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公開番号2025084989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025034819,2019223337
出願日2025-03-05,2019-12-11
発明の名称絶縁フィルムを備える電気装置
出願人ヴァレオ シーメンス イーオートモーティブ フランス エスアーエス
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250527BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電気車両またはハイブリッド車両のための電気装置に対して耐久性のある電気的絶縁ができるようにする方法を提供する。
【解決手段】電子的構成要素を収容するキャビティ(11)を備えるケーシング(10)と、前記電子的構成要素に電力を供給するために前記電子的構成要素に接続される少なくとも1つの導電体と、を備える電気装置であって、前記電気装置は、第1の導電体の表面に対してこれを電気的に絶縁する第1の絶縁フィルム(F1)を備え、前記第1の絶縁フィルム(F1)は、少なくとも1つの保持部材(F1-1)を有し、前記少なくとも1つの保持部材(F1-1)は、前記第1の絶縁フィルム(F1)を、機械的要素に、とくに前記電気装置の機械要素に、取り付け可能とすることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電子的構成要素を収容するキャビティ(11)を備えるケーシング(10)と、
前記電子的構成要素に電力を供給するために前記電子的構成要素に接続される少なくとも1つの第1の導電体(C1)と、
を備える電気装置であって、
前記電気装置は、
前記第1の導電体(C1)の表面に対してこれを電気的に絶縁する第1の電気的絶縁フィルム(F1)を備え、
前記第1の絶縁フィルム(F1)は、少なくとも1つの保持部材(F1-1)を有し、 前記少なくとも1つの保持部材(F1-1)は、前記第1の絶縁フィルム(F1)を、(とくに前記電気装置の)機械要素に取り付け可能とする
ことを特徴とする、電気装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記電子的構成要素に電力を供給するために前記電子的構成要素に接続される第2の導電体(C2)を備え、
前記第1および第2の導電体(C1,C2)は、互いに重ねられ、2つの別個の平行な平面に沿って延び、
前記機械的要素は、第2の絶縁フィルム(F2)であり、
前記第2の絶縁フィルム(F2)は、各前記導電体(C1,C2)の間に配置され、これによって、前記第1および第2の導電体(C1,C2)を互いに絶縁する、
請求項1に記載の電気装置。
【請求項3】
前記第2の絶縁フィルム(F2)は、少なくとも1つの保持部材(F2-1)を備え、 前記少なくとも1つの保持部材(F2-1)は、前記第1の絶縁フィルム(F1)の前記保持部材(F1-1)に取り付けられるよう構成される、
請求項1または2に記載の電気装置。
【請求項4】
前記第2の絶縁フィルム(F2)は、少なくとも1つの突起(F
20
)を有し、
前記少なくとも1つの突起(F
20
)は、ケーシング(10)のキャビティ(11)の充填材料内に埋め込むために、前記ケーシング(10)の前記キャビティ(11)内に挿入され、
前記突起(F
20
)は、前記保持部材(F2-1)に対して第2の絶縁フィルム(F2)の反対側の縁に配置される、
請求項2または3に記載の電気装置。
【請求項5】
前記第1の絶縁フィルム(F1)は、少なくとも1つの突起(F
10
)を有し、
前記少なくとも1つの突起(F
10
)は、ケーシング(10)のキャビティ(11)の充填材料内に埋め込むために、前記ケーシング(10)の前記キャビティ(11)内に挿入され、
前記突起(F
10
)は、前記保持部材(F1-1)に関して前記第1の絶縁フィルム(F1)の反対側の縁に配置される、
請求項1~4のいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項6】
前記第1の絶縁フィルム(F1)はプラスチックから構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項7】
前記第1の絶縁フィルム(F1)は、
前記第1の導電体(C1)の表面に対して、第1の機械的手段(たとえば接着材料)によって保持され、
前記機械的要素に対して、別の性質の第2の機械的手段(たとえば溶接)によって保持される、
請求項1~6のいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項8】
