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公開番号2025084104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2024201793
出願日2024-11-19
発明の名称油性固形化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/25 20060101AFI20250526BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】成型性、なめらかな伸び広がり、均一な仕上がり、マットな仕上がりを兼ね備えた油性固形化粧料の提供
【解決手段】
次の成分(A)~(C);
成分(A)平均粒子径20μm以上の球状粉体を1種以上含有する球状粉体(ただし、合成樹脂粉体を除く) 40~60質量%
成分(B)油性ゲル化剤
成分(C)25℃で液状の油剤 15~50質量%
を含有する油性固形化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
成分(A)平均粒子径20μm以上の球状粉体を1種以上含有する球状粉体(ただし、合成樹脂粉体を除く) 40~60質量%
成分(B)油性ゲル化剤
成分(C)25℃で液状の油剤 15~50質量%
を含有する油性固形化粧料。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記成分(A)が、異なる平均粒子径を有する球状粉体を2種以上含有する請求項1に記載の油性固形化粧料。
【請求項3】
前記成分(A)が、シリカ、セルロース末、デンプン末、およびオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAlよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項4】
前記成分(C)が、25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤を含む請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項5】
前記成分(C)に対する前記25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤の含有質量割合[(25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤)/成分(C)]が、0.5以上である請求項4に記載の油性固形化粧料。
【請求項6】
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、0.6~3である請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項7】
前記成分(B)油性ゲル化剤が、ワックス、デキストリン脂肪酸エステル、アミノ酸系ゲル化剤、煙霧状シリカ、及び脂肪酸またはその塩よりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項8】
さらに成分(D)ポリヒドロキシステアリン酸を含有する請求項1または2に記載の油性固形化粧料。
【請求項9】
口唇化粧料である請求項1または2に記載の油性固形化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性固形化粧料に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
ツヤを抑えたマットな仕上がりの油性固形化粧料は、油剤のツヤを消すために粉体を多く含有するものが多く開発されているが、粉体による伸び広がりの重さ、粉っぽさや乾燥感が生じる等の使用感への影響や、充填時のバルクの流動性が低下して成型性が悪くなるなどの課題があった。一方で、市場においては環境への配慮などの観点から、合成樹脂粉体を含有しない化粧料が好まれており、ツヤを抑えたマットな仕上がりでかつ良好な成型性と使用感を、合成樹脂粉体を含有せずに具現化した油性固形化粧料の開発が望まれている。これまでにも、粉体を多く含有する油性化粧料が開発されており、例えば、特定量の形状の異なる2種類以上の粉体を配合し、エラストマーと特定量の不揮発性油分と特定量のワックスとを含み、揮発性油分を含まないか1質量%以下とすることで、ツヤを抑えたマット質感のある塗布膜の仕上がりとぱさつきの軽減を実現した技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。また、特定量のシリカエアロゲルと、特定量のピロリドンカルボン酸エステルとを含むことで、伸び広がりがりが良好で、均一に塗布でき、かつ、べとつき感がなく、使用感が良好なマット質感のある唇用化粧料の技術(例えば、特許文献2参照)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-104936号公報
特開2023-20459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、マットな仕上がりの固形化粧料において、良好な成形性と、なめらかな伸び広がり、均一な仕上がりの全てを満足する品質の具現化は困難であった。そこで本発明は、ツヤを抑えたマットな仕上がりを有しながら、さらに成型性、なめらかな伸び広がり、均一な仕上がりを兼ね備える油性固形化粧料の開発が課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる実情において、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、平均粒子径20μm以上の球状粉体を1種以上含む球状粉体(ただし、合成樹脂粉体を除く)を40~60質量%、油性ゲル化剤、25℃で液状の油剤を15~50質量%含有する油性固形化粧料が、成型性に優れ、なめらかに伸び広がり、均一な仕上がりとマットな仕上がりを実現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は以下を含むものである。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)平均粒子径20μm以上の球状粉体を1種以上含有する球状粉体(ただし、合成樹脂粉体を除く) 40~60質量%
(B)油性ゲル化剤
(C)25℃で液状の油剤 15~50質量%
を含有する油性固形化粧料。
[2]
前記成分(A)が、異なる平均粒子径を有する球状粉体を2種以上含有する[1]に記載の油性固形化粧料。
[3]
前記成分(A)が、シリカ、セルロース末、デンプン末、およびオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAlよりなる群から選択される1種または2種以上である[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[4]
前記成分(C)が、前記25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤を含む[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[5]
前記成分(C)に対する25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤の含有質量割合[(25℃の粘度が30mPa・s以下の油剤)/成分(C)]が、0.5以上である[4]に記載の油性固形化粧料。
[6]
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(C)が、0.6~3である[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[7]
前記成分(B)油性ゲル化剤が、ワックス、デキストリン脂肪酸エステル、アミノ酸系ゲル化剤、煙霧状シリカ、及び脂肪酸またはその塩よりなる群から選択される1種または2種以上である[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[8]
さらに成分(D)ポリヒドロキシステアリン酸を含有する[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[9]
口唇化粧料である[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、成型性、なめらかな伸び広がり、均一な仕上がり、マットな仕上がりを兼ね備えた油性固形化粧料を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において質量%の記載を以下単に「%」とのみ記載とする場合もあるが、質量%を意味するものとし、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また本発明における粘度は25℃での値を意味するものとする。本発明における粉体の平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA―910、堀場製作所社製)を用いて、体積平均粒子径(D50)として測定する。
【0009】
本発明における成分(A)は、平均粒子径20μm以上の球状粉体を1種以上含有する球状粉体(ただし、合成樹脂粉体を除く)である。球状粉体は、形状が球状をなす粉体を指す。球状粉体は、真球状だけでなく、略球状、楕円状や球状表面の一部または全体に凹凸を有する略球状の球状などを包含し、長径/短径の比は1.5/1~1/1が好ましく、1.2/1~1/1がより好ましい。また、球状であれば、特に限定されず、全体が単一の成分で構成されるもの、コア-シェル型のように内核と外殻が異なる成分で構成されるもの、内部に異なる成分が分散しているもの、表面に孔を有する多孔質粉体、内部に空洞を有する中空粉体、更に中空粉体の内部に有益成分を内包、または含浸させたもの、造粒により球状に成型したもの(例えば剥片状の粉体を球状に造粒したもの)等であっても良い。特に、マットな仕上がりの観点から、吸油量が小さい無孔質粉体がより好ましい。
【0010】
成分(A)球状粉体は、通常化粧料に用いられる粉体のうち、合成樹脂粉体を除いた粉体を用いることができる。具体的には、シリカ、ガラスビーズ、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、タルク、炭化珪素、硫酸バリウム等の無機粉体、セルロース末、デンプン末、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAl、ウール末、シルク末等の有機粉体、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、マットな仕上がりと均一な仕上がりの観点から、シリカ、セルロース末、デンプン末、およびオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAlよりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、シリカ、セルロース末、およびデンプン末よりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、シリカおよび/またはセルロース末がさらにより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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