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公開番号2025086521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200551
出願日2023-11-28
発明の名称ニッケル水素蓄電池
出願人トヨタバッテリー株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 4/32 20060101AFI20250602BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】直流内部抵抗を低減することができるニッケル水素蓄電池を提供する。
【解決手段】ニッケル水素蓄電池は、水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を発泡ニッケル基板21に充填した正極と、水素吸蔵合金を負極活物質として含む負極と、正極と負極とを隔離するセパレータと、電解液とを備える。発泡ニッケル基板21の骨格22の表面には、複数の凸部23が形成されている。水酸化ニッケルの粒子径Kを発泡ニッケル基板21の骨格22の表面の凸部23の突出高さHで除した値K/Dは、3.8以上5.8以下の範囲である。水酸化ニッケルの粒子径Kを発泡ニッケル基板21の骨格22の表面の凸部23同士の間隔Dで除した値K/Dは、0.8以上1.5以下の範囲である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を発泡ニッケル基板に充填した正極と、水素吸蔵合金を負極活物質として含む負極と、前記正極と前記負極とを隔離するセパレータと、電解液とを備えたニッケル水素蓄電池であって、
前記発泡ニッケル基板の骨格の表面には、複数の凸部が形成されており、
前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部の突出高さで除した値は、3.8以上5.8以下の範囲であり、
前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部同士の間隔で除した値は、0.8以上1.5以下の範囲であることを特徴とするニッケル水素蓄電池。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部の突出高さで除した値は、4.3以上5.5以下の範囲であり、
前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部同士の間隔で除した値は、0.9以上1.3以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のニッケル水素蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ニッケル水素蓄電池に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ニッケル水素蓄電池として、例えば特許文献1に示すものが知られている。こうしたニッケル水素蓄電池は、水酸化ニッケルを主成分とする正極活物質を含有する正極と、水素吸蔵合金を負極活物質として含有する負極と、セパレータと、電解液と、を備えた構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-67683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のようなニッケル水素蓄電池は、一般に直流内部抵抗が小さいほど性能が良くなる。したがって、直流内部抵抗をより低くすることができるニッケル水素蓄電池が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するためのニッケル水素蓄電池の各態様を記載する。
[態様1]水酸化ニッケルを主体とする正極活物質を発泡ニッケル基板に充填した正極と、水素吸蔵合金を負極活物質として含む負極と、前記正極と前記負極とを隔離するセパレータと、電解液とを備えたニッケル水素蓄電池であって、前記発泡ニッケル基板の骨格の表面には、複数の凸部が形成されており、前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部の突出高さで除した値は、3.8以上5.8以下の範囲であり、前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部同士の間隔で除した値は、0.8以上1.5以下の範囲であることを特徴とするニッケル水素蓄電池。
【0006】
一般に、ニッケル水素蓄電池は、直流内部抵抗が小さいほど性能が良いとされている。そこで、本願発明者は、ニッケル水素蓄電池において、水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部の突出高さで除した値と、水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部同士の間隔で除した値とを変化させることで、直流内部抵抗が変化することを見出した。
【0007】
すなわち、本願発明者は、水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部の突出高さで除した値が3.8以上5.8以下の範囲になるとともに水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部同士の間隔で除した値が0.8以上1.5以下の範囲になるように正極を設計することで、ニッケル水素蓄電池の直流内部抵抗が低減されることを見出した。したがって、上記構成によれば、ニッケル水素蓄電池の直流内部抵抗を低減することができる。
【0008】
[態様2]前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部の突出高さで除した値は、4.3以上5.5以下の範囲であり、前記水酸化ニッケルの粒子径を前記発泡ニッケル基板の骨格の表面の前記凸部同士の間隔で除した値は、0.9以上1.3以下の範囲であることを特徴とする[態様1]に記載のニッケル水素蓄電池。
【0009】
本願発明者は、水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部の突出高さで除した値が4.3以上5.5以下の範囲になるとともに水酸化ニッケルの粒子径を発泡ニッケル基板の骨格の表面の凸部同士の間隔で除した値が0.9以上1.3以下の範囲になるように正極を設計することで、ニッケル水素蓄電池の直流内部抵抗がより一層低減されることを見出した。したがって、上記構成によれば、ニッケル水素蓄電池の直流内部抵抗をより一層低減することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、ニッケル水素蓄電池の直流内部抵抗を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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