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公開番号2025090093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205097
出願日2023-12-05
発明の名称接地構造及び囲繞体
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01R 4/70 20060101AFI20250610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体でアース端子を締結固定して、安定した接地状態を得ることができる接地構造及び囲繞体を提供することを目的とする。
【解決手段】端子カバー30は、導電性を有する接地パネル100に対して導電性を有するボルト70で締結固定して、導電可能に取り付けられている。そして、接地パネル100に取り付けられた状態において、被覆電線11の先端に設けられたアース端子20と接地パネル100との間に配置されるベース部40と、ベース部40に取り付けられるカバー部50とが備えられるとともに、ベース部40とカバー部50とで内部にアース端子20を収容する空間Sが形成され、ベース部40に、ボルト70を挿通する貫通孔45が設けられ、ボルト70の頭部71とともに、アース端子20を囲繞している。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項１】
電線の先端に設けられたアース端子を、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体で締結固定して、導電可能に取り付ける接地構造であって、
前記締結体の少なくとも一部とともに、前記アース端子を囲繞する絶縁性を有する囲繞体が設けられ、
前記囲繞体は、
前記接地箇所に固定された状態で前記接地箇所との間に少なくとも一部が配置されるベース部と、
前記ベース部に取り付けられるカバー部とが備えられるとともに、
前記ベース部と前記カバー部とで内部に前記アース端子を収容する収容空間が形成され、
前記ベース部に、前記締結体又は前記締結部の一部を挿通する挿通孔が設けられた
接地構造。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記アース端子は、前記接地箇所に締結する前記締結体を取り付ける取付部と、前記電線を接続する電線接続部とを有し、
前記囲繞体は、前記取付部を収容する取付収容部と、前記電線接続部を収容する接続収容部とが設けられ、前記取付収容部及び前記接続収容部が一体構成された
請求項１に記載の接地構造。
【請求項３】
前記接続収容部に、前記電線が挿通する挿通口と、前記電線の外周との間を止水する止水部が設けられた
請求項２に記載の接地構造。
【請求項４】
前記取付部に、固定状態における回転を防止する回転防止部が設けられ、
前記取付収容部を構成する前記ベース部に、前記回転防止部が収容される防止収容部が設けられた
請求項２に記載の接地構造。
【請求項５】
前記取付収容部を構成する前記ベース部に、固定状態において、前記接地箇所に向かって突出して回転防止する回転防止突出部が設けられ、
前記防止収容部は、前記回転防止突出部の内部に配置された
請求項４に記載の接地構造。
【請求項６】
前記挿通孔の外周に沿って内部に突出するリブが設けられた
請求項１に記載の接地構造。
【請求項７】
前記カバー部と前記ベース部を枢動可能に連結するヒンジ部が設けられた
請求項１に記載の接地構造。
【請求項８】
前記カバー部と前記ベース部の一方は、他方に向かって開口する開口部を有する開口箱状に形成され、
前記カバー部と前記ベース部の他方は前記開口部を塞ぐ略板状に形成された
請求項１に記載の接地構造。
【請求項９】
前記カバー部と前記ベース部との連結部分は、
前記カバー部と前記ベース部の一方に、他方に設けられた収容嵌合部に収容される被嵌合部が設けられた
請求項８に記載の接地構造。
【請求項１０】
前記接地箇所と前記締結体とは同種金属であり、前記アース端子は、前記接地箇所及び前記締結体とは異種金属で構成された
請求項１乃至請求項９のうちいずれかに記載の接地構造。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、例えば、導電性を有するボディを接地箇所として、アース端子を取り付けて接地する接地構造及び囲繞体に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねたワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。そして、特許文献１に示すように、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所にアース端子を取り付けて設置している。これにより、アース端子が電気的に接続された電装機器等は安定して稼働することができる。
【０００３】
しかしながら、導電可能に接続されるアース端子と接地箇所とは露出しており、外的要因によって損傷したり、腐食したりすることによって、導電性が低下するおそれがあった。このように、アース端子と接地箇所との接続部分における導電性が低下すると、アース端子が電気的に接続された電装機器等の稼働状態が不安定になるおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平０８－０９６８６７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
この発明は、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体でアース端子を締結固定して、安定した接地状態を得ることができる接地構造及び囲繞体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明は、電線の先端に設けられたアース端子を、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体で締結固定して、導電可能に取り付ける接地構造であって、前記締結体の少なくとも一部とともに、前記アース端子を囲繞する絶縁性を有する囲繞体が設けられ、前記囲繞体は、前記接地箇所に固定された状態で前記接地箇所との間に少なくとも一部が配置されるベース部と、前記ベース部に取り付けられるカバー部とが備えられるとともに、前記ベース部と前記カバー部とで内部に前記アース端子を収容する収容空間が形成され、前記ベース部に、前記締結体又は前記締結部の一部を挿通する挿通孔が設けられた接地構造であることを特徴とする。
【０００７】
またこの発明は、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体で締結固定して、導電可能に取り付けられた状態において、電線の先端に設けられたアース端子と前記接地箇所との間に少なくとも一部が配置される絶縁性を有するベース部と、前記ベース部に取り付けられるカバー部とが備えられるとともに、前記ベース部と前記カバー部とで内部に前記アース端子を収容する収容空間が形成され、前記ベース部に、前記締結体又は前記締結部の一部を挿通する挿通孔が設けられ、前記締結体の少なくとも一部とともに、前記アース端子を囲繞する囲繞体であることを特徴とする。
【０００８】
上記アース端子は、ＬＡ端子、Ｕ型端子など締結体で接地箇所に締結固定できる端子を含む。
上記締結部は、設置箇所に設けられたネジ孔やナット、あるいは、設置箇所に植設されたボルトが含まれ、上記締結体は、設置箇所に設けられたネジ孔やナットと締結するボルト、あるいは設置箇所に植設されたボルトと締結するナットを含む。
【０００９】
この発明により、締結部を設けた、導電性を有する接地箇所に対して導電性を有する締結体でアース端子を締結固定して、安定した接地状態を得ることができる。
詳述すると、電線の先端に設けられたアース端子を接地箇所に締結固定する前記締結体の少なくとも一部とともに、前記アース端子を囲繞する絶縁性の囲繞体が設けられているため、締結固定する締結体の少なくとも一部とともに前記アース端子が囲繞体で囲繞されて露出しない。したがって、締結体や前記アース端子が外的要因によって損傷したり、腐食したりすることを抑制できる。
【００１０】
また、前記囲繞体は、前記接地箇所に固定された状態で前記接地箇所との間に配置されるベース部と、前記ベース部に取り付けられて内部に前記アース端子を収容するカバー部とで構成され、前記ベース部に、前記締結体又は前記締結部の一部を挿通する挿通孔が設けられている。そのため、接地箇所、前記ベース部及び前記アース端子をこの順で配置して、前記ベース部に設けた前記挿通孔を挿通させた締結体で締結固定することで、しっかりと前記接地箇所に前記アース端子を固定することができる。また、前記アース端子と前記接地箇所との間に前記ベース部が配置されるため、前記接地箇所と前記アース端子とは前記締結体を介して電気的に接続される。したがって、前記アース端子と前記接地箇所との接触箇所が腐食して導電性が低下するといった不具合の発生も防止できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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