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公開番号
2025090292
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205444
出願日
2023-12-05
発明の名称
分析方法及び分析プログラム
出願人
東洋濾紙株式会社
代理人
弁理士法人きさらぎ国際特許事務所
主分類
G01N
21/78 20060101AFI20250610BHJP(測定;試験)
要約
【課題】ユーザの負担を軽減すると共に分析結果の判定精度を向上させることが可能な分析方法及び分析プログラムを提供する。
【解決手段】液体を滴下する導入部3と、該導入部から延在する複数の流路とを備え、該流路は、前記液体中の成分に応じた呈色反応を示す分析用領域と、前記液体により色が変化する時間測定用領域4とを含むマイクロ流体デバイスに分析対象の前記液体を滴下し、該液体を滴下した前記マイクロ流体デバイスをカメラ部と制御部を備える測定端末で撮影して前記液体を分析する分析方法で、撮影した動画の画像データから前記時間測定用領域が所定の色に変化したか否かを判定する変色判定工程からなる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を滴下する導入部と、該導入部から延在する複数の流路とを備え、該流路は、前記液体中の成分に応じた呈色反応を示す分析用領域と、前記液体により色が変化する時間測定用領域とを含むマイクロ流体デバイスに分析対象の前記液体を滴下し、該液体を滴下した前記マイクロ流体デバイスをカメラ部と制御部を備える測定端末で撮影して前記液体を分析する分析方法であって、
前記カメラ部が前記マイクロ流体デバイスの動画を撮影する動画撮影工程と、
前記制御部が前記動画の画像データから前記時間測定用領域が所定の色に変化したか否かを判定する変色判定工程と、
前記時間測定用領域が前記所定の色に変化したと判定した場合、前記制御部が時間の計測を開始する計測開始工程と、
前記計測開始工程から所定時間の経過後に前記カメラ部が分析用画像データを撮影する分析用画像撮影工程と、
前記制御部が前記分析用画像データから前記分析用領域の分析結果を算出する分析工程と
を含む
ことを特徴とする分析方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記マイクロ流体デバイスは、前記分析用領域の呈色反応後の色と対応する分析用色見本を有する基準色領域を含む台紙の上に配置されており、
前記分析用画像撮影工程において、前記カメラ部が前記マイクロ流体デバイスと共に前記基準色領域を撮影し、
前記分析工程は、
前記分析用色見本の色情報を取得する基準色情報取得工程と、
前記分析用領域の色情報を取得する呈色情報取得工程と、
前記分析用色見本の前記色情報と、前記分析用領域の前記色情報とを比較して前記分析結果を算出する分析結果算出工程と
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の分析方法。
【請求項3】
前記分析結果算出工程において、前記分析用色見本の前記色情報の検量線を作成し、該検量線に基づいて前記分析結果を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の分析方法。
【請求項4】
前記所定時間は、複数設定されており、設定された所定時間毎に前記分析用画像撮影工程を繰り返し実行する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の分析方法。
【請求項5】
前記マイクロ流体デバイスは、前記所定の色と対応する時間測定用色見本を有する基準色領域を含む台紙の上に配置されており、
前記動画撮影工程において、前記カメラ部が前記マイクロ流体デバイスと共に前記基準色領域を撮影し、
前記変色判定工程は、
前記時間測定用色見本の色情報を取得する基準色情報取得工程と、
前記時間測定用領域の色情報を取得する変色情報取得工程と、
前記時間測定用色見本の前記色情報と、前記時間測定用領域の前記色情報とを比較する比較工程とを含み、
前記比較工程において、前記時間測定用色見本の前記色情報と、前記時間測定用領域の前記色情報との色差が所定の範囲内であった場合には、前記時間測定用領域が前記所定の色に変化したと判定する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の分析方法。
【請求項6】
液体を滴下する導入部と、該導入部から延在する複数の流路とを備え、該流路は、前記液体中の成分に応じた呈色反応を示す時間測定用領域及び分析用領域を含むマイクロ流体デバイスに滴下された分析対象の前記液体の分析をカメラ部と制御部を備える測定端末に実行させる分析プログラムであって、
前記カメラ部に前記マイクロ流体デバイスの動画を撮影させる動画撮影処理と、
前記動画の画像データから前記時間測定用領域が所定の色に変化したか否かを判定する変色判定処理と、
