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公開番号
2025089665
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204426
出願日
2023-12-04
発明の名称
前照灯制御装置及び前照灯制御方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類
B60Q
1/08 20060101AFI20250609BHJP(車両一般)
要約
【課題】前照灯の照明方向が操縦者の視線に応じた適応制御により頻繁に変化して操縦者の注意力が散逸してしまうのを防止しつつ、移動環境についての操縦者の視認性を高める。
【解決手段】前照灯制御装置は、移動体の操縦者の視線を検出する視線検出部と、視線検出部にて検出された操縦者の視線方向に応じて移動体の前照灯の照射方向を制御する方向制御部と、を備える。方向制御部は、視線検出部にて検出された操縦者の視線が予め定められた一つ又は複数の除外範囲のいずれからも外れていることを条件として、前照灯の照射方向を操縦者の視線方向に制御し、視線検出部にて検出された操縦者の視線がいずれかの除外範囲に向いているときは、前照灯の照射方向を移動体の進行方向に制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
移動体の操縦者の視線を検出する視線検出部と、
前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線方向に応じて、前記移動体の前照灯の照射方向を制御する方向制御部と、
を備え、
前記方向制御部は、
前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線が、予め定められた一つ又は複数の除外範囲のいずれからも外れていることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、
前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線が、いずれかの前記除外範囲に向いているときは、前記前照灯の照射方向を前記移動体の進行方向に制御する、
前照灯制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記除外範囲は、前記移動体に設けられたミラー、操作器、又は表示装置の表示画面が存在する範囲に設定される、
請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項3】
前記移動体の搭乗者を検出する搭乗者検出部と、
前記除外範囲を設定する設定部と、
を備え、
前記移動体は、前記操縦者が前記移動体の後部座席を視認するのに用いる一つ又は複数の座席視認用ミラーを備え、
前記設定部は、前記搭乗者検出部が前記後部座席に搭乗者を検出したときは、前記座席視認用ミラーが存在する範囲を前記除外範囲に設定し、又は前記座席視認用ミラーが存在する範囲を含む前記除外範囲のサイズを拡大する、
請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項4】
前記方向制御部は、前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線方向の動きに追従するように前記前照灯の照射方向を制御し、且つ、
前記方向制御部は、
前記視線検出部によって検出された前記操縦者の視線が前記除外範囲のいずれかに向かって移動しているときは、前記操縦者の視線が前記除外範囲以外の方向に向かって移動しているときに比べて、前記視線方向の動きに追従する前記前照灯の照射方向の追従速度を遅くする、
請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項5】
前記方向制御部は、
前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線が、前記除外範囲以外の方向に移動する途中において停止したときは、前記視線の停止の時間が予め定められた第1時間を超えた時に、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、
前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線が、前記除外範囲のいずれかに向かう方向に移動する途中において停止したときは、前記視線の停止の時間が、前記第1時間より長い、予め定められた第2時間を超えた時に、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する、
請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項6】
前記移動体の進行方向の変化を予測する予測部を備え、
前記方向制御部は、
前記視線検出部により検出された前記操縦者の視線がいずれかの前記除外範囲に向いている場合であっても、前記予測部によって予測された前記移動体の前記進行方向の変化が予め定められた閾値角度以上であることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の前照灯制御装置。
【請求項7】
前記方向制御部は、
前記視線検出部により検出された前記操縦者の視線がいずれかの前記除外範囲に向いている場合であっても、前記予測部によって予測された前記移動体の前記進行方向の変化が前記閾値角度以上であって、且つ、前記操縦者の視線が向いている前記除外範囲が、前記進行方向の変化方向に応じて予め定められた所定の除外範囲であるときは、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する、
請求項6に記載の前照灯制御装置。
【請求項8】
移動体の前照灯の照射方向を制御する前照灯制御装置のコンピュータが実行する前照灯制御方法であって、
移動体の操縦者の視線を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線方向に応じて、前記移動体の前照灯の照射方向を制御する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップでは、
前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線が、予め定められた一つ又は複数の除外範囲のいずれからも外れていることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、
前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線が、いずれかの前記除外範囲に向いているときは、前記前照灯の照射方向を前記移動体の進行方向に制御する、
前照灯制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前照灯制御装置及び前照灯制御方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて運転支援技術に関する研究開発を通して交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。
