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公開番号2025085610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2024198418
出願日2024-11-13
発明の名称デジタル放送信号の処理方法
出願人株式会社ソシオネクスト
代理人個人,個人
主分類H04L 1/00 20060101AFI20250529BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数系統の復調部を有する受信装置においてメモリ量の増加を抑制する。
【解決手段】デジタル放送信号の処理方法は、第一階層に対する第一パラメータを第一放送信号から取得するステップと、第二階層に対する第二パラメータを第二放送信号から取得するステップと、第一パラメータを用いて第一階層における時間インターリーブ長を判定する判定ステップと、判定ステップにおける判定結果に基づいて、第一階層に対する第一時間デインターリーブ処理、及び、第二階層に対する第二時間デインターリーブ処理の少なくとも一方を行う時間デインターリーブステップとを含み、判定ステップにおいて、第一階層及び第二階層の少なくとも一方における時間インターリーブ長が、最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、時間デインターリーブステップにおいて、第一時間デインターリーブ処理及び第二時間デインターリーブ処理の一方のみを行う。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
受信装置におけるデジタル放送信号の処理方法であって、
前記デジタル放送信号は、第一物理チャンネルに含まれる第一放送信号と、第二物理チャンネルに含まれる第二放送信号とを含み、
前記受信装置は、前記第一放送信号を受信する第一受信部と、前記第二放送信号を受信する第二受信部と、前記第一放送信号及び前記第二放送信号の少なくとも一方のパラメータを判定するパラメータ判定部とを備え、
前記第一受信部は、前記第一放送信号に対して、時間デインターリーブ処理を含む誤り訂正を行う第一誤り訂正部を有し、
前記第二受信部は、前記第二放送信号に対して、時間デインターリーブ処理を含む誤り訂正を行う第二誤り訂正部を有し、
前記第一放送信号は、部分受信階層である第一部分受信階層と、前記第一部分受信階層以外の1以上の第一階層とを含み、
前記第二放送信号は、部分受信階層である第二部分受信階層と、前記第二部分受信階層以外の1以上の第二階層とを含み、
前記1以上の第一階層及び前記1以上の第二階層の各々における時間インターリーブ長は、最大時間インターリーブ長以下であり、
前記デジタル放送信号の処理方法は、
前記第一受信部が、前記1以上の第一階層のそれぞれに対する時間デインターリーブ処理を示す1以上の第一パラメータを前記第一放送信号から取得する第一取得ステップと、
前記第二受信部が、前記1以上の第二階層のそれぞれに対する時間デインターリーブ処理を示す1以上の第二パラメータを前記第二放送信号から取得する第二取得ステップと、
前記パラメータ判定部が、前記1以上の第一パラメータ及び前記1以上の第二パラメータのうち少なくとも前記1以上の第一パラメータを用いて、前記1以上の第一階層及び前記1以上の第二階層のうち少なくとも前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長を判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記第一受信部における前記1以上の第一階層に対する時間デインターリーブ処理である第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二受信部における前記1以上の第二階層に対する時間デインターリーブ処理である第二時間デインターリーブ処理の少なくとも一方を行う時間デインターリーブステップとを含み、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長、及び、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長の少なくとも一方が、前記最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理のうち、一方のみを行う
デジタル放送信号の処理方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理のうち、前記第一時間デインターリーブ処理のみを行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項3】
前記判定ステップにおいて、前記パラメータ判定部は、前記1以上の第一パラメータ及び前記1以上の第二パラメータのうち、前記1以上の第一パラメータのみを用いる
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項4】
前記判定ステップにおいて、前記パラメータ判定部は、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長を判定し、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長の判定結果に関わらず、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理のうち、前記第一時間デインターリーブ処理のみを行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項5】
前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定され、かつ、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含む場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理のうち、前記第一時間デインターリーブ処理のみを行い、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定され、かつ、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まない場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理を行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項6】
前記判定ステップにおいて、前記パラメータ判定部は、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長を判定し、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定され、かつ、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理のうち、前記第二時間デインターリーブ処理のみを行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項7】
前記判定ステップにおいて、前記パラメータ判定部は、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長を判定し、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定され、かつ、前記1以上の第二階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおいて、前記第一時間デインターリーブ処理、及び、前記第二時間デインターリーブ処理を行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項8】
前記時間デインターリーブステップにおいて、一時的なデータを記憶するためのメモリが用いられ、
前記メモリは、
前記第一時間デインターリーブ処理において用いられる第一メモリ領域と、
前記第二時間デインターリーブ処理において用いられる第二メモリ領域とを有し、
前記第一メモリ領域及び前記第二メモリ領域の一方が他方に包含される
請求項1~7のいずれか1項に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項9】
前記メモリは、前記第一部分受信階層の時間デインターリーブ処理に用いられる第三メモリ領域をさらに有し、
前記第三メモリ領域は、前記第一メモリ領域及び前記第二メモリ領域の各々と重ならない
請求項8に記載のデジタル放送信号の処理方法。
【請求項10】
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含むと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおける前記第一時間デインターリーブ処理を第一演算精度で行い、
前記判定ステップにおいて、前記1以上の第一階層における時間インターリーブ長が、前記最大時間インターリーブ長を含まないと判定された場合に、前記時間デインターリーブステップにおける前記第一時間デインターリーブ処理を前記第一演算精度より高い第二演算精度で行う
請求項1に記載のデジタル放送信号の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、デジタル放送信号の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
現在、日本を始めとしてISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)を用いた地上デジタル放送のサービスが提供されている。
【0003】
ISDB-Tでは、非特許文献1に記載されているようにフェージング性能の改善のために、変調後のシンボルデータを時間的に分散させる時間インターリーブが採用されている。
【0004】
時間インターリーブの長さは、放送信号の階層単位で指定することができ、伝送路に最適な時間インターリーブ長を設定することが可能である。
【0005】
また、欧州規格であるDVB-T2や国内の次世代地上デジタル放送として検討されている方式にも同様に時間インターリーブが採用されている。
【0006】
さらに、近年、日本において、地上デジタル放送の次世代に向けた高度化の検討が行われている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
ARIB STD-B31:地上デジタルテレビジョン方式の伝送方式(TRANSMISSION SYSTEM FOR DIGITAL TERRESTRIAL TELEVISION BROADCASTING)
“高度地上デジタルテレビジョン放送方式適用技術検討報告 伝送路符号化方式(地上放送高度化方式)”、[online]、令和5年2月27日、情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会 地上デジタル放送方式高度化作業班(第19回)資料、[令和5年11月1日検索]、インターネット、<https://www.soumu.go.jp/main_content/000864782.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ISDB-T信号を受信する受信装置において、時間インターリーブが施された信号を元の順序に戻す時間デインターリーブの処理において、インターリーブ長に応じたメモリが必要になり、ISDB-Tで設定できる最長のインターリーブ長を満たすためにはメモリ量が増加してしまう。
【0009】
一方、地上デジタル放送の受信装置としては、多番組視聴のTVやレコーダーなどが普及しており、また、カーナビなどに搭載される受信装置においては、視聴を継続しながら放送局をサーチするといった機能が普及しており、デジタル放送信号を受信する受信部を2系統以上有する受信装置が存在する。しかしながら、受信できる系統数の増加に伴い、時間デインターリーブに対するメモリの増加が伴う。
【0010】
本開示は、デジタル放送信号を受信する復調部を2系統以上有する受信装置において、メモリ量の増加を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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