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公開番号
2025087178
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201649
出願日
2023-11-29
発明の名称
高Cr継目無鋼管の製造方法および圧延方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
主分類
B21B
19/04 20060101AFI20250603BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】9%以上かつ17%以下のCrを含有する難加工性の鋼素材であっても、外表面に発生する延性破壊に起因する圧延疵を抑制することができる高Cr継目無鋼管の製造方法および圧延方法を提供する。
【解決手段】高Cr継目無鋼管の製造方法は、質量%で9%以上かつ17%以下のCrを含有する鋼鋳片を、加熱炉で加熱する工程と、次いで、鋼鋳片をピアサー・ミルで穿孔して素管を形成する工程と、素管を圧延機により管体形状にまで成形圧延する工程とを有する。成形圧延する工程は、圧延機に含まれるエロンゲータにより素管を延伸圧延することを含み、該延伸圧延に際し、エロンゲータの左右のガイドシューとして、その円弧部の曲率半径が出側の素管直径である出側素管寸法以上かつ出側素管寸法×1.022以下の固定シューを適用し、かつ0.87≦(E/H)≦0.94を満たす。ただし、Eは圧延ロール間隔、Hはガイドシュー間隔である。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で9%以上かつ17%以下のCrを含有する高Cr継目無鋼管の製造方法であって、
質量%で9%以上かつ17%以下のCrを含有する鋼鋳片を、加熱炉で加熱する工程と、
次いで、前記鋼鋳片をピアサー・ミルで穿孔して素管を形成する工程と、
前記素管を圧延機により管体形状にまで成形圧延する工程と、
を有し、
前記成形圧延する工程は、前記圧延機に含まれるエロンゲータにより前記素管を延伸圧延することを含み、該延伸圧延に際し、前記エロンゲータの左右のガイドシューとして、その円弧部の曲率半径が出側の素管直径である出側素管寸法以上かつ出側素管寸法×1.022以下の固定シューを適用し、かつ下記(1)を満たす、高Cr継目無鋼管の製造方法。
0.87≦(E/H)≦0.94 (1)
ただし、E:圧延ロール間隔、H:ガイドシュー間隔である。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記エロンゲータにより前記素管を延伸圧延する際に、拡管率を1.10%以下とする、請求項1に記載の高Cr継目無鋼管の製造方法。
【請求項3】
前記加熱する工程の際の加熱温度をAC
4
変態点-60℃以上1350℃以下とする、請求項1または請求項2に記載の高Cr継目無鋼管の製造方法。
【請求項4】
質量%で9%以上かつ17%以下のCrを含有する高Cr継目無鋼管の圧延方法であって、質量%で9%以上かつ17%以下のCrを含有する鋼鋳片を、加熱炉で加熱後、前記鋼鋳片をピアサー・ミルで穿孔し、引き続きエロンゲータで延伸圧延するに際し、
前記エロンゲータの左右のガイドシューとして、その円弧部の曲率半径が出側の素管直径である出側素管寸法以上かつ出側素管寸法×1.022以下の固定シューを適用し、かつ下記(1)を満たすように延伸圧延する、高Cr継目無鋼管の圧延方法。
0.87≦(E/H)≦0.94 (1)
ただし、E:圧延ロール間隔、H:ガイドシュー間隔である。
【請求項5】
前記エロンゲータにより前記素管を延伸圧延する際に、拡管率を1.10%以下とする、請求項4に記載の高Cr継目無鋼管の圧延方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高Cr継目無鋼管の製造方法および圧延方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
油井管等に多用される継目無鋼管は、ビレットと称される鋼鋳片を素材にして製造される。具体的には、素材である鋼鋳片(例えば、丸ビレット)を加熱炉で加熱してから、ピアサー・ミル(傾斜圧延機)で該素材にプラグを押し当て穿孔して、素管を形成する。そして、引続き、該素管の孔に、同様にプラグを挿入して、拡管、延伸、磨管を行うエロンゲータ、プラグ・ミル、リーラーまたはマンドレル・ミルからなる圧延機で管体形状にまで成形圧延する。さらに、得られた管体は、再加熱炉を経てサイジング・ミルという多段の絞り圧延機により外径と肉厚を所定寸法まで絞り込まれ、製品とされる。
【0003】
継目無鋼管の素材として一般鋼に比べて熱間加工性が劣る高Cr素材を用いる場合には、圧延疵の問題に対応するため、種々の技術が提案されている。
【0004】
特許文献1には、9質量%以上のCrを含有する鋼管素材を(Ac
4
変態点+10℃)以上の温度に加熱し、傾斜圧延方式による圧延で穿孔し、延伸して所定寸法の継目無鋼管とすることで、圧延疵を多発させることなく、高Cr継目無鋼管を製造できる技術が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、高合金継目無鋼管を製造するにあたり、高合金鋼の穿孔圧延工程における圧延疵を抑制することができる技術が提案されている。
【0006】
特許文献3には、2相ステンレス鋼からなる継目無鋼管を絞り圧延する際に、外径加工度Rd(%)と減肉量ΔT(mm)とを所定の式に規定する範囲で製造することで、サイザーやストレッチレディーサー等の絞り圧延機に起因する内面疵を抑制する製造技術が提案されている。
【0007】
特許文献4には、穿孔圧延用工具表面の少なくとも一部に、潤滑剤全量に対する質量%で、Li含有化合物をLi
2
O
3
換算で0.01%以上20%未満を含有してなる塑性の潤滑剤をコーティングし、該工具で穿孔圧延することにより、内面品質が優れた継目無鋼管を製造する技術が提案されている。
【0008】
特許文献5には、穿孔圧延用工具の中心軸上に延び、穿孔せれるビレットの中心部を通す貫通孔を有するプラグで穿孔圧延することにより、内面品質が優れた継目無鋼管を製造する技術が提案されている。
【0009】
特許文献6は圧延疵に関するものではなく、高Cr術継目無鋼管をエロンゲータで拡管する際の真円度不良を抑制に関するものであるが、高Cr術継目無鋼管を製造する際の一般的な工程が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2005-14031号公報
特開2009-241075号公報
特開2005-14032号公報
特開2016-107338号公報
国際公開第2013/065780号
特開2019-25508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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