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公開番号2025082664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196153
出願日2023-11-17
発明の名称業務施策評価装置および業務施策評価方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G06Q 10/0639 20230101AFI20250522BHJP(計算;計数)
要約【課題】KPIの予測に用いられる業務パラメータの妥当な値の推定を可能とする。
【解決手段】業務施策評価装置100は、業務パラメータと、業務に含まれる作業の記述や作業対象の記述を含む業務シナリオを基に、当該業務のシミュレーションモデルを生成するモデル生成部112と、シミュレーションモデルを用いて、当該業務のシミュレーションを行うシミュレーション部113と、シミュレーション結果から当該業務のKPIの予測値であるKPI予測値を算出するKPI算出部115を備える。さらに業務施策評価装置100は、KPI予測値、業務におけるKPIの実績値であるKPI実績値、KPIおよび前記業務パラメータの何れか少なくとも1つを基に当該KPIとは異なるKPIが算出される関係である算出関係を基に、業務シナリオに含まれる業務パラメータの値と業務における業務パラメータの推定値とを出力する業務パラメータ評価部117を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
業務パラメータと、業務に含まれる作業の記述および作業対象の記述の少なくとも一方を含む業務シナリオを基に、当該業務のシミュレーションモデルを生成するモデル生成部と、
前記シミュレーションモデルを用いて、当該業務のシミュレーションを行うシミュレーション部と、
シミュレーション結果から当該業務のKPIの予測値であるKPI予測値を算出するKPI算出部と、
前記KPI予測値、業務におけるKPIの実績値であるKPI実績値、KPIおよび前記業務パラメータの何れか少なくとも1つを基に当該KPIとは異なるKPIが算出される関係である算出関係を基に、前記業務シナリオに含まれる業務パラメータの値と業務における業務パラメータの推定値とを比較する業務パラメータ評価部と、
前記業務パラメータ評価部が比較した結果を出力する出力制御部と、を備える
業務施策評価装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記業務パラメータ評価部は、
KPIおよび前記業務パラメータをノード、前記算出関係をリンクとするベイジアンネットワークを生成し、
前記業務パラメータの事前確率分布と前記KPI実績値とを基に、前記業務パラメータの事後確率分布を算出し、
当該事後確率分布を基に、前記業務における業務パラメータの推定値を算出する
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項3】
前記業務シナリオに含まれる業務パラメータには、パラメータ信用度が付与され、
前記業務パラメータの事前確率分布の平均値は、当該業務パラメータの設定値であり、
前記業務パラメータの事前確率分布の分散は、前記パラメータ信用度に基づいて設定される値である
請求項2に記載の業務施策評価装置。
【請求項4】
前記算出関係は、
KPIおよび前記業務パラメータの何れか少なくとも1つを含み、当該KPIとは異なるKPIを算出する数式である
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、
前記KPI予測値、および前記KPI実績値を出力する
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項6】
前記シミュレーション結果および業務の履歴を基にKPIを算出する手法を設定するKPI設定部と、
前記手法に従って、前記業務の履歴を基に、前記KPI実績値を算出するKPI算出部と、をさらに備える
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項7】
前記業務パラメータ評価部は、
前記業務施策評価装置に入力されたKPIの実績値を取得して、前記KPI実績値とする
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項8】
前記業務パラメータ評価部は、
前記KPI予測値と前記KPI実績値との差が所定値より大きいKPIがある場合に、当該KPIと算出関係のある、前記業務シナリオに含まれる業務パラメータの値と業務における業務パラメータの推定値とを出力する
請求項1に記載の業務施策評価装置。
【請求項9】
業務施策評価装置が、
業務パラメータと、業務に含まれる作業の記述および作業対象の記述の少なくとも一方を含む業務シナリオを基に、当該業務のシミュレーションモデルを生成するステップと、
前記シミュレーションモデルを用いて、当該業務のシミュレーションを行うステップと、
シミュレーション結果から当該業務のKPIの予測値であるKPI予測値を算出するステップと、
前記KPI予測値、業務におけるKPIの実績値であるKPI実績値、KPIおよび前記業務パラメータの何れか少なくとも1つを基に当該KPIとは異なるKPIが算出される関係である算出関係を基に、前記業務シナリオに含まれる業務パラメータの値と業務における業務パラメータの推定値とを比較するステップと、
比較した結果を出力するステップと、を実行する
業務施策評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、業務施策評価装置および業務施策評価方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
事業者は時代に沿った多様な価値や即時的に大きく変動する事業環境に合わせて、事業設計を継続的かつ適応的に変革していく必要がある。事業者は目標となるKPI(Key Performance Indicator、評価指標)を設定し、目標となるKPI値を達成するための施策を決定する。このために事業者は、実施する施策に対して、どのようにKPIが変化するかを定量的に予測する必要となる。施策に対するKPIの予測に関する技術として、特許文献1,2に記載の発明がある。
