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公開番号2025082279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2024188120
出願日2024-10-25
発明の名称交通システムにおける旅客流動を予測する方法およびシステム
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20250521BHJP(信号)
要約【課題】交通システムにおける旅客流動を予測する。
【解決手段】許容可能な遅延時間および許容可能な交通手段の混雑を求めるために、交通手段の複数の旅客に関連した移動履歴データを受信する。移動履歴データに基づいて、駅での乗車待ちの旅客の総数を推定する。移動履歴データに基づいて、遅延時間および交通手段内の混雑を推定する。1または複数の乗車待ちの旅客それぞれについて、交通手段を変更する、変更可能性を判定する。さらに、その駅で、1または複数の旅客が交通手段に乗ることを断念するリスクを判定する。その後、推定された1または複数の乗車待ちの旅客の総数と、1または複数の乗車待ちの旅客に関連したリスクとに基づいて、当該駅での旅客流動を予測する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
交通手段の複数の旅客それぞれに関連した、許容可能な遅延時間および許容可能な交通システムの混雑を求めるために、1または複数のソースから前記複数の旅客に関連した移動履歴データを旅客流動予測システムが受信することと、
前記交通手段に乗るために駅で待っている前記複数の旅客のうちの1または複数の旅客に関連した前記移動履歴データに基づいて、前記駅での乗車待ちの旅客の総数を前記旅客流動予測システムが推定することと、
前記複数の旅客それぞれの移動履歴に関連した前記移動履歴データに基づいて、前記交通手段が前記駅に到着するまでの遅延時間と、前記交通手段内の混雑とを前記旅客流動予測システムが推定することと、
前記遅延時間、前記交通手段内の前記混雑、前記許容可能な遅延時間、および前記許容可能な交通手段の混雑に基づいて、前記駅における1または複数の乗車待ちの旅客それぞれについて、前記交通手段を別の交通手段に変更する変更可能性を、前記旅客流動予測システムが判定することと、
前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれに関連した前記変更可能性を集計することで、前記駅について、前記乗車待ちの旅客の総数のうちの前記1または複数の旅客が前記交通手段に乗ることを断念するリスクを、前記旅客流動予測システムが判定することと、
前記推定された1または複数の乗車待ちの旅客の総数と、前記1または複数の乗車待ちの旅客に関連した前記リスクとに基づいて、前記駅での旅客流動を前記旅客流動予測システムが予測することと、
を含む、交通システムにおける旅客流動を予測する方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記乗車待ちの旅客の総数を推定することは、所定のクラスタリング技術に基づき、旅客の1または複数のカテゴリーから、前記1または複数の乗車待ちの旅客を特定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記旅客の1または複数のカテゴリーは、移動時間に基づいて分類される定期利用の旅客および非定期利用の旅客を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれによる、前記交通手段を前記別の交通手段に変更する前記変更可能性を判定することは、
前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれに関連した、前記移動履歴データに基づいて判定される交通手段変更履歴の総数および総移動履歴の関数に基づいて、前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれが、前記交通手段を前記別の交通手段に変更する初期可能性を判定することと、
前記遅延時間、前記交通手段内の前記混雑、および前記初期可能性の関数に基づいて、前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれが、前記交通手段を前記別の交通手段に変更する前記変更可能性を判定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記変更可能性は、統計技術、または機械学習技術のうちの少なくとも一方を利用して判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記許容可能な遅延時間および前記許容可能な交通手段の混雑は、前記複数の旅客それぞれに関連した所定の閾値に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記移動履歴データは、前記複数の旅客それぞれの移動履歴に関連した、交通手段状況情報および旅客位置情報を含み、
