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公開番号2025081084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194609
出願日2023-11-15
発明の名称情報処理システム及び情報処理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250520BHJP(計算;計数)
要約【課題】天候変化による急激なエネルギー供給変化に対応可能な需給調整を支援する。
【解決手段】情報処理システムは、複数のエリアそれぞれの区画における第1気象情報と、当該複数のエリアそれぞれに含まれる建屋における局所的な第2気象情報と、建屋の運用状況を示す建屋運用情報と、当該複数のエリアにおける人の流出入数を示す都市情報と、を保持し、当該複数のエリアそれぞれのエネルギー供給量を、第1気象情報及び第2気象情報に基づいて推定し、当該複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー需要量を、第1気象情報、第2気象情報、建屋運用情報、及び都市情報に基づいて推定し、推定したエネルギー供給量及びエネルギー需要量に基づいて、エネルギーの供給元エリア及び供給先エリアのマッチング候補を選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理システムであって、
プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、
複数のエリアそれぞれに含まれる区画の気象を示す第1気象情報と、
前記複数のエリアそれぞれに含まれる建屋における気象であって、前記区画よりも局所的な範囲の気象、を示す第2気象情報と、
前記建屋の運用状況を示す建屋運用情報と、
前記複数のエリアに含まれるエリアにおける人の流出入数を示す都市情報と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー供給量を、前記第1気象情報及び前記第2気象情報に基づいて推定し、
前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー需要量を、前記第1気象情報、前記第2気象情報、前記建屋運用情報、及び前記都市情報に基づいて推定し、
前記推定したエネルギー供給量と、前記推定したエネルギー需要量と、に基づいて、供給元エリアと、前記供給元エリアからエネルギーが供給される供給先エリアと、のマッチング候補を前記複数のエリアから選択し、
前記マッチング候補を表示するためのデータを生成する、情報処理システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記プロセッサは、
前記第1気象情報、前記第2気象情報、及び前記建屋運用情報に基づいて、前記複数のエリアそれぞれに含まれる建屋のエネルギー需要量を推定し、
前記複数のエリアそれぞれについて、前記推定した建屋のエネルギー需要量の総和を算出し、
前記算出した総和それぞれに前記都市情報が示す前記流出入数を反映させて、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー需要量を推定する、情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記プロセッサは、
前記推定した建屋のエネルギー需要量に基づいて大口需要家を有するエリアを前記複数のエリアから特定し、
前記マッチング候補の選択において、前記推定したエネルギー供給量と、前記推定したエネルギー需要量と、に基づいて、前記供給元エリアに対して、前記大口需要家を有するエリアを前記供給先エリアとして優先的にマッチングさせるマッチング候補を生成する、情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記都市情報は、前記複数のエリアに含まれるエリアにおいて行われる都市計画及び都市運用の少なくとも一方による前記流出入数を示す、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記建屋運用情報は、前記建屋の用途、前記建屋の構造、及び前記建屋の運用スケジュールの少なくとも1つを示す、情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
入力装置に接続され、
前記プロセッサは、前記入力装置への入力に従って、前記マッチング候補に含まれる前記供給元エリアと前記供給先エリアとの組み合わせの選定し、
前記メモリは、前記選定された組み合わせ、並びに前記複数のエリアそれぞれについて推定されたエネルギー供給量及びエネルギー需要量の実績を蓄積し、
前記プロセッサは、
前記複数のエリアそれぞれにおける新たなエネルギー需要量を、前記第1気象情報、前記第2気象情報、前記建屋運用情報、及び前記都市情報に基づいて推定し、
前記実績が示すエネルギー供給量から、前記推定した新たなエネルギー供給量に最も類似するエネルギー供給量を特定し、
前記特定したエネルギー需要量に前記実績において対応する前記組み合わせを、新たなマッチング候補として選択する、情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記メモリは、前記複数のエリアそれぞれに含まれる建屋における蓄エネルギーの状況を示す蓄エネルギー情報を保持し、
前記プロセッサは、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー供給量及びエネルギー需要量の推定に前記蓄エネルギー情報を利用する、情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムであって、
前記プロセッサは、前記供給元エリア及び前記供給先エリアにおける前記推定したエネルギー供給量及びエネルギー需要量並びに前記蓄エネルギーの状況に基づいて、前記供給元エリアにおける蓄エネルギーの放出及び蓄積を計画する、情報処理システム。
【請求項9】
情報処理システムによる情報処理方法であって、
前記情報処理システムは、プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、
複数のエリアそれぞれに含まれる区画の気象を示す第1気象情報と、
前記複数のエリアそれぞれに含まれる建屋における気象であって、前記区画よりも局所的な範囲の気象、を示す第2気象情報と、
