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公開番号2025086052
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199849
出願日2023-11-27
発明の名称電線固定構造及びプロテクタ
出願人矢崎総業株式会社,トヨタ車体株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 3/30 20060101AFI20250530BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】タイバンドの作業中の脱落を抑えて電線の固定作業を行うことができる電線固定構造及び、当該電線固定構造が設けられたプロテクタを提供する。
【解決手段】電線固定構造2が、電線載置突起21と、タイバンド22と、電線載置突起21において、固定用貫通孔212をバンド部221が貫通したタイバンド22のロック部222が位置する側に設けられ、固定用貫通孔212をバンド部221が貫通した後のタイバンド22のロック部222側を、当該ロック部222に他端側が通されるまでの間、台座から離す押上げ方向D13に押し上げて曲げた状態で仮保持するタイバンド仮保持部23と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定の台座に突設され、その先端側に設けられた載置部に電線における長手方向の中間部が載置されるとともに、前記載置部よりも前記台座側に前記載置部に前記中間部が載置された前記電線を固定するための固定用貫通孔が設けられた電線載置突起と、
屈曲可能なバンド部、及び、当該バンド部の一端側に一体的に設けられ、環形状に曲げられた前記バンド部の他端側を受入れて保持することで前記環形状を維持するロック部、を有し、前記バンド部が前記固定用貫通孔を前記長手方向に対する交差方向に貫通するとともに前記載置部及び前記電線を内側にして前記環形状に曲げられ、前記他端側が前記ロック部に保持された状態で前記電線を前記電線載置突起に固定するタイバンドと、
前記電線載置突起において、前記固定用貫通孔を前記バンド部が貫通した前記タイバンドの前記ロック部が位置する側に設けられ、前記固定用貫通孔を前記バンド部が貫通した後の前記タイバンドの前記ロック部側を、当該ロック部に前記他端側が通されるまでの間、前記台座から離す押上げ方向に押し上げて曲げた状態で仮保持するタイバンド仮保持部と、
を備えたことを特徴とする電線固定構造。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記タイバンド仮保持部が、前記電線載置突起の外面における、前記固定用貫通孔を前記バンド部が貫通した前記タイバンドの前記ロック部が位置する側の面部分に突設された突起状の部位であって、前記固定用貫通孔の前記台座側の孔縁から延出して前記押上げ方向へと向かうように湾曲した湾曲面を有し、当該湾曲面で前記タイバンドの前記ロック部側を押し上げて曲げた状態で仮保持するものであることを特徴とする請求項1に記載の電線固定構造。
【請求項3】
前記タイバンド仮保持部が、前記面部分にリブ状に突設された部位であって、前記台座とは反対側のリブ側縁が前記湾曲面となっていることを特徴とする請求項2に記載の電線固定構造。
【請求項4】
前記タイバンド仮保持部が、前記固定用貫通孔の前記孔縁から前記台座側に掛けて延在するように前記面部分に突設された部位であって、前記孔縁側が前記湾曲面となっていることを特徴とする請求項2に記載の電線固定構造。
【請求項5】
筒状で内側に電線を収容したプロテクタ本体と、
前記プロテクタ本体から延出して当該プロテクタ本体の外側に配設される前記電線、又は、当該電線とは別体で前記プロテクタ本体の外側に配設される外部電線を、前記プロテクタ本体の外面に固定するための構造であって、請求項1~4のうち何れか一項に記載され、前記プロテクタ本体の前記外面を前記台座とした電線固定構造と、
を備えたことを特徴とするプロテクタ。
【請求項6】
前記プロテクタ本体が、樋状に形成されて内側に前記電線を収容するプロテクタベース、及び、当該プロテクタベースにおける樋開口を覆うプロテクタカバー、を有する部材であり、
前記電線固定構造は、前記プロテクタカバーの外面を前記台座として前記電線載置突起が突設された構造となっていることを特徴とする請求項5に記載のプロテクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線を固定するための電線固定構造、及び、当該電線固定構造が設けられたプロテクタに関するものとなっている。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タイバンドを用いて電線を固定する電線固定構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。タイバンドは、屈曲可能なバンド部、及び、当該バンド部の一端側に一体的に設けられ、環形状に曲げられたバンド部の他端側を受入れて保持することで環形状を維持するロック部、を有した部材である。特許文献1の電線固定構造は、このタイバンドを用いて、プロテクタの外面に電線を固定する構造となっている。この電線固定構造では、プロテクタの外面に電線が先端側の載置部に載置される電線載置突起が突設されている。タイバンドにおけるバンド部が、この電線載置突起に設けられた貫通孔を貫通し、載置部及び電線を内側にして環形状に曲げられ、ロック部に通されて保持されることで電線を電線載置突起に固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-074837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述の特許文献1の電線固定構造では、タイバンドでの電線の固定作業中、電線載置突起の貫通孔を貫通したバンド部が、環状曲げとロック部での保持の前段階でフリー状態となることがある。このような状態でロック部が引っ張られるような力が加わると、電線載置突起の貫通孔からバンド部が抜けてタイバンドが脱落してしまい、電線の固定作業をバンド部の通しからやり直さなければならなくなる可能性がある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、タイバンドの作業中の脱落を抑えて電線の固定作業を行うことができる電線固定構造及び、当該電線固定構造が設けられたプロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、電線固定構造は、所定の台座に突設され、その先端側に設けられた載置部に電線における長手方向の中間部が載置されるとともに、前記載置部よりも前記台座側に前記載置部に前記中間部が載置された前記電線を前記電線載置突起に固定するための固定用貫通孔が設けられた電線載置突起と、屈曲可能なバンド部、及び、当該バンド部の一端側に一体的に設けられ、環形状に曲げられた前記バンド部の他端側を受入れて保持することで前記環形状を維持するロック部、を有し、前記バンド部が前記固定用貫通孔を前記長手方向に対する交差方向に貫通するとともに前記載置部及び前記電線を内側にして前記環形状に曲げられ、前記他端側が前記ロック部に保持された状態で前記電線を前記電線載置突起に固定するタイバンドと、前記電線載置突起において、前記固定用貫通孔を前記バンド部が貫通した前記タイバンドの前記ロック部が位置する側に設けられ、前記固定用貫通孔を前記バンド部が貫通した後の前記タイバンドの前記ロック部側を、当該ロック部に前記他端側が通されるまでの間、前記台座から離す押上げ方向に押し上げて曲げた状態で仮保持するタイバンド仮保持部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、プロテクタは、筒状で内側に電線を収容したプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体から延出して当該プロテクタ本体の外側に配設される前記電線、又は、当該電線とは別体で前記プロテクタ本体の外側に配設される外部電線を、前記プロテクタ本体の外面に固定するための構造であって、前記プロテクタ本体の前記外面を前記台座とした上述の電線固定構造と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述の電線固定構造及びプロテクタによれば、タイバンドの作業中の脱落を抑えて電線の固定作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る電線固定構造が設けられたプロテクタを、当該電線固定構造で固定された電線とともに示す斜視図である。
図1に示されている電線固定構造付きのプロテクタを、電線の固定作業の途中段階の状態で示した斜視図である。
図2に示されている電線固定構造付きのプロテクタを、図2中のV11-V11線に沿った断面で示した断面図である。
図1~図3に示されている実施形態と比較するための比較例の電線固定構造を備えたプロテクタを、図3と同様の断面図で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、プロテクタの一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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