【0003】
従来、車両がカーブ路を走行する際や交差点で右左折する際等に、その車両のヘッドライトの照射方向を適応的に制御するアダプティブ・フロントライティングシステム(AFS、Adaptive Front-Lighting System)が知られている。
特許文献1には、運転者の視線方向に合わせてヘッドライトの照射方向を変更するヘッドライト制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-159310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、運転支援技術においては、運転者の注意力を散逸させることなく、走行環境についての運転者の視認性を高めることが課題である。
本願は、上記課題の解決のため、前照灯の照明方向がAFS等の適応制御により頻繁に変化して運転者の注意力が散逸してしまうのを防止しつつ、走行環境についての車両運転者の視認性を高めることを目的としたものである。そして、延いては持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様は、移動体の操縦者の視線を検出する視線検出部と、前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線方向に応じて、前記移動体の前照灯の照射方向を制御する方向制御部と、を備え、前記方向制御部は、前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線が、予め定められた一つ又は複数の除外範囲のいずれからも外れていることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、前記視線検出部にて検出された前記操縦者の視線が、いずれかの前記除外範囲に向いているときは、前記前照灯の照射方向を前記移動体の進行方向に制御する、前照灯制御装置である。
本発明の他の態様によると、前記除外範囲は、前記移動体に設けられたミラー、操作器、又は表示装置の表示画面が存在する範囲に設定される。
本発明の他の態様によると、前記移動体の搭乗者を検出する搭乗者検出部と、前記除外範囲を設定する設定部と、を備え、前記移動体は、前記操縦者が前記移動体の後部座席を視認するのに用いる一つ又は複数の座席視認用ミラーを備え、前記設定部は、前記搭乗者検出部が前記後部座席に搭乗者を検出したときは、前記座席視認用ミラーが存在する範囲を前記除外範囲に設定し、又は前記座席視認用ミラーが存在する範囲を含む前記除外範囲のサイズを拡大する。
本発明の他の態様によると、前記方向制御部は、前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線方向の動きに追従するように前記前照灯の照射方向を制御し、且つ、前記方向制御部は、前記視線検出部によって検出された前記操縦者の視線が前記除外範囲のいずれかに向かって移動しているときは、前記操縦者の視線が前記除外範囲以外の方向に向かって移動しているときに比べて、前記視線方向の動きに追従する前記前照灯の照射方向の追従速度を遅くする。
本発明の他の態様によると、前記方向制御部は、前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線が、前記除外範囲以外の方向に移動する途中において停止したときは、前記視線の停止の時間が予め定められた第1時間を超えた時に、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、前記視線検出部が検出する前記操縦者の視線が、前記除外範囲のいずれかに向かう方向に移動する途中において停止したときは、前記視線の停止の時間が、前記第1時間より長い、予め定められた第2時間を超えた時に、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する。
本発明の他の態様によると、前記移動体の進行方向の変化を予測する予測部を備え、前記方向制御部は、前記視線検出部により検出された前記操縦者の視線がいずれかの前記除外範囲に向いている場合であっても、前記予測部によって予測された前記移動体の前記進行方向の変化が予め定められた閾値角度以上であることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する。
本発明の他の態様によると、前記方向制御部は、前記視線検出部により検出された前記操縦者の視線がいずれかの前記除外範囲に向いている場合であっても、前記予測部によって予測された前記移動体の前記進行方向の変化が前記閾値角度以上であって、且つ、前記操縦者の視線が向いている前記除外範囲が、前記進行方向の変化方向に応じて予め定められた所定の除外範囲であるときは、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御する。
本発明の他の態様は、移動体の前照灯の照射方向を制御する前照灯制御装置のコンピュータが実行する前照灯制御方法であって、移動体の操縦者の視線を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線方向に応じて、前記移動体の前照灯の照射方向を制御する制御ステップと、を有し、前記制御ステップでは、前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線が、予め定められた一つ又は複数の除外範囲のいずれからも外れていることを条件として、前記前照灯の照射方向を前記操縦者の視線方向に制御し、前記検出ステップにおいて検出された前記操縦者の視線が、いずれかの前記除外範囲に向いているときは、前記前照灯の照射方向を前記移動体の進行方向に制御する、前照灯制御方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、移動体の前照灯の照明方向が操縦者の視線に応じた適応制御により頻繁に変化して操縦者の注意力が散逸してしまうのを防止しつつ、移動体の移動環境についての操縦者の視認性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る前照灯制御装置が搭載される移動体の構成の一例を示す図である。
図2は、図1に示す移動体における、室内の構成及び除外範囲の一例を示す図である。
図3は、前照灯制御装置の構成を示す図である。
図4は、前照灯制御装置のコンピュータが実行する前照灯制御方法の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[1.実施形態]
[1.1 全体概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る前照灯制御装置1が搭載された移動体2の構成の一例を示す図である。図2は、移動体2の室内3の構成の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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