前記建屋の運用状況を示す建屋運用情報と、
前記複数のエリアに含まれるエリアにおける人の流出入数を示す都市情報と、を保持し、
前記情報処理方法は、
前記プロセッサが、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー供給量を、前記第1気象情報及び前記第2気象情報に基づいて推定し、
前記プロセッサが、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー需要量を、前記第1気象情報、前記第2気象情報、前記建屋運用情報、及び前記都市情報に基づいて推定し、
前記プロセッサが、前記推定したエネルギー供給量と、前記推定したエネルギー需要量と、に基づいて、供給元エリアと、前記供給元エリアからエネルギーが供給される供給先エリアと、のマッチング候補を前記複数のエリアから選択し、
前記プロセッサが、前記選択したマッチング候補を表示するためのデータを生成する、情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、主要な温室効果ガスの一例であるCO2の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル社会の構築に向けたシステム改革が進んでいる。CO2の排出を削減するためには、太陽光発電や風力発電といった変動性再生可能エネルギー(VRE)の変動とエネルギー需要とを協調させるためのシステム構築が望まれる。
【0003】
本技術分野の背景技術として、特開2016-063592号公報(特許文献1)がある。この公報には、「電力管理地域において、電気設備として蓄電池及び発電装置を備える需要家施設を含む複数の需要化施設を共通の電源線に接続し、余剰電力を需要化施設間において融通し合う電力管理システムにおいて、余剰電力を有する余剰需要家を抽出する余剰需要家抽出部と、不足電力となっている不足需要家を抽出する不足需要家抽出部と、余剰需要家の各邸売電電力を不足需要家の各邸購入電力に配分する余剰電力配分部と、各需要家施設を示す需要家施設画像を表示する画像制御部と、余剰需要家の需要家画像から不足需要家の需要家画像に向かい、余剰電力配分部が配分した余剰電力の融通を示す線上の電力線画像を表示する融通電力線表示部とを備える。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-063592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術は、建屋の発電量、蓄電量、及び放電量を直接的に測定し、測定結果に基づいて建屋間で電力を融通し合う。しかし、天候変化等によって急激なエネルギー供給変化が起こる可能性があるが、特許文献1に記載の技術は、電力の融通に気象情報を考慮していない。そこで、本発明の一態様は、天候変化による急激なエネルギー供給変化に対応可能な需給調整を支援する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の一態様は、以下の構成を採用する。情報処理システムは、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリは、複数のエリアそれぞれに含まれる区画の気象を示す第1気象情報と、前記複数のエリアそれぞれに含まれる建屋における気象であって、前記区画よりも局所的な範囲の気象、を示す第2気象情報と、前記建屋の運用状況を示す建屋運用情報と、前記複数のエリアに含まれるエリアにおける人の流出入数を示す都市情報と、を保持し、前記プロセッサは、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー供給量を、前記第1気象情報及び前記第2気象情報に基づいて推定し、前記複数のエリアそれぞれにおけるエネルギー需要量を、前記第1気象情報、前記第2気象情報、前記建屋運用情報、及び前記都市情報に基づいて推定し、前記推定したエネルギー供給量と、前記推定したエネルギー需要量と、に基づいて、供給元エリアと、前記供給元エリアからエネルギーが供給される供給先エリアと、のマッチング候補を前記複数のエリアから選択し、前記マッチング候補を表示するためのデータを生成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、天候変化による急激なエネルギー供給変化に対応可能な需給調整を支援することができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1における地域エネルギー協調リコメンドシステムの構成例を示すブロック図である。
実施例1における気象データのデータ項目の一例を示す説明図である。
実施例1における建屋気象センサデータ122のデータ項目の一例を示す説明図である。
実施例1におけるエリア気象DBのデータ項目の一例を示す説明図である。
実施例1における再生可能エネルギーDBのデータ構成例を示す図である。
実施例1における蓄エネルギーDBのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるスマートメータデータのデータ構成例を示す図である。
実施例1における建屋運用DBのデータ構成例を示す図である。
実施例1における都市計画DBのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるエリア供給推定処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるエリア需要推定処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるエリア推定需給DBのデータ構成例を示す図である。
実施例1におけるリコメンド画面の画面構成例を示す図である。
実施例1におけるエネルギー協調計画部によって生成される協調リコメンド画面の画面構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて、本開示の実施例を説明する。なお、本開示の実施例は、後述する実施例に限定されるものではなく、その技術思想の範囲において、種々の変形が可能である。また、後述する各実施例の説明に使用する各図の対応部分には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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