TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025080347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193447
出願日2023-11-14
発明の名称非水電解質蓄電素子の製造方法
出願人株式会社GSユアサ
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 10/54 20060101AFI20250519BHJP(基本的電気素子)
要約【解決手段】非水電解質蓄電素子の製造方法は、基材及び基材上に配された活物質層を有する電極を備える回収非水電解質蓄電素子から電極を取り出すことと、電極を取り出す前又は後に、電極に対して電荷輸送イオン含有量の調整処理を行うことと、調整処理が行われた電極を備える新たな非水電解質蓄電素子を組み立てることと、を含む。活物質層は、平均一次粒子径に対する平均粒子径の比が3以下である二次粒子又は実質的に凝集していない一次粒子からなる活物質を含む。
【効果】回収された非水電解質蓄電素子に備わる電極をそのまま再利用して、十分な性能が確保された新たな非水電解質蓄電素子を得ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材、及び上記基材上に配された活物質層を有する電極を備える回収非水電解質蓄電素子から、上記電極を取り出すこと、
上記電極を取り出すことの前又は後に、上記電極に対して電荷輸送イオン含有量の調整処理を行うこと、及び
上記調整処理が行われた上記電極を備える新たな非水電解質蓄電素子を組み立てること
を備え、
上記活物質層が、平均一次粒子径に対する平均粒子径の比が3以下である二次粒子、又は実質的に凝集していない一次粒子からなる活物質を含む、非水電解質蓄電素子の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
取り出された上記電極を厚さ方向にプレスすることをさらに備える、請求項1に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項3】
取り出された上記電極を切断すること、及び
切断された上記電極を有する電極体を作製すること
を備える、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項4】
上記電極が正極であり、
上記調整処理が、上記回収非水電解質蓄電素子を放電すること、及び取り出された上記電極と上記電荷輸送イオンを放出可能な対極とを組み合わせた単電池を作製し、上記単電池を放電することの少なくとも一方である、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項5】
上記回収非水電解質蓄電素子が、上記活物質層中に、平均一次粒子径に対する平均粒子径の比が3以下である二次粒子、又は実質的に凝集していない一次粒子からなる活物質を含むものであることを確認することを備える、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項6】
上記活物質が、リチウム遷移金属複合酸化物を含む、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項7】
上記活物質が、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物を含む、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項8】
上記活物質の平均一次粒子径が1μm以上10μm以下である、請求項1又は請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非水電解質蓄電素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、エネルギー密度の高さから、パーソナルコンピュータ、通信端末等の電子機器、自動車等に多用されている。非水電解質二次電池は、一般的には、セパレータで電気的に隔離された一対の電極と、この電極間に介在する非水電解質とを有し、両電極間で電荷輸送イオンの受け渡しを行うことで充放電するよう構成されている。また、非水電解質二次電池以外の非水電解質蓄電素子として、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ等のキャパシタも広く普及している。
【0003】
非水電解質蓄電素子の市場の拡大に伴い、使用済み非水電解質蓄電素子のリサイクル方法等の開発が進められている。非水電解質蓄電素子のリサイクル方法として、非水電解質蓄電素子の電極から活物質を取り出し、取り出された活物質の溶解、構成元素を含む原料化合物への分解等を行うことなく再度活物質として利用する、ダイレクトリサイクル等とも称される方法が検討されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-207192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
活物質のダイレクトリサイクルは、電極から取り出された活物質を原料として新たに活物質を合成する方法と比べて、低コストで効率的にリサイクルすることができると考えられている。ここで、回収された非水電解質蓄電素子をより効率的に再利用するためには、電極から活物質を取り出すことすら行わず、電極をそのまま再利用することが望ましい。しかし、回収された非水電解質蓄電素子に備わる電極をそのまま再利用した場合、このような電極が用いられた非水電解質蓄電素子が十分な性能を確保できない場合がある。
【0006】
本発明の目的は、回収された非水電解質蓄電素子に備わる電極をそのまま再利用して十分な性能が確保された新たな非水電解質蓄電素子を得ることができる非水電解質蓄電素子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る非水電解質蓄電素子の製造方法は、基材、及び上記基材上に配された活物質層を有する電極を備える回収非水電解質蓄電素子から、上記電極を取り出すこと、上記電極を取り出すことの前又は後に、上記電極に対して電荷輸送イオン含有量の調整処理を行うこと、及び上記調整処理が行われた上記電極を備える新たな非水電解質蓄電素子を組み立てることを備え、上記活物質層が、平均一次粒子径に対する平均粒子径の比が3以下である二次粒子、又は実質的に凝集していない一次粒子からなる活物質を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、回収された非水電解質蓄電素子に備わる電極をそのまま再利用して十分な性能が確保された新たな非水電解質蓄電素子を得ることができる非水電解質蓄電素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、非水電解質蓄電素子の製造方法の一実施形態を示すフロー図である。
図2は、非水電解質蓄電素子の一実施形態を示す透視斜視図である。
図3は、非水電解質蓄電素子を複数個集合して構成した蓄電装置の一実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
初めに、本明細書によって開示される非水電解質蓄電素子の製造方法の概要について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社GSユアサ
蓄電池
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
株式会社GSユアサ
鉛蓄電池
3日前
株式会社GSユアサメンブレン
ろ過装置
9日前
株式会社GSユアサ
非水電解質蓄電素子
3日前
株式会社GSユアサ
非水電解質蓄電素子の使用方法及び機器
今日
株式会社GSユアサ
非水電解質蓄電素子用正極及び非水電解質蓄電素子
3日前
株式会社GSユアサ
硫化物固体電解質及び全固体電池
3日前
甲神電機株式会社
変流器
28日前
APB株式会社
二次電池
22日前
株式会社東光高岳
変圧器
15日前
株式会社電知
組電池の製造方法
1日前
株式会社東光高岳
変圧器
15日前
ローム株式会社
半導体装置
24日前
ローム株式会社
チップ部品
18日前
株式会社コロナ
タッチ式操作装置
4日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
太陽誘電株式会社
全固体電池
23日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
7日前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
24日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
23日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
CKD株式会社
倣い装置
11日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
7日前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
1か月前
株式会社不二越
ソレノイド
今日
ローム株式会社
半導体装置
9日前
株式会社不二越
ソレノイド
10日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
APB株式会社
二次電池セルの製造方法
22日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
29日前
株式会社ダイヘン
ヒューズ
4日前
新電元工業株式会社
磁性部品
18日前
続きを見る