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公開番号2025091057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206025
出願日2023-12-06
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B60L 7/14 20060101AFI20250611BHJP(車両一般)
要約【課題】空調に影響を与えず廃電制御を行うことができ、廃電制御によって発生した熱を適切に放熱することが可能な車両を提供する。
【解決手段】車両Vは、第1冷媒が流通する駆動装置冷却回路50及びバッテリ冷却回路20と、第2冷媒が流通する空調用の冷凍サイクル30と、制御装置5と、駆動装置冷却回路50とバッテリ冷却回路20とが連通する連通状態と非連通状態とを切り替える第1切替弁52と、第1冷媒と第2冷媒とが熱交換可能なチラー60と、バッテリ冷却回路20に設けられた第1電気ヒータH1と、を備える。制御装置は、バッテリ2の蓄電量が所定以上の場合に、第1電気ヒータH1を稼働して廃電制御を行う。制御装置5は、廃電制御において、外気温度に応じて第1切替弁52及び第2切替弁54の接続状態を変更して第1電気ヒータH1で発生した熱の放熱部を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリと、
モータを含む駆動装置と、
第1冷媒が流通し、前記駆動装置の温度を調整する駆動装置冷却回路と、
前記第1冷媒が流通し、前記バッテリの温度を調整するバッテリ冷却回路と、
電動コンプレッサ、コンデンサ、室外熱交換器、及びエバポレータを有し、第2冷媒が流通する空調用の冷凍サイクルと、
制御装置と、を備える車両であって、
前記駆動装置冷却回路と前記バッテリ冷却回路とが連通する連通状態と、連通しない非連通状態とを切り替える第1バルブ機構と、
前記駆動装置冷却回路に設けられるラジエータを迂回するバイパス流路へ前記第1冷媒が流通するバイパス状態と、前記第1冷媒が前記ラジエータを流通する非バイパス状態とを切り替える第2バルブ機構と、
前記バッテリ冷却回路を流通する前記第1冷媒と前記冷凍サイクルを流通する前記第2冷媒とが熱交換可能なチラーと、
前記バッテリ冷却回路に設けられた電気ヒータと、をさらに備え、
前記制御装置は、前記バッテリの蓄電量が所定以上の場合に、前記電気ヒータを稼働して廃電制御を行い、
前記制御装置は、前記廃電制御において、外気温度に応じて前記第1バルブ機構及び前記第2バルブ機構の接続状態を変更して前記電気ヒータで発生した熱の放熱部を変更する、車両。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記制御装置は、前記廃電制御において、
前記外気温度が第1温度以下の場合、前記ラジエータから放熱させ、
前記外気温度が前記第1温度より高い場合、前記電動コンプレッサを稼働し前記室外熱交換器から放熱させる、
車両。
【請求項3】
請求項2に記載の車両であって、
前記制御装置は、前記廃電制御において、
前記外気温度が前記第1温度以下の場合、
前記第1バルブ機構を前記連通状態とし、且つ、前記第2バルブ機構を前記非バイパス状態とし、前記ラジエータから放熱させ、
前記外気温度が前記第1温度より高い場合、
前記第1バルブ機構を前記非連通状態とし、前記電動コンプレッサを稼働し前記室外熱交換器から放熱させる、
車両。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両であって、
ヒータコア及び第2電気ヒータを有し、第3冷媒が流通するヒータコア回路をさらに備え、
前記コンデンサは、前記冷凍サイクルを流通する前記第2冷媒と前記ヒータコア回路を流通する前記第3冷媒とが熱交換可能に構成され、
前記制御装置は、前記廃電制御において、
乗員が空調を使用している場合、さらに前記第2電気ヒータを稼働する、
車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリを備える車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、車両においてもCO2排出量の削減やエネルギー効率の改善のために、電動化技術に関する研究開発が行われている。
【0003】
バッテリを備える電動車では、モータの回生(以下、モータ回生と称する)により車両を制動させることができる。しかしながら、バッテリの満充電状態ではモータ回生を行うことができないため、摩擦ブレーキによって制動させる必要がある。摩擦ブレーキの使用頻度が多い場合、ブレーキパッドが大型化してしまう。そのため、バッテリの充電状態によらずモータ回生できるような廃電制御が望まれている。
【0004】
電動車用の熱管理システムとして、特許文献1にはバッテリの冷却回路とヒータコアが設けられた空調用の回路とが接続された回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第11390135号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の回路では、バッテリの冷却回路とヒータコアが設けられた空調用の回路とが接続されるため、バッテリの冷却回路で廃電しようとすると車室内の空調に影響をもたらす虞があった。また、廃電制御では熱収支を調整する必要があるが、外気温度が変動すると適切に放熱できない虞があった。
【0007】
本発明は、空調に影響を与えず廃電制御を行うことができ、廃電制御によって発生した熱を適切に放熱することが可能な車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
バッテリと、
モータを含む駆動装置と、
第1冷媒が流通し、前記駆動装置の温度を調整する駆動装置冷却回路と、
前記第1冷媒が流通し、前記バッテリの温度を調整するバッテリ冷却回路と、
電動コンプレッサ、コンデンサ、室外熱交換器、及びエバポレータを有し、第2冷媒が流通する空調用の冷凍サイクルと、
制御装置と、を備える車両であって、
前記駆動装置冷却回路と前記バッテリ冷却回路とが連通する連通状態と、連通しない非連通状態とを切り替える第1バルブ機構と、
前記駆動装置冷却回路に設けられるラジエータを迂回するバイパス流路へ前記第1冷媒が流通するバイパス状態と、前記第1冷媒が前記ラジエータを流通する非バイパス状態とを切り替える第2バルブ機構と、
前記バッテリ冷却回路を流通する前記第1冷媒と前記冷凍サイクルを流通する前記第2冷媒とが熱交換可能なチラーと、
前記バッテリ冷却回路に設けられた電気ヒータと、をさらに備え、
前記制御装置は、前記バッテリの蓄電量が所定以上の場合に、前記電気ヒータを稼働して廃電制御を行い、
前記制御装置は、前記廃電制御において、外気温度に応じて前記第1バルブ機構及び前記第2バルブ機構の接続状態を変更して前記電気ヒータで発生した熱の放熱部を変更する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、空調に影響を与えず廃電制御を行うことができ、外気温度によらず廃電制御によって発生した熱を適切に放熱することが可能な車両を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両Vが備える冷媒流通回路1の構成を示す回路図である。
図1の冷媒流通回路1において第1切替弁52(遮断状態)及び第2切替弁54(非バイパス状態)の切り替え状態に応じた冷媒の流れを示す説明図である。
図1の冷媒流通回路1において第1切替弁52(連通状態)及び第2切替弁54(バイパス状態)の切り替え状態に応じた冷媒の流れを示す説明図である。
図1の冷媒流通回路1において第1廃電制御モード(通常廃電制御)時の冷媒の流れを示す説明図である。
図1の冷媒流通回路1において第2廃電制御モード(通常廃電制御(暖房要求あり))時の冷媒の流れを示す説明図である。
図1の冷媒流通回路1において第3廃電制御モード(低外気温廃電制御)時の冷媒の流れを示す説明図である。
図1の冷媒流通回路1において第4廃電制御モード(低外気温廃電制御(暖房要求あり))時の冷媒の流れを示す説明図である。
車両Vの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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