前記許容可能な遅延時間および前記許容可能な交通手段の混雑に関連した所定の閾値は、前記交通手段状況情報および前記旅客位置情報に基づいて推定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記交通手段状況情報は、前記交通手段の位置、天候情報、および交通情報の内の少なくとも1つに基づいて判定される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記旅客位置情報は、
前記複数の旅客それぞれのユーザーデバイスに関連した所定の識別子と、
前記複数の旅客それぞれの移動履歴に関連した決済情報と、
前記複数の旅客それぞれに関連した1または複数の物体のタギングデバイスの位置情報と、の内の少なくとも1つに基づいて判定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
交通システムにおける旅客流動を予測する旅客流動予測システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に接続されたメモリと、を備え、
前記メモリは、プロセッサ指示を記憶し、前記プロセッサ指示は、実行されると、前記プロセッサに、
交通手段の複数の旅客それぞれに関連した、許容可能な遅延時間および許容可能な交通手段の混雑を求めるために、1または複数のソースから前記複数の旅客に関連した移動履歴データを受信することと、
前記交通手段に乗るために駅で待っている前記複数の旅客のうちの1または複数の旅客に関連した前記移動履歴データに基づいて、前記駅での乗車待ちの旅客の総数を推定することと、
前記移動履歴データに基づいて、前記交通手段が前記駅に到着するまでの遅延時間と、前記交通手段内の混雑とを推定することと、
前記遅延時間、前記交通手段内の前記混雑、前記許容可能な遅延時間、および前記許容可能な交通手段の混雑に基づいて、前記駅における1または複数の乗車待ちの旅客それぞれについて、前記交通手段を別の交通手段に変更する変更可能性を判定することと、
前記1または複数の乗車待ちの旅客それぞれに関連した前記変更可能性を集計することで、前記駅について、前記複数の旅客のうちの前記1または複数の旅客が前記交通手段に乗ることを断念するリスクを判定することと、
前記推定された1または複数の乗車待ちの旅客の総数と、前記1または複数の乗車待ちの旅客に関連した前記リスクとに基づいて、前記駅での前記旅客流動を予測することと、を実行させる、旅客流動予測システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は概して、旅客流動管理の分野に関する。より具体的には、本開示は交通システムにおける旅客流動を予測する方法およびシステムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
世界中の大都市で、急速な都市化と人口増による交通渋滞が問題となっている。そこで、多くの都市は、住民が公共交通手段を好ましい通勤手段として選択するように、公共交通手段のサービス品質向上に向けたソリューションを探求している。しかし、交通システムで心地よく、良好なサービス品質を提供することは、大いに困難であり得る。例えば、交通システムでは、不測の事態により、計画通りの運行ができないような状況が生じ得る。したがって、交通システムの管理のため、旅客への影響を抑えるように、オペレータは常に運行遅延状況を監視し、状況に応じて運行間隔を調整し得る。正確な運行間隔調整のためには、将来的に生じ得る問題を把握するよう、正確な運行スケジュールを予測することが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術が公共交通手段の利用体験をより良くするために最も依拠する要素は、旅客流動および交通手段に関する遅延に相当するものである。このような技術では、様々なセンサにより取得されたセンサデータに基づいて、旅客流動および交通手段の遅延が計算される。センサとしては、混雑度合いを測定するように交通手段に設置されたカメラおよび重量センサ、詳細な位置情報に基づいて交通手段の遅延を計算するための全地球測位システム(GPS)トラッカーなどが挙げられるが、これらに限るものではない。しかし、従来の技術では、旅客流動および交通手段の遅延の計算時に、交通手段の現状のみを考慮している。このアプローチでは、オペレータは、交通手段が次の駅でより多くの旅客を乗せられる、またはこれ以上乗せられない、と誤解する可能性がある。その場合、交通手段に乗る旅客が過剰または過少となり得る。例えば、図1は、既存のシステムにおいて、交通手段の現状に関連したセンサデータに基づき、オペレータが生成した例示的な運行計画を示す。センサデータは、各種センサから受信される。ここで、この運行計画では、遅延の影響を受けた旅客も、後続の駅での乗車待ちの旅客として見做されている。このように、従来技術では、推定される旅客流動および交通手段の遅延が交通手段の現状のみを考慮しているため、理想的な結果を実現することはできない。