前記時間測定用領域が前記所定の色に変化したと判定した場合、時間の計測を開始する計測開始処理と、
前記計測開始処理から所定時間の経過後に前記カメラ部に分析用画像データを撮影させる分析用画像撮影処理と、
前記分析用画像データから前記分析用領域の分析結果を算出する分析処理と
を前記測定端末に実行させる
ことを特徴とする分析プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析方法及び分析プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、紙基材と、紙基材上にコーティングされた特定の構造を有する疎水性のシランカップリング剤と、この疎水性シランカップリング剤がコーティングされた領域内にコーティングされた、特定の構造を有する親水性のシランカップリング剤から形成された所望の形状の流路とを備える紙基材デバイスが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-50912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の紙基材デバイス等は、一般的にマイクロ流体紙基板分析デバイス(μPADs:microfluidic Paper-based Analytical Devices)と呼ばれ、紙上で流路を用いて分析や化学反応等を行うデバイスであり、例えば、流路内に分析対象の液体と呈色反応を示す試薬を添着させておくことにより、呈色反応を用いて一又は複数の分析対象成分の濃度等を判定することができる。
【0005】
紙基材デバイスは、1つのデバイス内に複数の流路を形成させることができるため、例えば、多項目同時分析が可能である。しかしながら、多項目同時分析を行う場合、分析に要する時間は分析対象により異なることがある。そのため、ユーザが目視判定する場合、分析対象の液体を滴下した時点から正確な時間を計測し、各分析項目の呈色を所定時間でそれぞれ確認する必要があり、時間計測のミスやユーザ毎の測定誤差、所定時間での確認の見逃し等のヒューマンエラーにより正確な分析が行えないという問題がある。
【0006】
さらに、分析中は、ユーザが拘束されることになり、ユーザの負担が大きいという問題がある。また、分析結果の判定に関しても、紙基材デバイスの呈色した箇所の色と呈色反応の色見本とを見比べて判定する必要があり、特に多項目同時分析の場合には、複数項目を同時に測定するため煩雑であり、分析結果を記録する上でもユーザの負担が大きいという問題がある。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、ユーザの負担を軽減すると共に分析結果の判定精度を向上させることが可能な分析方法及び分析プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る分析方法は、液体を滴下する導入部と、該導入部から延在する複数の流路とを備え、該流路は、前記液体中の成分に応じた呈色反応を示す分析用領域と、前記液体により色が変化する時間測定用領域とを含むマイクロ流体デバイスに分析対象の前記液体を滴下し、該液体を滴下した前記マイクロ流体デバイスをカメラ部と制御部を備える測定端末で撮影して前記液体を分析する分析方法であって、前記カメラ部が前記マイクロ流体デバイスの動画を撮影する動画撮影工程と、前記制御部が前記動画の画像データから前記時間測定用領域が所定の色に変化したか否かを判定する変色判定工程と、前記時間測定用領域が前記所定の色に変化したと判定した場合、前記制御部が時間の計測を開始する計測開始工程と、前記計測開始工程から所定時間の経過後に前記カメラ部が分析用画像データを撮影する分析用画像撮影工程と、前記制御部が前記分析用画像データから前記分析用領域の分析結果を算出する分析工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る分析方法において、前記マイクロ流体デバイスは、前記分析用領域の呈色反応後の色と対応する分析用色見本を有する基準色領域を含む台紙の上に配置されており、前記分析用画像撮影工程において、前記カメラ部が前記マイクロ流体デバイスと共に前記基準色領域を撮影し、前記分析工程は、前記分析用色見本の色情報を取得する基準色情報取得工程と、前記分析用領域の色情報を取得する呈色情報取得工程と、前記分析用色見本の前記色情報と、前記分析用領域の前記色情報とを比較して前記分析結果を算出する分析結果算出工程とを含んでもよい。
【0010】
本発明に係る分析方法は、前記分析結果算出工程において、前記分析用色見本の前記色情報の検量線を作成し、該検量線に基づいて前記分析結果を算出してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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