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公開番号2025081802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194806
出願日2023-11-16
発明の名称ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、およびそれからなる成形品
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08L 67/02 20060101AFI20250521BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
機械特性、流動性および難燃性に優れるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、およびそれからなる成形品を得ること。
【解決手段】
(A)固有粘度が0.50~1.00dL/gであるポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、(B)重量平均分子量1000~5000の臭素系難燃剤20~40重量部、(C)アンチモン化合物6.0~15.0重量部、および(D)ガラス繊維100~200重量部、を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)固有粘度が0.50~1.00dL/gであるポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、(B)重量平均分子量1000~5000の臭素系難燃剤20~40重量部、(C)アンチモン化合物6.0~15.0重量部、および(D)ガラス繊維100~200重量部、を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記(C)アンチモン化合物が三酸化アンチモンであることを特徴とする、請求項1に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)重量平均分子量1000~5000の臭素系難燃剤が臭素化ポリカーボネート化合物および臭素化エポキシ化合物から選択される少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)固有粘度が0.50~1.00dL/gであるポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、(D)ガラス繊維の配合量が125~175重量部であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
【請求項5】
前記(A)固有粘度が0.50~1.00dL/gであるポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対し、さらに(E)滴下防止剤1.0~2.0重量部を配合してなることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気・電子機器部品、自動車部品、機械部品などの用途に対し有用な、流動性に優れ、高度な難燃性および機械特性を有したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物とそれを成形してなる成形品に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBT樹脂と略記することがある。)は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、寸法安定性などに優れているため、各種の電気・電子機器部品、自動車、電車などの車両用部品、機械部品、その他の一般工業製品製造用材料として、広く使用されている。
【0003】
しかしながら、PBT樹脂は本質的に可燃性であるため、上記の電気・電子機器部品、自動車部品などの工業用材料として使用するには一般の化学、物理的諸特性バランス以外に火炎に対する安全性、すなわち難燃性が要求され、UL-94規格のV-0を示す高度な難燃性が必要とされる場合が多い。
【0004】
また、前記の各種電気・電子機器部品、自動車部品、機械部品などの中には、ブレーカー、ハウジング、電磁開閉器、コイルボビン、リレー、コンデンサーなどの薄肉で複雑形状である成形品を形成するため、流動性に優れ、高度な難燃性を有し、且つ機械特性が求められることがある。
【0005】
例えば、特許文献1にはPBT樹脂に難燃剤とガラス繊維およびガラスフレークを配合し、難燃性と機械特性を付与する方法が例示されている。また、特許文献2には、熱可塑性樹脂に難燃剤と扁平形状かつ繊維長の長い強化繊維と難燃剤を配合し、難燃性と機械特性を付与する方法が例示されている。特許文献3には、芳香族ポリエステル樹脂に難燃剤と繊維状塩基性硫酸マグネシウム化合物を配合し、難燃性と機械特性を付与する方法が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平9-194695号公報
特開2012-214819号公報
特開平3-296560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1においては、難燃性とガラス繊維の配合量に関する記載はなく、さらに、ガラス繊維の含有量が少ないために機械特性が不十分であった。また、難燃剤である臭素化アクリレートオリゴマーは分子量が高いため、射出成形時の流動性が著しく低下する課題があった。特許文献2においては、樹脂組成物中のガラス繊維長が1mm以上と長く、難燃剤であるペンタブロモベンジルポリアクリレートは分子量が高いため、射出成形時の流動性が著しく低下する課題があった。特許文献3においては、難燃性向上のため分子量の大きいPBT樹脂を用いているが、射出成形時の流動性が十分ではない。また、繊維状塩基性硫酸マグネシウム化合物による補強効果は十分ではなく、機械特性に課題があった。
【0008】
ポリブチレンテレフタレート樹脂の難燃性を向上させるためには、分子量の高いポリブチレンテレフタレート樹脂および難燃剤を使用することが一般的であるが、分子量が高いと流動性の低下は避けられず、良好な機械特性を有さない。また、ポリブチレンテレフタレート樹脂の機械特性を向上させるためには、繊維状の充填剤を配合することが知られているが、射出成形時の流動性が低下するという課題があった。
【0009】
以上のように、高度な難燃性および機械特性を維持しながら、射出成形時の流動性に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物が求められているが、従来の技術では、これを十分に満たすことは出来なかった。
【0010】
本発明の目的は、前記の課題に鑑み、特定の粘度を有するポリブチレンテレフタレート樹脂に特定の難燃剤および多量のガラス繊維を配合することで、流動性に優れ、高度な難燃性および機械特性を有したポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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