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定する手段と、を有する。
【0008】
本開示に係るプログラムは、コンピュータに、アルカリとホウ素が含まれる溶液のホウ素濃度を測定する処理であって、酸を前記溶液のpHが所定値になるまで前記溶液に注入するステップと、マンニットを前記溶液に注入するステップと、アルカリを前記溶液が中和されるまで前記溶液に注入するステップと、前記アルカリの注入量に基づいて前記溶液のホウ素濃度を測定するステップと、を有する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の測定方法、測定システム及びプログラムによれば、ホウ素濃度を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る測定システムの一例を示す図である。
第1実施形態に係るホウ素濃度の測定方法を説明する図である。
第1実施形態に係る濃度測定処理の一例を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る濃度測定処理の一例を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る不純物評価処理について説明する図である。
第3実施形態に係る濃度測定処理の一例を示すフローチャートである。
各実施形態の測定システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
常温核融合装置
2か月前
個人
常温核融合装置
2か月前
個人
常温核融合装置
2か月前
個人
トリチウムの除去装置
2か月前
個人
元素変換用固体核融合工程
10日前
個人
安山岩を利用した放射線消去装置
1か月前
個人
コンクリート船に乗せた、原子力発電
3か月前
パテントフレア株式会社
核融合反応促進法
2か月前
個人
金属製軽水炉使用済核燃料増殖原子炉
2か月前
パテントフレア株式会社
核融合反応促進法
1か月前
個人
装置、加速器、減速器、核変換システム
2か月前
株式会社エー・アンド・デイ
X線検査装置
1か月前
中部電力株式会社
立ち入り管理装置
4か月前
株式会社エー・アンド・デイ
X線検査装置
1か月前
個人
ホウ素を用いるミューオン触媒核融合システム
2か月前
個人
核変換システム、加工装置、除去装置、切除装置
1か月前
PDRファーマ株式会社
遮蔽容器
1か月前
個人
過剰熱発生方法
3か月前
国立大学法人大阪大学
原子力発電装置
1か月前
株式会社シェルタージャパン
放射線遮蔽構造
3か月前
浜松ホトニクス株式会社
電子線照射装置
2か月前
浜松ホトニクス株式会社
電子線照射装置
2か月前
個人
過剰熱起電力発生方法
17日前
個人
放射線防護衣
4か月前
株式会社アキュサイト
放射性物質の処理装置および方法
2か月前
日揮株式会社
放射性廃棄物の固化処理方法
2か月前
合同会社日本レプトン
物質活性化素材及び物質活性化部材
2か月前
個人
重希ガス冷却増殖原子炉及び未臨界増殖原子炉及び申請書類
3か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽壁
2か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造
4か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造
4か月前
個人
吸着材入りコンクリート放射性物質保管法
4か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造
1か月前
日立GEニュークリア・エナジー株式会社
遮蔽装置
5か月前
株式会社安藤・間
レーザー除染装置による除染方法
1か月前
日揮株式会社
アルミニウム廃棄物の処理方法
3か月前
続きを見る