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公開番号2025091653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207036
出願日2023-12-07
発明の名称医療用ドレープ及び医療用ドレープユニット
出願人個人
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類A61B 6/00 20240101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】種々のコストの発生を抑えつつ、術野汚染の発生リスクを抑えることができる医療用ドレープ、医療用ドレープユニット、及び医療用ドレープ装着方法を提供する。
【解決手段】本開示の医療用ドレープの一つの態様は、X線透視撮影装置が備える支持部に回動可能に設けられたアームを被覆するための医療用ドレープであって、前記アームを覆うドレープ本体と、前記ドレープ本体に形成され、前記アームが順方向に回転するときに前記支持部に係止され、前記ドレープ本体の上部の前記アームへの追従を妨げる切り欠けと、前記ドレープ本体に設けられ、前記ドレープ本体を前記支持部に係合し、前記アームが逆方向に回転するときに前記ドレープ本体の下部の前記アームへの追従を妨げる係止部と、を備える。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
X線透視撮影装置が備える支持部に回動可能に設けられたアームを被覆するための医療用ドレープであって、
前記アームを覆うドレープ本体と、
前記ドレープ本体に形成され、前記アームが順方向に回転するときに前記支持部に係止され、前記ドレープ本体の上部の前記アームへの追従を妨げる切り欠けと、
前記ドレープ本体に設けられ、前記ドレープ本体を前記支持部に係合し、前記アームが逆方向に回転するときに前記ドレープ本体の下部の前記アームへの追従を妨げる係止部と、
を備える医療用ドレープ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記切り欠けは、前記ドレープ本体の下部に形成され、前記ドレープ本体の上部の前記アームへの追従を妨げ、
前記係止部は、前記切り欠けの上部に設けられ、前記ドレープ本体の下部の前記アームへの追従を妨げる請求項1に記載の医療用ドレープ。
【請求項3】
被覆された前記ドレープ本体に対して前記アームが回転可能なように、前記ドレープ本体の外周幅を調整する調整部材を更に有する請求項1に記載の医療用ドレープ。
【請求項4】
前記調整部材は、前記ドレープ本体の幅方向に配置されたテープ部材であり、
前記テープ部材の一端は前記ドレープ本体に固着され、
前記テープ部材の他端は、台紙でシールされた粘着部を有し、
前記ドレープ本体には、前記粘着部の粘着箇所が前記幅方向で1以上示されている請求項3に記載の医療用ドレープ。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の医療用ドレープであるアーム用ドレープと、手術台用ドレープと、を有する医療用ドレープユニットであって、
前記手術台用ドレープは、
手術台を被覆する被覆部位と、
前記アームが順方向に回転するときに前記手術台の側部を下から上方向に通過する当該アームの一端を収容するためのポケットを形成するポケット部位と、を備え、
前記被覆部位と前記ポケット部位とは一体的に形成されており、
前記ポケット部位は、前記手術台よりも上方に前記ポケットを形成可能であって、前記手術台に折り畳んで収納可能である医療用ドレープユニット。
【請求項6】
前記手術台用ドレープは、
前記手術台が載置された床面に固定される固定部位を更に備え、
前記被覆部位、前記ポケット部位、及び前記固定部位は一体的に形成されている請求項5に記載の医療用ドレープユニット。
【請求項7】
X線透視撮影装置が備える支持部に回動可能に設けられたアームを医療用ドレープで被覆するための医療用ドレープ装着方法であって、
前記アームが順方向に回転するときに前記支持部に係止され前記アームへの追従を妨げる切り欠けが形成されたドレープ本体で前記アームを被覆し、
前記支持部に前記切り欠けが位置するように位置決めし、
前記ドレープ本体に設けられ、前記支持部と係合して前記アームが逆方向に回転するときに前記ドレープ本体の下部の前記アームへの追従を妨げる係止部を、前記支持部に係合させる医療用ドレープ装着方法。
【請求項8】
被覆された前記ドレープ本体に対して前記アームが回転可能なように、前記ドレープ本体に設けられた調整部材で前記ドレープ本体の外周幅を調整する請求項7に記載の医療用ドレープ装着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用ドレープ、医療用ドレープユニット、及び医療用ドレープ装着方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
X線透視撮影装置として、C字形状のアームであるCアームを備えるX線透視撮影装置が知られている。一般的に、手術用の医療機器は、術野を汚染することがないよう、滅菌されたサージカルドレープ等で被覆して使用される。
