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公開番号
2025080725
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2024076478
出願日
2024-05-09
発明の名称
成形体及び積層構造体、並びにこれらの製造方法
出願人
旭ビルウォール株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20250519BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】成形体を提供する。
【解決手段】曲面部10を備えた成形体1であって、曲面部10はモルタル補強用の短繊維が混入した繊維混入モルタルに埋設された複数の補強シート20を備え、補強シート20は曲面部10の曲がりに追従して湾曲した状態で曲面部10に埋設されており、さらに曲面部10の厚さt10が3.0mm以上20.0mm未満であることを特徴とする。曲面部10の第一面10Aとは反対に位置する第二面10Bが、短繊維を混入しない繊維非混入モルタルからなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
曲面部を備えた成形体であって、
前記曲面部は、モルタル補強用の短繊維が混入した繊維混入モルタルに埋設された補強シートを備え、
さらに前記曲面部の厚さの平均値が1.0mm以上20.0mm未満であり、
前記補強シートは前記曲面部の曲がりに追従して湾曲していることを特徴とする成形体。
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【請求項2】
前記曲面部の第一面とこの第一面とは反対に位置する第二面の少なくとも一方が、前記短繊維が混入した繊維混入モルタルからなることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
【請求項3】
前記曲面部の第一面とこの第一面とは反対に位置する第二面の少なくとも一方が、前記短繊維が混入していない繊維非混入モルタルからなることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
【請求項4】
複数の前記補強シートが前記曲面部の厚さ方向に埋設されており、前記曲面部の厚さの平均値が3.0mm以上20.0mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
【請求項5】
前記繊維混入モルタルに含まれる前記短繊維が耐アルカリ性のガラス繊維であり、
前記成形体がGRC成形体であることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
【請求項6】
曲面部を備えた積層構造体であって、
前記曲面部の厚さの平均値が1.0mm以上20.0mm未満であり、
基部と、該基部の外表面を覆う断熱材層と、該断熱材層の外表面を覆う繊維強化モルタル層と、を有するとともに、前記繊維強化モルタル層は、補強用の短繊維が混入した繊維混入モルタルと、該繊維混入モルタル内に埋設され、複数の開口により網目状をなす繊維補強材からなる複数の補強シートと、を有し、
前記補強シートは前記曲面部の曲がりに追従して湾曲しており、
前記基部に固定されたアンカー部材が前記断熱材層及び前記繊維強化モルタル層における少なくとも最下層の前記補強シートを貫通するとともに、その端部に前記補強シートの前記開口より大径のつば部材が設けられていることを特徴とする積層構造体。
【請求項7】
補強シートが曲面部に埋設された成形体の製造方法であって、
第一材料を凸型或いは凹型の型面に堆積させる第一堆積工程と、
前記第一材料の上に、第二材料を少なくとも一層堆積させる第二堆積工程と、
前記型面に堆積させた前記第一材料と前記第二材料の養生を行う養生工程と、を備え、
前記第一材料は、モルタル補強用の短繊維が混入した繊維混入モルタル材料であり、又は前記短繊維が混入していない繊維非混入モルタル材料と前記繊維混入モルタル材料とからなる積層材であり、
前記第二材料は、前記補強シートとこの補強シートに手積みした前記繊維混入モルタル材料とからなることを特徴とする成形体の製造方法。
【請求項8】
前記第二堆積工程の後、且つ前記養生工程の前に、前記第二材料の上に、前記繊維非混入モルタル材料を堆積させる第三堆積工程をさらに備え、
前記養生工程は、前記型面に堆積させた前記第一材料と前記第二材料と前記繊維非混入モルタル材料の養生を行うことを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造方法。
【請求項9】
前記養生工程で前記繊維混入モルタル材料が硬化した繊維混入モルタルの上に前記繊維非混入モルタル材料を堆積させる第三堆積工程と、前記繊維混入モルタルに堆積した前記繊維非混入モルタル材料の養生を行う追加モルタル養生工程とをさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の成形体の製造方法。
【請求項10】
前記繊維混入モルタル材料に含まれる前記短繊維が耐アルカリ性のガラス繊維であることを特徴とする請求項7~請求項9のいずれかに記載の成形体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形体及び積層構造体、並びにこれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、セメント系の母材からなる成形体では、メッシュなどの補強材を母材に埋設して強度を高めている(特許文献1~特許文献3)。
【0003】
特許文献1に示す平板状の無機建材は、ガラス繊維からなるメッシュを埋設して、強度を高めている。特許文献2に示す平状体(ガラスメッシュ補強軽量ボード材)は、ガラス繊維からなるメッシュを埋設して、強度を高めている。また特許文献3に示す長繊維補強複合部材は、無機系母材中に、耐アルカリ性ガラス繊維からなる長繊維を埋設しており、長繊維が格子状に形成されている。
【0004】
このようなメッシュ等の補強材に代えて、母材中に耐アルカリ性のガラス繊維を含有させて強度を高めたガラス繊維補強セメント(Glass fiber Reinforced Cement)も従来用いられている。その成形体(以下、GRC成形体と称す。)が建築、土木関係に多く使用されている。
【0005】
GRC成形体は、ジルコニアを16%以上含む耐アルカリ性のガラス繊維で補強したモルタルやコンクリートからなる。このGRC成形体の成形方法として、主にダイレクトスプレー(以下、DSと称す。)法とプレミックス(以下、PMと称す。)法とが知られている。
【0006】
DS法では耐アルカリ性ガラス繊維を束ねたロービングを吹付ガンのチョッパーで例えば20.0mm以上40.0mm以下の長さに切断しながら、ポンプから吐出したモルタルや生コンクリートと共に型枠上に吹き付けて成形体を成形する。
【0007】
一方、PM法では、予め5.0mm以上25.0mm以下の長さに切断した耐アルカリ性のガラス繊維をミキサー内でモルタルや生コンクリートと混ぜて、例えば型枠に流し込み成形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2000-120213号公報 図1
特開平8-91911号公報 段落(0009),(0010)
特開昭63-151749号公報 第254頁右上欄第二行~第五行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、GRC成形体をビルなどの構造物の内外装材として使用する場合、内外装材の見映えを一層高めるために、平坦な外観に代えて、美的創作性のある外観に成形したい要望がある。
例えば外部から観察される面が凹型の断面部と凸型の断面部とを有し三次元方向に耐アルカリ性のガラス繊維が配位するPM法によるGRC成形体では、所要の強度を有するために凹型の断面部の厚さが50.0mm以上100.0mm以下であり、凹型の断面部より突き出る凸型の箇所の分、重くなってしまう。このPM法に比べてDS法では耐アルカリ性のガラス繊維が二次元にランダム方向に並ぶことから成形体の厚さを薄くすることができるが、通常、X方向とY方向の吹付による1層の厚さが5.0mm以上であり、複数層
重ねて成形することから、GRC成形体の厚さは例えば20.0mm以上50.0mm以下となる。美的創作性のある外観を有するGRC成形体の厚さは一層薄くすることが望ましいが、曲げ強度が弱くなる恐れがある。また、耐アルカリ性のガラス繊維に限らず、炭素繊維などの短繊維を含んだ成形体を美的創作性のある外観に成形する場合も、曲げ強度を確保しつつ、薄くして重量を低減させたい要望がある。
【0010】
そこで、本発明は、曲面部を備えた成形体及び積層構造体、並びにこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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