特許文献1に記載の業務設計支援システムは、業務施策の内容を示すシナリオが入力され、シミュレーションを実行することでKPIの予測値を算出することで、どの業務施策が目標KPIを達成するために好適かの判断を支援する。
特許文献2に記載の企業活動評価システムは、企業の戦略、施策、KPIの関係を基に、将来実施するプロセスKPIの予測値を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-068265号公報
特開2006-268592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2では、施策によるKPIを予測しているが、KPIの予測には多くの施策や現状の業務に関するパラメータ(以下業務パラメータと記す)が含まれている。例えば保全業務のシミュレーションを実施する場合には、対象とするアセットの故障率や故障時の修理に要する時間などの値が業務パラメータとして設定される必要がある。
【0005】
業務パラメータは、センサを設置して計測することで、ある程度取得可能である。しかしながら、業務パラメータを推定するために必要な全ての値を計測することは、コストの観点から現実には難しい。また故障時の修理作業時間の内訳や、作業員のスキルレベルなどの業務パラメータは、計測して定量化すること自体が難しい場合もある。このため正確に測定できない業務パラメータについては、経験者/専門家が持っているノウハウから仮説として設定される場合が多い。
【0006】
これらの業務パラメータを現実に即した適切な値に設定できなかった場合には、シミュレーションで予測するKPIの値自体が現実の値と大きく異なる値となってしまい、KPIの予測値によって決定した施策が妥当なものではない可能性が生じる。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、KPIの予測に用いられる業務パラメータの妥当な値の推定を可能とする業務施策評価装置および業務施策評価方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するため、本発明に係る業務施策評価装置は、業務パラメータと、業務に含まれる作業の記述および作業対象の記述の少なくとも一方を含む業務シナリオを基に、当該業務のシミュレーションモデルを生成するモデル生成部と、前記シミュレーションモデルを用いて、当該業務のシミュレーションを行うシミュレーション部と、シミュレーション結果から当該業務のKPIの予測値であるKPI予測値を算出するKPI算出部と、前記KPI予測値、業務におけるKPIの実績値であるKPI実績値、KPIおよび前記業務パラメータの何れか少なくとも1つを基に当該KPIとは異なるKPIが算出される関係である算出関係を基に、前記業務シナリオに含まれる業務パラメータの値と業務における業務パラメータの推定値とを比較する業務パラメータ評価部と、前記業務パラメータ評価部が比較した結果を出力する出力制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、KPIの予測に用いられる業務パラメータの妥当な値の推定を可能とする業務施策評価装置および業務施策評価方法を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る業務施策評価装置の機能ブロック図である。
本実施形態に係る業務施策評価装置が実行する処理の概要を説明するための図である。
本実施形態に係る施策設定画面の画面構成図である。
本実施形態に係るシミュレーション結果データベースに含まれる業務パラメータ結果データのデータ構成図である。
本実施形態に係るシミュレーション結果データベースに含まれるKPI結果データのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI設定画面の画面構成図である。
本実施形態に係るKPI関係データベースに含まれるKPIデータのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI関係データベースに含まれるKPI関係データのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI関係データベースに含まれるKPI計算式データのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI関係データベースに含まれるKPI向けパラメータデータのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI業務パラメータ関係データベースのデータ構成図である。
本実施形態に係るKPI評価画面の画面構成図である。
本実施形態に係るKPI実績登録画面の画面構成図である。
本実施形態に係る業務パラメータ評価画面の画面構成図である。
本実施形態に係る業務パラメータ評価手順のフローチャートである。
本実施形態に係る業務パラメータ評価処理のフローチャートである。
本実施形態に係るベイジアンネットワークのネットワーク構造を示す図である。
本実施形態に係る業務施策評価装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明を実施するための形態(実施形態)における業務施策評価装置について説明する。業務施策評価装置は、業務シナリオを基にシミュレーションモデルを生成して業務のシミュレーションを実行する。業務シナリオとは、業務全体を示す記述であって、業務に含まれる作業やその対象、シミュレーションの前提となる業務パラメータを含む。保全業務における業務パラメータには、保全員数のような実数として設定される信用度が高いものもあるが、アセットの故障率のような経験や勘、仮説を基に設定される信用度が低いものもある。
(【0011】以降は省略されています)

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