【0003】
例えば特許文献1には、X線透視撮影装置のCアームを被覆するドレープが開示されている。特許文献1に開示されたドレープは、接着性ストリップを複数備えており、これらの接着性ストリップをアーム部分に順次貼り付けていくことで、アーム部分を密着状態で被覆する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2013-502286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、X線透視撮影装置のアームは、患者の患部を様々な角度からX線で撮影できるよう、回転自在に構成されていることが多い。このため、X線透視撮影においては、アームのある部分を清潔野から不潔野に移動させて患部を撮影した後に再度清潔野に戻すということも行われ得る。
【0006】
この場合、上述した従来技術のようにアームをドレープで被覆していても、ドレープ自体が不潔野で汚染されてしまうので、汚染されたドレープが清潔野に戻ることになる。このため、汚染されたドレープが原因で術野が汚染され、術後感染症などを招いてしまう恐れがある。なお、術後感染症を回避するためにアームのドレープを手術中に交換するとなると、ドレープの費用コストだけでなく、手術における時間的コストや人的コストなどの種々のコストが発生してしまう。
【0007】
本開示は、上記事情を鑑みてなされたものであり、種々のコストの発生を抑えつつ、術野汚染の発生リスクを抑えることができる医療用ドレープ、医療用ドレープユニット、及び医療用ドレープ装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の医療用ドレープの一つの態様は、X線透視撮影装置が備える支持部に回動可能に設けられたアームを被覆するための医療用ドレープであって、前記アームを覆うドレープ本体と、前記ドレープ本体に形成され、前記アームが順方向に回転するときに前記支持部に係止され、前記ドレープ本体の上部の前記アームへの追従を妨げる切り欠けと、前記ドレープ本体に設けられ、前記ドレープ本体を前記支持部に係合し、前記アームが逆方向に回転するときに前記ドレープ本体の下部の前記アームへの追従を妨げる係止部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、種々のコストの発生を抑えつつ、術野汚染の発生リスクを抑えることができる医療用ドレープ、医療用ドレープユニット、及び医療用ドレープ装着方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態のAPビューにおけるX線透視撮影装置の外観構成例を示す側面図である。
図2は、本実施形態のLATERALビューにおけるX線透視撮影装置の外観構成例を示す側面図である。
図3は、従来技術のアーム用ドレープでアームが被覆されたX線透視撮影装置、及び従来技術の手術台用ドレープで被覆された手術台の外観構成例を示す側面図である。
図4は、従来技術のアーム用ドレープ及び手術台用ドレープのAPビューにおける汚染状態を示す図である。
図5は、図4に示すAPビューからLATERALビューに変化させた後における従来技術のアーム用ドレープ及び手術台用ドレープの汚染状態を示す図である。
図6は、図5に示すLATERALビューからAPビューに戻した後における従来技術のアーム用ドレープ及び手術台用ドレープの汚染状態を示す図である。
図7は、従来技術におけるアーム用ドレープの汚染部分が術野汚染のリスクとなる原理の一例を示す説明図である。
図8は、本実施形態のアーム用ドレープの外観構成例を示す正面図である。
図9は、本実施形態のアーム用ドレープの外観構成例を示す背面図である。
図10は、本実施形態のアーム用ドレープの外観構成例を示す側面図である。
図11は、本実施形態のX線透視撮影装置が備えるアームを本実施形態のアーム用ドレープで被覆した状態の例を示す側面図である。
図12は、本実施形態のX線透視撮影装置が備えるアームを本実施形態のアーム用ドレープで被覆した状態の例を示す背面図である。
図13は、本実施形態のアーム用ドレープのAPビューにおける汚染状態を示す図である。
図14は、図13に示すAPビューからLATERALビューに変化させた後における本実施形態のアーム用ドレープの汚染状態を示す図である。
図15は、本実施形態の手術台用ドレープにおいて、X線検出器及びアームの一部を収容するポケットを形成するためのポケット部位が折り畳まれて手術台上に収納されている状態の例を示す側面図である。
図16は、本実施形態の手術台用ドレープにおいて、ポケット部位が開口してポケットを形成している状態の例を示す側面図である。
図17は、変形例のX線透視撮影装置が備えるアームを変形例のアーム用ドレープで被覆した状態の例を示す側面図である。
図18は、変形例の調整部材が配置された位置におけるアーム用ドレープの断面図である。
図19は、変形例の調整部材によるドレープ本体の外周幅の調整例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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