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公開番号
2025079271
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-21
出願番号
2023191880
出願日
2023-11-09
発明の名称
車両用プロペラシャフトの遮熱構造
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60K
17/22 20060101AFI20250514BHJP(車両一般)
要約
【課題】遮熱部材の小型化と亀裂発生の防止も含めた強度向上を行い、且つ従来の遮熱及び冷却機能を維持する、車両用プロペラシャフトの遮熱構造を提供する。
【解決手段】遮熱部材42は、連結シャフト18の先端部に軸受44を介して相対回転可能に支持されるとともに、連結シャフト18の中心軸線C2に対して排気管(熱源)30とは反対側に位置するステアリングギヤボックス46の固定部48との間の弾性部材50により固定される。さらに、遮熱部材42は、排気管30に面する遮蔽側42aの連結シャフト18の中心軸線C2に沿った長さが、開口側42bの連結シャフト18の中心軸線C2に沿った長さより、長く形成されることより、排気管30の輻射熱に対してジョイント部10aが遮蔽側42aで覆われる一方、開口側42bは開口され外気に晒されるためジョイント部10aが冷却される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のトランスファから突き出す連結シャフトの先端部にジョイント部を介して連結され前後方向に伸びるプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトのジョイント部を熱源の輻射から遮る円筒状の遮熱部材と、を含む、車両用プロペラシャフトの遮熱構造であって、
前記円筒状の遮熱部材は、前記連結シャフトの先端部に軸受を介して相対回転可能に支持され、且つ前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源とは反対側に位置するステアリングギヤボックスに弾性部材を介して接続され、
前記円筒状の遮熱部材の前記熱源側の前記連結シャフトの中心軸線に沿った長さが、前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源と反対側の前記連結シャフトの中心軸線に沿った長さより、長く形成されている
ことを特徴とする車両用プロペラシャフトの遮熱構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用プロペラシャフトの温度上昇を抑制するための遮熱部材を有する、車両用プロペラシャフトの遮熱構造に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両前後方向に伸びる車両用プロペラシャフトと車両用プロペラシャフトの径方向外側に配設される遮熱部材とを含む、車両用プロペラシャフトの遮熱構造が知られている。例えば特許文献1に記載の車両用プロペラシャフトの遮熱構造がそれである。特許文献1に記載の車両用プロペラシャフトの遮熱構造では、車両用プロペラシャフトの近傍に設けられる排気管の輻射熱から車両用プロペラシャフトのジョイント部を保護するために、車両用プロペラシャフトのジョイント部と排気管との間に遮熱部材が設けられている。これにより、排気管の輻射熱が遮熱部材によって遮断あるいは反射されて車両用プロペラシャフトのジョイント部の温度上昇が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-206132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の車両用プロペラシャフトの遮熱構造では、遮熱部材は、トランスファから突き出す連結シャフトに連結された車両用プロペラシャフトのジョイント部を長手方向に覆うとともに、車両用プロペラシャフトのジョイント部とそのジョイント部の近傍に位置するように、基端部がトランスファに締結され、先端部側が自由端となる片持ち状に取り付けられている。そのため、基端部から連結部材の長さを含めて遮熱保護が必要なジョイント部まで前記遮蔽部材を延長する必要があるために遮熱部材が大きくなり、さらに前記遮熱部材が片持ち構造であるために基端部に応力が集中し、基端部に亀裂が発生しやすいといった課題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、遮熱部材の小型化と亀裂発生の防止も含めた強度向上を行い、且つ従来の遮熱及び冷却機能を維持する、車両用プロペラシャフトの遮熱構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、(a)車両のトランスファから突き出す連結シャフトの先端部にジョイント部を介して連結され前後方向に伸びるプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトのジョイント部を熱源の輻射から遮る円筒状の遮熱部材と、を含む、車両用プロペラシャフトの遮熱構造であって、(b)前記円筒状の遮熱部材は、前記連結シャフトの先端部に軸受を介して相対回転可能に支持され、且つ前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源とは反対側に位置するステアリングギヤボックスに弾性部材を介して接続され、(c)前記円筒状の遮熱部材の前記熱源側の前記連結シャフトの中心軸線に沿った長さが、前記熱源と反対側の前記連結シャフトの中心軸線に沿った長さより、長く形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両用プロペラシャフトの遮熱構造によれば、前記円筒状の遮熱部材は、前記連結シャフトの先端部に軸受を介して相対回転可能に支持され、且つ前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源とは反対側に位置するステアリングギヤボックスに弾性部材を介して接続され、前記円筒状の遮熱部材の前記熱源側の連結シャフトの中心軸線に沿った長さが、前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源と反対側の連結シャフトの中心軸線に沿った長さより、長く形成される。これにより、前記円筒状の遮熱部材は、前記連結シャフトの先端部に前記軸受を介して支持されるとともに、前記連結シャフトの中心軸線に対して前記熱源とは反対側に位置するステアリングギヤボックスに弾性部材を介して相対回転不能に固定されるため、前記遮熱部材と前記トランファとの締結での片持ち構造が解消され、前記遮熱部材の小型化と亀裂発生の防止も含めた強度向上が実現できる。さらに、前記円筒状の遮熱部材は、熱源側の前記連結シャフトの中心軸線に沿った長さが、前記熱源と反対側の連結シャフトの中心軸線に沿った長さより、長く形成されることより、熱源の輻射熱に対して前記ジョイント部が前記遮蔽側で覆われる一方、前記熱源と反対側は開口され外気に晒されるため前記ジョイント部が冷却される。よって、従来の遮熱及び冷却機能が維持される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
従来例の車両用プロペラシャフトの遮熱構造の要部を説明する図である。
本発明が適用された車両用プロペラシャフトの遮熱構造の要部を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、従来例の、車両用プロペラシャフト10(以下、プロペラシャフト10とする)の遮熱構造20の要部を拡大して説明する図であり、図1の(a)は斜視図、(b)は図1の(a)を紙面左側すなわち車両14の左側から視た側面図である。プロペラシャフト10は、例えば図示しない動力源としてのエンジンから出力される動力を図示しない駆動輪に伝達するために車両14に設けられた動力伝達軸である。プロペラシャフト10は、例えば上記動力源に連結された図示しない変速機を含むトランスミッション機構と、上記駆動輪の車軸に連結された図示しない車両用差動歯車装置を含むデファレンシャル機構との間に配設されている。例えば車両14が4輪駆動車両である場合には、上記エンジンから出力された動力は、上記動力源から上記駆動輪のうちの主駆動輪に伝達される動力の一部を上記駆動輪のうちの副駆動輪に伝達させるトランスファ16、プロペラシャフト10および図示しない動力配分装置などを介して副駆動輪例えば図示しない後輪に伝達される。
(【0011】以降は省略されています)
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