【0004】
旅客流動を求める既存のアプローチは、上述の各種センサを通じて実行される。しかし、交通手段が次の駅に到着した場合、および旅客が交通手段の変更を希望した場合の、交通手段の未来の状況を求めるものではない。既存のアプローチによる手法によると、遅延の影響を受けた旅客も旅客流動を求める際に含まれてしまう。これは、交通手段が運転再開の見込みが立たないまま遅延したとしても、不都合を被った旅客は、その交通手段を待って乗るという想定に帰結する。さらに、既存のアプローチは、高価なセンサに依存するため、コスト効率が悪い。
【0005】
本開示の背景技術部分に開示の情報は、あくまで本発明の一般的背景に対する理解向上が目的であって、当該情報が、当業者に公知の従来技術を成すということを認める、または何らかの形で示唆するものと解されるべきではない。
【0006】
本発明の目的は、正確な運行間隔調整のためには、将来的に生じ得る問題を把握するよう、正確な運行スケジュールを予測することができる交通システムにおける旅客流動を予測する方法およびシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態において、本開示は、交通システムにおける旅客流動を予測する方法を開示する。当該方法は、交通手段の複数の旅客それぞれに関連した、許容可能な遅延時間および許容可能な交通システムの混雑を求めるために、1または複数のソースから複数の旅客に関連した移動履歴データを受信することを含む。また、当該方法は、交通手段に乗るために駅で待っている複数の旅客のうちの1または複数の旅客に関連した移動履歴データに基づいて、駅での乗車待ちの旅客の総数を推定することを含む。また、当該方法は、移動履歴データに基づいて、交通手段が駅に到着するまでの遅延時間と、交通手段内の混雑とを推定することを含む。さらに、当該方法は、遅延時間、交通手段内の混雑、許容可能な遅延時間、および許容可能な交通手段の混雑に基づいて、駅における1または複数の乗車待ちの旅客それぞれについて、交通手段を別の交通手段に変更する変更可能性を判定することを含む。また、当該方法は、1または複数の乗車待ちの旅客それぞれに関連した変更可能性を集計することで、その駅で、乗車待ちの複数の旅客のうちの1または複数の旅客が交通手段に乗ることを断念するリスクを判定することを含む。当該方法はその後、推定された1または複数の乗車待ちの旅客の総数と、1または複数の乗車待ちの旅客に関連したリスクとに基づいて、駅での旅客流動を予測することを含む。
【0008】
実施形態において、本開示は、交通システムにおける旅客流動を予測する旅客流動予測システムを開示する。当該システムは、1または複数のプロセッサおよびメモリを備える。当該1または複数のプロセッサは、交通手段の複数の旅客それぞれに関連した、許容可能な遅延時間および許容可能な交通手段の混雑を求めるために、1または複数のソースから複数の旅客に関連した移動履歴データを受信するように構成される。当該1または複数のプロセッサは、交通手段に乗るために駅で待っている複数の旅客のうちの1または複数の旅客に関連した移動履歴データに基づいて、駅での乗車待ちの旅客の総数を推定するように構成される。当該1または複数のプロセッサは、移動履歴データに基づいて、交通手段が駅に到着するまでの遅延時間と、交通手段内の混雑とを推定する。さらに、当該1または複数のプロセッサは、駅における1または複数の乗車待ちの旅客それぞれについて、交通手段を別の交通手段に変更する変更可能性を判定するように構成される。変更可能性は、遅延時間、交通手段内の混雑、許容可能な遅延時間、および許容可能な交通手段の混雑に基づいて判定される。さらに、当該1または複数のプロセッサは、その駅で、複数の旅客のうちの1または複数の旅客が交通手段に乗ることを断念するリスクを判定するように構成される。断念するリスクは、1または複数の乗車待ちの旅客それぞれに関連した変更可能性を集計することで判定される。当該1または複数のプロセッサはその後、推定された1または複数の乗車待ちの旅客の総数と、1または複数の乗車待ちの旅客に関連したリスクとに基づいて、駅での旅客流動を予測するように構成される。
【発明の効果】
【0009】
正確な運行間隔調整のためには、将来的に生じ得る問題を把握するよう、正確な運行スケジュールを予測することができる。
【0010】
上述の概要は、あくまで例示であって、限定的であることを意図したものではない。上述の例示的態様、実施形態、特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、特徴が、図面および以下の詳細な説明を参照することで明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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