前記第1の絶縁フィルム(F1)は少なくとも1つの折曲部を有し、これによって第1の導電体(C1)の表面に適合し、前記第1の導電体(C1)の前記表面に対して前記第1の保持部材(F1-1)および前記突起(F
10
)によってのみ保持される、請求項5~7のいずれか一項に記載の電気装置。
【請求項9】
ハウジング(100)と、
前記ハウジング(100)に収容される、請求項3~8のいずれか一項に記載の電気装置と
を備える電気機器(1)であって、
前記電気機器(1)において、前記第1の絶縁フィルム(F1)は、
‐前記電気機器(1)の前記ハウジング(100)の壁(P1)から、または、
‐前記電気機器(1)の前記ハウジング(100)内に配置される前記電気機器(1)の他の構成要素から、
前記第1の導電体(C1)を電気的に絶縁するよう構成され、
前記第2の電気的絶縁フィルム(F2)は、各前記導電体(C1,C2)を互いに絶縁するよう構成される、
電気機器(1)。
【請求項10】
前記電気機器(1)は、車両に搭載されるよう構成され、
前記電気機器(1)は、
‐バッテリから前記車両を駆動する電動機に供給するよう構成されるパワーインバータを形成するか、または、
‐高電圧パワーバッテリと低電圧パワーバッテリとの間で電圧を変換するよう構成されるDC-DCコンバータを形成するか、または、
‐前記車両の外部の電源グリッドと、前記車両のバッテリとの間で電圧を変換するよう構成される充電器を形成する、
請求項9に記載の電気機器(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された電気的絶縁システムを有する電気装置と、そのような電気装置を備える電気機器(とくに電圧コンバータ、充電器またはパワーインバータ)に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
電気機器は、とくに、電気車両またはハイブリッド車両のためのものである。
【0003】
本発明は、とくに、そのような電気装置に対して耐久性のある電気的絶縁ができるようにすることを目的とする。
【背景技術】
【0004】
[従来技術]
公知のように、電気自動車またはハイブリッド自動車において、車両走行を可能にする電動機システムの電力供給機能は、高電圧パワーバッテリが提供している。より正確には、車両の車輪を駆動する電気機械を制御するために、高電圧パワーバッテリが提供する直流電流を、パワーインバータを用いて1つ以上の交流(たとえば正弦波)制御電流に変換できるようにすることが知られている。
【0005】
加えて、充電のために、高電圧パワーバッテリはたとえば外部の電源グリッドに(とくに、オンボード充電器であって、とくに少なくとも1つのDC-DC電圧コンバータを備えるものを介して)接続される。
【0006】
パワーインバータは、この機器専用のハウジングを備える。また、パワーインバータは、パワーインバータのハウジングに挿入されるよう構成されるケーシングを備える容量性ブロックを備える。容量性ブロックは、ケーシング内に配置されるキャビティと、ケーシングのキャビティに挿入されるよう構成される平滑コンデンサとを備える。パワーバッテリが提供する直流電流は、容量性ブロックによって平滑化することができ、その後、交流制御電流に変換される。このように、このコンデンサは、直流電流の残留性外乱を除去可能とし、フィルタリングして交流制御電流に変換できるようにする。
【0007】
また、容量性ブロックは、少なくとも2つの導電体(とくに、コンデンサの負端子に接続される導電体と、コンデンサの正端子に接続される導電体)を備える。各導電体は、たとえば折り曲げられた銅フォイルの形態である。これらの導電体により、コンデンサをシステムの他の部分に簡単に接続するために、コンデンサの負端子および正端子に簡単にアクセスできるようにすることが可能となる。
【0008】
しかしながら、各導電体は、別個の平行な平面に沿ってではあるが、互いに近接して配置される。したがって、パワーインバータの最適な動作を阻害し得る短絡リスクを回避するために、各導電体の間に、また、各導電体とハウジングとの間に、絶縁を提供してこれらの要素を互いに絶縁すべきである。
【0009】
従来技術によれば、第1の解決策は、各導電体とハウジングとの間に配置される第1の絶縁フィルムと、各導電体の間に配置される第2の絶縁フィルムとを用いることを含む。この解決策によれば、第1および第2の絶縁フィルムは、とくに接着剤(グルー等)を用いて取り付けられることによって固定される。
【0010】
しかしながら、接着材料の寿命は限られている場合があり、または、車両の寿命よりもはるかに短い場合がある。したがって、接着材料が経時的に劣化し、短絡の問題が発生する可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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